2005年09月10日

クラシック界の一発屋

なんだか久々の更新。やはりこうなってしまったか・・・・(恥)
それはさておき。

今日は名曲コンサートだった。
アヌ・タリさんという女性の指揮者。エストニア人だそうだ。
ピアニストはアリス・沙羅・オットーさんという弱冠17才の女のコ。
お父さんがドイツ人でお母さんが日本人だそうな。
余談だがとっても美形。そして練習にはミニスカで登場。
「よろしくお願いします!♪」
かわいい〜〜。オジサンたちはメロメロであった。
チャイコのピアコンは音量も表現も幅広く実に堂堂とした立派な演奏であった。
そして、アンコールは 「リストのラ・カンパネラを弾きます!♪」
かわいい〜〜〜〜。"三井のリハウス〜"のCMに出したくなっちゃう雰囲気!。
大ブレイク決定!!。
・・それもさておき、

今日はとっても久しぶりにFMアップル出演。
12時から1時間。
お昼の2時間枠のクラシック番組である。
この番組に出せてもらうようになってから、かれこれ4年目に突入である。
DJの岡部道子さんとも長い付き合いだな〜。
岡部さんはとっても美しいし頭も良いので、
この番組に出て岡部さんとトークするのは楽しみなのだ。
台本なしの脱線ありで何でも話せるので面白い。

今日は、「クラシック界の一発屋」というお題を仕込んでいった。
クラシック音楽の世界にも、世に知られている曲が1曲だけ、
後世に残った曲が1曲だけという作曲家は多い。
そんな作曲家と曲を集めてお話しした。
今日番組内でかけた一発屋の曲たちはこんな感じ・・、

ケテルビー 「ペルシャの市場にて」
バダゼフスカ 「乙女の祈り」
ホルスト 「惑星」より”ジュピター”
ブルグミュラー 「25のやさしい練習曲」よりアラベスク
        (※一冊屋として登場)
イヴァノヴィッチ 「ドナウのさざ波」
レオポルド・モーツァルト「おもちゃのシンフォニー」

バダゼフスカなんて名前を知ってる人はあまりいないに違いない。
番組で話すために前日に色々と調べるのだが、
バダゼフスカというのは、19世紀のポーランドの女性作曲家で
23才で夭逝したそうだ。

ブルグミュラーにいつわる話しも調べたら面白かった。
ブルグミュラーには25才で夭逝した兄がいて、
この兄の方がどうやら才能もあって当時は有名だったそうだ。
メンデルスゾーンの葬送行進曲はその兄の死を悼んで作曲されたそうだ。

そして最後は何と言っても、
クラシック界における最も偉大な一発屋、
あの天才モールァルとを育てたお父さんモーツァルトの唯一のヒット曲、
「おもちゃのシンフォニー」である!!(デンドンデンドンデンドン)
いや〜。こういう偉大なお方を
”一発屋”のカテゴリーでくくるのは爽快だな〜。

こんな感じで色んなお題を用意して番組に臨むのだが、
ネタを考えるのは楽しいが、音源を集めるのが意外と大変。
家にないCDは買ったり、図書館で借りたりするのだ。
「乙女の祈り」とか「ブルグミュラー」のCDなんて普通は持ってないもんね。

FMアップルの出演日は拙HPのトップページで告知してるので、
ぜひ聞いてね(o^-')b チェキラ!  
Posted by arakihitoshi at 00:18 │ │音楽 

2005年08月31日

子供のころの思ひ出 【1】

昭和40年代後半、オイルショック、印パ戦争、長嶋引退、レインボーマン、
日本列島改造論、昭和枯れすすき大ヒット、
そんな時代の私が育ち今も住む札幌市旭ヶ丘のお話し。

旭ヶ丘のこじんまりとした商店街に、「旭文堂」という小さな本屋があった。
本屋ではあるが、本の他に、文房具、プラモデル、
ちょっとしたおもちゃもなんかも置いてあった。
恰幅の良い眠たそうな目のオバサンが店番をしていた。
店はオバサンの住居と繋がっており、
オバサンは店と住居の間の中玄関でいつも長電話をしていた。

