今日、あの有名なビデオ・リサーチ社の方が来て、なんと!!わが家が栄えある視聴率のサンプル世帯に選ばれた!
数日前に「お伺いします」という封筒が投函されており、今や遅しと待ち構えていたのだ。
ちなみに「あの〜、サンプル世帯に選ばれた事は他言してもいいのですか?」とお伺いしたところ、「ぜんぜん構いません、むしろ宣伝になるので是非お願いします」という事なので遠慮なく他言させていただくことにしよう。
まず、家族構成、年齢、職業、年収などを細かく書く用紙があり、それに記入。
この時点で放送局や新聞社などマスコミ関係にお勤めの方は弾かれる(らしい)。
私は「音楽関係です。財団法人というかですね・・、えーと、札幌交響楽団というところで、あの、オーケストラなんですけどね、はい、それが仕事でして・・」とお答えし取合えずパス。スポンサー会社が道新なので一瞬ヒヤリとしたが大丈夫だった。
最初の2週間は”最近読んだ雑誌の調査”である。
ありとあらゆる週刊誌と月刊誌が表紙の写真と主な見出し付で載った冊子を渡され、立ち読みも含め最近読んだものに○を付けていく。
数の多さに驚いたがどれも見覚えのあるものばかりだ。
この先、雑誌の次ぎはラジオ、そしていよいよテレビと続くらしい。
とても楽しみだ。
「び、ビデオ・リサーチの調査には以前から大変興味がありました!。選ばれて嬉しいです!、楽しみながら答えさせていただきます!!」と興奮丸出し状態で申し上げたら、「そう言っていただけると勇気が湧きます。今日は来て良かった!」とオジサンもお喜びの様子で答えてくれた。
そして玄関先で熱く語り合う二人の間になにか友情の様なものが芽生えた気がしたのであった。これも視聴率が取り持つ縁であろう。
ところで、何年か前にどこかのテレビ局のプロデューサーが視聴率のサンプル世帯を買収した事件が発覚したが、その時読んだ記事で関東地方でのサンプル世帯はたしか600世帯だったと記憶している。
関東圏で約一千万世帯あるとして、その600世帯というと僅か0.006%。
たった0.006%の世帯で視聴率を決めているのだ。
こんな少なくていいのだろうか・・。
でもまあ、国家の舵取りを任せる選挙だって開票率0%で当選確実がでたりするわけだから、きっといいのだろう・・。
今日の夕方早速、雑誌がずら〜っと並んだ冊子に○付け作業を行った。
鉛筆を握る私の手はまさに神の手。0.006%の選ばれしゴッドハンドである。
「この雑誌はたしか病院の待合室で読んだっけ?、あれ?手に取っただけでよまなかったっけ・・・、いいや、○付けちゃえ・・」
ふふふ、こういった判断も私の腹一つなのだよ。
神の怒りを恐れたまえ! がはははは!
いや〜〜、サンプル世帯は楽しいね〜。
しばらく楽しみ倒そう。
(*文中の実数は私の記憶やカンによる。信じないように)