この数日、道東に演奏旅行に行っていた。
ある体育館での演奏で会場がとても暑かった。
その体育館はスチーム式暖房で、
体育館の天井にびっしりと暖房パネルが吊るされている。
リハーサル中は暖房を入れてから時間が経っていないためか、
天井のパネルからスチーム暖房独特の”パチンッ!、ピキンッ!”という音が、
体育館に響き渡っていた。
さて、演奏会本番。
予想していた通り効きすぎた暖房で会場はゲロ暑・・・。
天井の熱源は強烈である。頭が熱い。帽子が欲しいくらいだ。外は雪だというのに。
お客さんの半分以上は子供たち。みんなぐったり。
Tシャツになってもまだ暑いらしく、パンフレットで顔をあおいだりしている。
可哀想だが、そんな中タキシードで演奏しているこっちはもっと可哀想だ。
急に暖房を消すと例の”パチンッ!、ピキンッ!”が鳴りだすのは分かるが、
この天井の熱パネル何とかならんか! 魚焼き器じゃないんだぞ!!
こういう微調整の効かないバカ暖房は北海道には沢山ある。
身近なところでは芸術の森にもある。
札響の練習場にもなっている施設なのだが、
練習場の気温は恐ろしいことに、冬は28度に達し、夏は21度を下まわる。
冬はTシャツでも汗だく、夏はカーデガンは羽織っても寒いありさまである。
カーデガンと言えば・・、
最近、カーデガンの事をカーディガンと言う人が多い。
店でもカーディガンとして売っている。
この「ディ」という発音に違和感を感じるのは私だけだろうか・・・。
「カーディガンなんでないかい?」って訛ってるみたいでないかい?、である。
最近急に呼び方が変わった衣服は他にもある。
例えば背広がスーツに変わった。
「太陽にほえろ」で山さんやゴリさんが着ていたのは背広だったが、
課長島耕作が着ているのはスーツだ。
私は大人になったらスーツでなく背広を着たかった・・。
ジャンバーがジャンパーになったり、
ヤッケがブルゾンになったり色々あるのだが、
もっとも許せないのがズボンがパンツに変わったことである。
「パンツ」はあくまで「パンツ」であって、グンゼのパンツなどであって、
「ズボン」ではないと思うのだが、いかがなものか・・。
「お客様、パンツはこちらでございます」
「パンツやのうてズボンが欲しいんやけどな」
「ですから、パンツはこちらに・・」
「ねえちゃん、冗談言うたらあかんで、パンツ言うたらパンツやないけ、
何か? この店は客にパンツ一丁で街歩るけ言うんか? あ”〜〜?」
「パンツの裾はシングルにしますか? ダブルにしますか?」
「パンツにシングルもダブルもあるかーーーー!!」
(ノ-_-)ノ^┻━┻ ちゃぶ台返し
と、思わず関西弁で絡みそうになるくらい違和感を感じる。
話しが外れた。
冷暖房の話しである。
この芸森のバカ空調は広く世間に訴えたい。クドヴィッチたちが必死で
休憩時間などにドアを全開にしたりしても、熱くなったり寒くなったり最悪なのだ。
しかも、暑くなりすぎたと言って送風にすると、
ファーストヴァイオリンとヴィオラの楽譜がふっ飛ぶ程の強風が吹く。
こんな空調あるかーーーー!
(ノ-_-)ノ^┻━┻ ちゃぶ台返し
体育館の安物のスチーム暖房じゃないのだから改善を望みたいところだ。
実際、効きすぎの空調ほど困ったものはない。
みんなイライラして作業効率は落ちる。集中力も落ちる。
健康にも悪いし、エネルギーの無駄だ。
芸森は札幌市の施設だから税金の無駄でもある。
百害あって一利無しとはまさにこのことだ。
更に付け加えるなら、
2階に数部屋ある室内楽なんかの練習をする小練習室の空調も酷い。
夏に暑いからといってうっかり冷房をつけると、
あっという間に室内の湿度が70%を越え、楽器の指板は濡れてビショビショ。
使い物にならない。
せっかくの立派な施設も空調がこれでは台なしである。
何年も苦情を言いつづけても、やれ微調整が効かないだの故障中だの埒が明かない。
数年前に業者が入って空調を新しくしたはずなのだが目に見える改善は無かった。
暖簾に腕押しの状況に根負けしそうになるが、
この施設を使うのは札響だけではない。
借料を取っている以上、施設には常識的な温度や湿度を提供する義務が
あると思うのだ。まして公共の施設なんだから。
はたしてこれでいいのでしょうか?。いいわけないのです。
だから私は叫ぶのだ。
みんなー、聞いてくれーーー!と。