木枠のガラスドアを開けると、ドアチャイムが狭い店内に響き渡る。
するとオバサンは「ちょっと待って、お客さん」と少し億劫そうに
電話の向こうの相手に話す。
受話器を置いて気だるく私に言う。「ハイ、僕、な〜に?」
当時小学校低学年の私は、オバサンの電話を中断してしまった申し訳なさと、
小学生からは巨大に見えるオバサンの無表情な迫力に押され萎縮する。
しばし沈黙・・・・。

するとオバサンは、あっと言う間に痺れを切らせ、
「買うの? ・・買わないの?」 
と、これまた迫力の応対。
ますます萎縮して私はシドロモドロに「い・・いえ、あの、いいです」
とか何とか言って、目的を果たせずに早々に店を後にする。

だから、プラモデルなんかが欲しいときは、
店の外からガラス戸越しに、欲しいプラモデルを見定め、
派手なチャイムと共に店に入るなり、
「これ下さい!」とオバサンの電話を邪魔しないように、
目的のプラモを指して言うのだ。
それが旭文堂での作法。

小学3年生の頃、当時新発売のシャープペンシルがクラスで流行った。
旭文堂に恐る恐る買いに行った。
500円のシャープペンシルが色違いで2種類置いてあった。
私は店に入るなり、小学生らしい健気さを精一杯演じ、
「シャーッペン ありますか?!」と半分裏返った声で言った。
オバサンは、「あるよ。青と赤があるけど・・。むろん青がいいね」
と仰せになった・・。
この「むろん青がいいね」という有無を言わせぬナイスな対応は、
30年経った今でも私の心の琴線を震わせ続けている。

小学校高学年になった頃だろうか。
私の母が「ミセス」か何かを買いに旭文堂を訪れた時の話しだ。
オバサンは私の母に、
「息子さん、いつも買い物に来て偉いわね〜」と仰しゃったそうだ。
実は優しいオバサンだった。(らしい)

その後旭文堂は店をたたみ、しばらく空き家になっていたが、
現在その建物は紙包みスパゲッティーが美味しい
イタリア料理で有名な”カルタパコ”になっている。

”カルタパコ”のお話しはまたいつか。
  
Posted by arakihitoshi at 02:00 │ │雑感 

2005年08月29日

今日の芸森

最近何かと忙しくて歩ログを・・、風呂グ・・、ブログを更新する
時間が取れない。時間が取れないっていうのに誤変換が起きる。
イライライライラ・・・・・・
それそろ芸術の秋に突入である。
芸術の秋は化石土器・・、稼ぎ時だ。頑張ろう。

札響の練習場は、札幌市南区常盤の”札幌芸術の森”(以降=芸森)にある。
さすがに芸術の秋だけあって、今日の芸森はイベントで盛り沢山。
イベントがあると芸森はコム・・、混む。
今日は三つもイベントがあった。
イサム・ノグチ展の最終日、
アート・マーケット2005、
そして野外ステージでは、2005 「私の青春譜」というイベントで
往年の名歌手たちが勢揃い。

それにマラソンまで重なったので、芸森はおろか周辺の道路も混雑が
予想されたので、札響の事務局は楽員に混雑予想をアナウンスして
注意を喚起したのであった。

私は練習の始まる2時間以上前に家を出て(いつもは1時間前)、
混雑が予想される真駒内を避け、石山から林道を通って芸森に向かった。
さすがに混雑も林道には及んでいなかったが、芸森の敷地内は大混雑であった。
裏門の守衛さんに、「通行証置いて!!ちゃんと置いてーー!」
と絶叫された。
「ちゃんと置いとるがな・・」と反論したかったが、守衛さんの目は既に
血走っており、怖かったので止めた。
それでも自家用車で来た人は良かった。
真駒内からバスを利用して通っている人たちは災難だった。
真駒内を1時15分に出発するバスが芸森に到着したのは、
なんと4時30分だった・・・・。(通常は15分〜20分で着く)。

私は思う。
激しく思う。
真駒内から芸森に向かう国道は一本しかなく、抜け道も無い。
芸森内の入り口は通常一つしかなく、裏口は閉鎖されている。
一つしかない入り口にも歩行者信号が設置してあり、車の流れが悪いので
芸森内部の道路もまた大渋滞を起こす。

HPにも何度か書いたことがあるが、芸森でイベントがあるときは、
上記の理由でいつも芸森内部、及び周辺道路は混雑をきたす。

なのに何故、イベントを3つも重ねるのか!?
私には分からない。
激しく分からない。

真駒内から通常15分〜20分で到着するバスが3時間以上。
これではイベントに訪れた人、施設の利用者が目的を果たせないばかりか、
周辺住民の生活すらおぼつかないではないか。
札響楽員の駐車場は普段使われていない場所に急遽設置されていたが、
それには感謝しつつも、札響がよければそれで良いというものでもなかろう。
是非とも芸森の偉い人には激しく考えていただきたいところだ。

そして今日は、弁当を持っていって良かった・・・。
弁当がなかったら食堂には入れず、ふものとコンビニに行く事もかなわず、
飢えて死ぬところであった・・。合掌。




  
Posted by arakihitoshi at 02:39 │ │音楽 | 雑感

2005年08月21日

ご利用は計画的に。

昨日の駒大苫小牧優勝はリハーサル中だったが、
某楽員が持ってきたケータイTVで休憩中に優勝の瞬間を
見ることができた。
重圧に耐えて日々練習に励んだであろう彼らの姿に感動した。
あのミスをしない野球は、香田監督の下、それはそれは計画的に
進められたに違いない。実に素晴らしい。

それに引き換えこのブログはどうであろうか。
最初は”ほぼ毎日”と銘打って始めたものの、
それが”隔日”となり、”三日ごと”となり、
それにもかなわず、始めて一月もたたぬうちに、
”一週間に一回くらい”にしようとしている。実に情けない。
やはり無理な計画は立てるものではない。

計画といえば、ゴールデンウィークから腹筋運動を始めた。
夏休みに海水浴に行った時に、見苦しい腹を晒したくない一心で計画的に進めた。
私はもともと痩せているが、最近腹周りだけがぶっくりと丸く突き出てきた。
このままでは”地獄の餓鬼”か”天明の大飢饉”のような体形になってしまう
ではないか!。募金されちまうぞ。まずいぞ。アセアセ・・・。
というわけで、腹筋は海水浴の3ヶ月前のゴールデンウィークから
計画的に進められたのだった。

最初は20回続けるのも息を切らし、休み休みでやっとという状態だった。
それが今では40回なら腰を捻りながらあっという間。
息切れも僅かである。
50回やってようやく腹筋に適度な疲労感を感じるほどに鍛えられた。
それが! それがである!・・・。
腹周りが痩せるどころか、夏休み無計画に大食いのせいもあるが、
前より太ってしまった。

今日は岩見沢で野外コンサートだった。
雨で会場は市民会館になったが、衣裳は札響のロゴ入りTシャツであった。
Tシャツは憂鬱だ。丸く突き出た腹が目立つ。
「荒木、腹出たな〜〜」と何人かに言われた。
5月から計画的に腹筋やってたのに!!
約束が違うぞ! ゴルァーー (ノ-_-)ノ^┻━┻ ちゃぶ台返し

中年太りに詳しい数人の楽員が教えてくれた。
腹回りを絞るのは腹筋ではなくウォーキングが効果的だそうだ。
有酸素運動と言うのだそうだ。
内臓脂肪を燃焼させるのだそうだ。
先に言わんかい! ゴルァ〜 (ノ-_-)ノ^┻━┻ ちゃぶ台返し

というわけで、明日からウォーキングを始めよう。
そして見目麗しい中年になろう。
毎日とは言わず一週間に2回か3回くらい。
無理はせず、ご利用は計画的に。  
Posted by arakihitoshi at 22:25 │ │雑感 

2005年08月15日

そのうちきちんと覚えよう・・

体力的に何が大変かって、それは休日である。
夏休みはまさに家族の奴隷。
昨年に続き今年の夏休みも暑い。
この暑さが体力をますます奪ってくれる。
早く仕事が始まってほしい。

クーラーの効いた部屋でチェロを弾く。
一時間ごとに休憩が保障された静かな大人の空間・・。夢のようだ。

ハイテンションで大笑いしたかと思えば急に泣いたりわめいたり、
嘆息まじりに叫んだり、メガネを奪われたり髪を思いっきり引っ張られたり、
そんな喧騒がいつ果てるとも知れない女子供空間・・。地獄のようだ。

あと2回寝れば仕事が始まる・・・。
おっと、幼児的な日数の数え方が癖になっちまたぜ・・。
気を確かに持とう。
頑張れ、俺。

夏休みとは普通お盆休みでもあるが、
今年も祖父母や先祖の眠る余市町に墓参りに行った。
墓を参り、故人に思いを馳せる。
線香をあげ墓に水をかけ手を合わせる事も大切だが、
亡くなった人を思い出す事こそが供養なのだろう。

墓地近くの道路は墓参の車で渋滞する。
どんなに混もうと暑かろうと、
子供が泣こうと、トイレや飯を食う場所に不自由しようと、
人々を黙々と墓地へと駆り立てるお盆・・・。
”あの世”と”この世”の繋がりを感じずにはいられない。

墓参りにも色々と作法がある、というか作法こそが墓参りとも言える。
だが仏事の作法は正直言ってまったく自信がない。

人の葬式に行った時に焼香をするが、
自分の番が回ってくるまでに、人の所作を見て作法を研究する。
よく分からないが宗派によっても微妙に違うようだ。
横の人や前の人から箱が周ってきたら、あのオガクズみたいなのを
おでこのあたりにそれらしく持っていって、煙が立ってるほうにくべる。
その動作を3回ほど繰り返し、
おじぎをするでもなくしないでもなく、とにかく神妙に次の人に渡す。

お坊さんがお経をあげてる間は、
手を合わせるでもなく合わせないでもなく、
頭を垂れるでもなく垂れないでもなく、
中途半端にうつ向いた顔をたまに上げ周囲の様子を伺う。

献花は花の向きが皆と異ならないように注意し、
花を置いた後、僅かに感慨深げに遺影を見上げ、
人の流れを阻害しない適度な間合いで手を合わせ、
客席(?)最前列の故人の近親者と思われる人々におじぎをし、
(下げる頭の深さは近親者との付き合いの深さで測るしかない)
神妙に席にもどるが、順路は前の人の歩いた道をよく観察しておく。

お布施の金額や、「ご霊前」、「ご仏前」の違いや、
正座かあぐらか、必ず数珠は必要か、
きっと皆よく分からないでやっているに違いないので、
まあいいか、との思いもあるが、
やはり文化を伝承しないといけないとも思う。
そのうちきちんと覚えよう・・。

皆がよく分からない、と言えば、
今日娘を連れて近所の公園に盆踊りに行った。
去年までは実家の近くの公園に行っていたのだが、
その公園の盆踊りは実行委員会の高齢化で廃止になってしまった。

今日行った公園の盆踊りははっきり言ってショボい。
やぐらが立っていない。地べたに太鼓。
提灯がない。裸電球。
まあ、それはいいのだが、一の不満は気合の入ったおばさん達がいない。
去年までの公園は実行委員会の気合の入ったおばさん数名が、
みなさん日舞の心得があるのか、
指先まで神経の行き届いたそれはそれは粋な踊りっぷりで、
子供たちを先導していたので、
輪全体に統一感があった。

今日の公園は先導するおばさんがいないので、
誰もきちんと踊りを踊れず、皆よく分からないまま、
ダラダラと中途半端に踊るでもなく踊らないでもなく、
踊りに入ってもすぐに抜けてしまったり、
だから輪も小さく人口密度にもムラがある。

文化を伝承するためにも、
不満を言っていないで自分が輪に入って先導役を務めるべきだろう。
子供盆踊りの踊りもそのうちきちんと覚えよう・・・。  
Posted by arakihitoshi at 23:17 │ │雑感 

2005年08月10日

プロのプーさん

一昨日、札響ディズニーコンサートがキタラで開かれた。
中島公演をクマのプーさんの住む森に見立てて、
各所に設営されたテントで子供たちに手作り楽器を制作してもらい、
その後キタラで演奏会である。二部構成の演奏会を二公演行った。

演奏会は第1部が参加型で、色々な手拍子、
足拍子などで音楽作りを体験してもらう。
楽員20名程が客席に降りて一緒にやる。
この第1部は進行役を務めた太垣内、島方両氏の功績に負うところが大きい。

第二部はディズニーメドレーや、映画ファンタジアで
使われたストラビンスキーの「火の鳥」などで、
オーケストラ演奏に接してもらう、という趣向であった。

しかし何といっても会場を一番沸かせたのは、
アンコール時に登場した、プーとティガーとピグレットだった。
これにはディズニーキャラクターの持つ力を思い知らされた。
キタラの会場を練り歩くプーさんたち・・・。
普段演奏会場としてなれ親しんだキタラに出現したプーさんたちは
非常にインパクトがあった。

さて、驚いたのは彼らの出現だけではない。
プーさんたちはリハーサルからの参加だったのだが、
リハで歩く順路などを確認するプーさんら3人。
この時点ですでに、ディズニーランドで見るプーさんの仕草に他ならない。
手を振る楽員には笑顔で(?)手をふりかえす。
それがリハであろうと、彼らはすでにプーさんであり、ティガーだった。

【証言1】
いや〜、驚きましたね。数日前に打合わせに来た人たちが
ぬいぐるみに入る人たちだと・・、わたしはてっきり思ってました。
−でもあの人たちはマネージャーかお付きの人だったんですね・・・。

【証言2】
驚きましたよ・・。プーさんたちの楽屋は
当然立ち入る事ができる雰囲気ではなかったのですが・・、
ふとした瞬間にドアが空いたんです。覗いてみたら・・・・
何とつい立てで中を覗けないようになってたんです。
ここまで厳重とは・・。

【証言3】
驚いたわよ〜。わたしはたまたま曲降りで舞台裏にいたんだけど、
プーさん達が楽屋から出てきたのよ。
それでね、出番を伺ってるんだけど、
その仕草が、あのカワイイ〜プーさんそのものなの!。
舞台裏よ!舞台裏・・。お客さんいなくてもやるんだ〜〜〜。

【証言4】
ホントに驚いたわ!。わたしが中学校の時にスクールバンドでね、
ディズニー・ランドで演奏したのね、
演奏が終わって裏に掃けるじゃない?、そしたらね、
なんと裏もディズニー・ランドなのよ!。
ベニヤ板じゃないのよ!、そんでね、
ミッキーとかがショーが終わって入ってくるでしょ。
でもミッキーのまんまで、ちゃんと私たちに手ぇ振ってくれたの〜。


これら証言から導き出される結論は・・・・。
キャラクターに人間が出入りするのを見た人はいない。
ゆえに、あの中に人間は入っていない。
(中に人間が入っているに違いないというのは、
われわれの先入観である。)
あれは、ああいう生き物なのだ。という事である。









お客さんに混じってプーさんを買ってきた、
すっかりプーさんのファンになったナナちゃん。
そして、自らがプーさんの聖純君。  
Posted by arakihitoshi at 13:09 │ │音楽 | 雑感

2005年08月07日

レゲエな女たち

今日は芸術の森の練習場で『札響ディズニー』の練習があった。
それはいいのだが、PMFが終わりやっと静けさを取り戻した芸森が、
今日は異様な熱気につつまれていた。
ファンキー・ポンキーなヤングが群れをなして徒党を組んで、
大挙して押し寄せ、渋谷のセンター街さながらの喧騒に包まれていた。

ファンキー・ポンキーな若者たちは、そこら中を徘徊し、列をなし、
札響の練習場のあるアリーナの階段にも廊下にも座り込んでいた。
「おいおい! そこの真っ黒でズタズタな女!、パンツ見えてるぞ!」。

その様子に驚き関係者に聞いてみると、
どうやら野外ステージでレゲエのコンサートがあったらしい。

ファンキーでズタボロなアウトローファッション
(と言うのかは知らないが)も、何百人も揃うとまさに制服。
当然ながらそこに個々の個性を見いだすのは不可能である。
社会のアウトサイダーたることが信条なはずのレゲエ魂も形なしだ。

でもまあいい。
かく言う俺様もバカ気の至りでイキがっていた時代はあった。
パンツを見せて座り込んじゃうようなアホンダラな時代は、
誰にでもあるといえばあるのだ。

真っ黒女たちの真っ白いパンツを見ながらふと考えた。
あの女たちのパンツを見ても不思議と全く萌えない・・。
いや、「不思議」という表現は正直ではない。
薄々気がついてはいたのだ。

同じミニスカでも、ガングロのガキンチョが超ミニスカで現れても、
全く萌えないどころか逆に萎えるが、
清楚で知性のある女性が勇気を出して履いたなら、
ひざ上10cm程度のミニスカにでも萌える。

プロの外国人モデルの女性が着るランジェリーの広告には萌えないが、
もしも、もしもだよ。全くあり得ない話しだが、
売り場にいる美しい店員の素人の女性がランジェリー姿で広告に出たら、
心臓が止まるほどむちゃくちゃ萌えまくるだろう・・・。

世の中そういうものである。そして男とはそういうものなのである。

「コラーー! 今日のパンツ娘ども分かったか!
アダルトをなめるなよーーーーー!」  
Posted by arakihitoshi at 23:43 │ │雑感 

2005年08月05日

ヲタについて考える

TVドラマの”電車男”を毎週楽しみに見ている。
主役の山田君のヲタク振りや、
某有名BBSのスレに集うヲタクたちの姿が
思いきりデフォルメされてて面白い。
そして伊藤美咲は美しい。
とくにちょっと困って口を尖らせた顔は絶品である。
珠玉の伊藤美咲表情集を作ってDVDに収めたいものだ。

さて、今までは犯罪の温床の様に言われていた
某BBSが、あの様に健全に描かれた事はなかった。
そして美少女フィギュア蒐集家のヲタク様が、
あの様に純真に描かれた事もなかったであろう。

きっとドラマを見て何も知らず某BBSに行って
人生相談してしまう人が後を断たないに違いない。
そして、「おまいマジうざ、逝ってくれ」
と一蹴され現実を知るのだろう・・・。

ヲタクについては思うところがある。
高校生の頃、秀才グループには入れず、
不良グループにはもっと入れず、
かといって、ただの駄目男ではプライドが満足しない。
そういう奴等がクラスに必ずいたはずだ。
そして数人で徒党を組んでアニメの話しをしていたはずだ。
今思えばそういう連中が後のヲタクだったのではないか?
まさに私がそうであったように・・。

一流の大学を狙うほど勉強する根性はなく、
不良相手に喧嘩する勇気もないが、
何か特定の分野でもいいから奴等に勝っていたい。
それで少しは心の平和が保てるのだ。
ヲタクの根源ってそのへんにあると思う。
まさに私がそうであるように・・。

ガンダムについて異様に詳しいとか、
プラモデル作りからミリタリーについての知識が異様に深いとか、
特定のアニメや映画について異様に網羅しているとか、

とにかく狭い範囲の知識だったら、競争相手が少なければ、
割りと簡単にオーソリティーになれるからね。
少なくとも共通一次で800点取るよりははるかに簡単だ。

だからヲタクってのは実はプライドがとても高いのだ。
しかしプライドと周囲からの評価が
著しく噛み合っていないので拗ね者が多い。
かといって小心者だから面と向かって自分を
評価しない相手と喧嘩はできない。
しかしネットでなら匿名だから思いっきり相手を攻撃できる。
ヲタクってそんな奴等だと思う。

今週は電車男がエルメスさんのストーカーを
逆にストーカーしちゃう巻だった。
敵に対する執拗な情報収集が実にヲタク的で共感を持てたが、
最後に涙ながらにゆるしちゃうのはいかがなものか・・。
しかも「一緒に謝りに行きましょう」と犯人に申しでるのだ。


証拠を集めるだけ集めていきなり被害届け出しちゃうとか、
警告無しに訴状送っちゃうとか、
それがヲタク的なやり方だと思う。

そもそもヲタクとは、例えばクラヲタがそうであるように、
カルチャー、サブカルチャーの垣根なく、
あらゆる分野に存在すると思うが、
最近ことさら美少女フィギュアや美少女CG
のヲタクだけが脚光を浴びている。
”ヲタクすなわち美少女フィギュア好き”、
という構図はいかがなものか・・。

何やら歪んだ形とは言え、ヲタが市民権を得そうな昨今、
芸術の森美術館で美少女フィギュアの展覧会もあるそうではないか。
しかし言っておこう。
TVドラマ”電車男”の山田君の様な、
『純粋で謙虚な美少女ヲタク』・・・・・

そんなのいるわけ、

ないだろーーーっ!  
Posted by arakihitoshi at 23:59 │ │雑感 

2005年08月03日

長い夜

数日前からPCが不調になった。
作業中にいきなり電源が落ちる。
少々オイタが過ぎて悪い病気を貰ったらしい思い(笑)。
HDDフォーマット&OS再インストールに踏み切った。

Win98やMe時代までは、起動DiskでDOSに入り、
A:\>fdisk (再起動)
A:\>format c: (CD入れて)
A:\>d:
D:\>setup
と、慣れた手順がほとんど歌のようになっていたが、
WindowsXPの”CDから起動”っていうのがどうにも馴染まない。
「あれ?、どうやるんだっけ・・」と手順が覚えられない。

とまあ、文句をブツブツ言いながら、
昨夜はデータのバックアップに励み、
今日は朝からHDDフォーマットとOSやソフトのインストール。
データの移し変えも、
大容量化で近ごろはバカにならない時間がかかる。
今は既に午前0時を周り、やっと環境ももどりつつある。
あとはまた電源が落ちないことを祈るばかりだ。

さて、ここ数日暑い。やっとスイカを食べてやろうという気分になる。
今年の夏はもう来ないのかと思っていた。
やはり夏はこのくらい暑いほうが気分が出て良い。

そこで、せっかくなので音楽の話題も少々。
夏に関連付いている曲、私の場合はこんな感じである。
・ドビュッシー/管弦楽のための映像
        (特に2曲めの”夜の薫り”はディズニーランドの
       「魅惑のチキルーム」級に(よく分からん)南国の夜を
        演出してくれる)
・リチャード・ロジャース」/南太平洋
        (私は映画しかしらないが、「Happy Talk」は最近
        キリン・ラガーのCMになっていた。オケではこの
        メドレーをとても頻繁に演奏するが映画を見てる人
        は意外と少ない)
・コープランド/エル・サロン・メヒコ
        (コープランドが同名のメキシコのダンスホールに
        行きメキシコの印象を曲にしたそうだ。この燃える
        ようなスピード感がまさに夏)

さて、そろそろPCの作業にもどるとするか・・。
今度こそ無駄なソフトを入れずにすっきり使おう(と毎度思う)。
今年の3月〜7月のメールがバックアップのミスで消失しのがショック。

ドライバーやらソフトやらプラグインやら、まだまだあるな・・。
面倒くさくなってきた。
は〜〜〜            


  
Posted by arakihitoshi at 01:51 │ │音楽 | カメラ・パソコン

2005年07月30日

グリーン楽器

隔日、つまり一日おきというのは無理があった・・・。
世の中の現実を少しは知っているアダルトしては、
『目標は低く、成果は高く』といくべきだろう。
かといって、あまり自分を甘やかすのもよくないので、
”3日に一回日記”くらいが適当かもしれない。

さて、今日の話題は野外コンサートについてである。
今日はPMFピクニックコンサートのランスルーを行った。
芸術の森の野外ステージで行なわれた。
野外コンサートは札響は20年以上前から「グリーンコンサート」
として毎年数回行っている。
そのうち札響の自主公演にあたるグリーンコンサートは
知事公館の庭での一回。あとは売りのコンサートである。

PMFピクニックはPMF主催のコンサートであり、
これも当然ながら売りのコンサートである。
指揮者、ソリスト、曲目などの企画は全てPMF側が行う。

さて、野外コンサートで演奏者泣かせなのが、主に楽器の問題である。
特に弦楽器は、湿度に極端に弱い。
高すぎる湿度や低すぎる湿度に楽器を置くと、楽器のコンディションが
悪くなるだけでなく、剥がれやひび割れなどの故障・劣化を招く。
弦楽器は当然ながら木でできており、ニカワ(動物の革や骨を溶かし
て作った接着剤)で作られている。
大切に使えば数百年の使用にも耐えるが、使い方を誤るとすぐに壊れる。

野外コンサート会場にて・・・・、
心地よい木漏れ日を浴びながら、時おりほほを撫でるそよ風を受け、
ビールやソフトクリームを片手に、オーケストラが奏でる
優雅な調べに耳を傾ける・・・・。う〜ん、マンダム。

って! 実際はこんな環境めったにありませんって!
ムシムシ暑かったり、夏だというのに寒かったり、
強風が吹いたり、、蚊に刺されたり、直射日光に耐えたり・・。
3〜4年前だったかな・・。今の立派な野外音楽堂が出来る前、
雨の中ピクニックコンサートやって、
途中からどしゃぶりになって、それでもやり続けて、
終いには、テントの天井に溜った雨水がお客さんの頭上に、一気に
ドシャーーーって落ちてきた事があった。

こんな環境に数百万円、あるいは一千万円以上する大切な楽器は
持ち出せないので、みんな野外でも惜しくない安い楽器を使う。
実際はPAが入ってスピーカーからガンガン音を鳴らすので、
上等な楽器は必要ない、ということもある。
札響の楽員たちは野外で使う楽器をグリーンコンサートで使う楽器、
名付けて”グリーン楽器”と呼ぶ。

音楽誌などで「メンテナンスさえちゃんとすれば大丈夫」という
人もごくたまに見かけるが、高温多湿な日本の夏を知らないか、
よほど主催者に気を使っているかのどちらかだろう。

天気を心配し、グリーン楽器で、譜面が風で飛ばされないように、
1ページめくるごとに洗濯ばさみで押さえ、演奏に集中するには
かなりの精神力が必要だ。

そんな野外コンサートだが、2〜3年に一度、本当に気持ちの良い
天気にあたることがある。
こんなときは、いつもお客さんに「ごめんなさい!」って思いなが
ら弾くことが多い野外コンサートなだけに、心から楽しめる。
芝生に敷物を敷いてのんびり演奏を楽しんでいる家族連れなどを
見て、平和を噛み締めることができるのだ。

1年に一度、数年に一度だけ触れるオーケストラ演奏が野外、と
いうのでは問題だが、普段オーケストラを聴いている人が年に一度
野外でオーケストラを楽しんでみるのは悪くない。
そして、野外でオーケストラに興味をもってくれたお客さんが、
演奏会場に足を運ぶようになってくれる事も目的の一つといえる。

蛇足だが、PMFピクニックで可哀想なのはアカデミー生達かな。
彼らは”グリーン楽器”など持っているはずもないので、
大切な楽器を外気にさらしているわけだ。
何とかなるなら何とかしてあげたいものだ・・・。

PMF野外





PMFピクニックのランスルーをする札響  
Posted by arakihitoshi at 23:58 │ │音楽