blog版 『ビールの友』
札響チェロ奏者:荒木均のブログ 本家HP
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2008年11月30日
ブルネロ リサイタル
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ランキング1位になってしまうと、あとは落ちない努力ですね。今までとは違うモチベーションが要求されます。で、今日は”モチベーション”がテーマです。
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マリオ・ブルネロのリサイタルをキタラ大ホールに聴きに行きました。
いやー、とても良い演奏会でした。心から楽しめました。
プログラムは、
バッハの無伴奏チェロ組曲1番、3番、5番、
ヴィヴァルディーのチェロソナタイ短調、変ロ長調、ホ短調。
バッハとヴィヴァルディーが交互に演奏されます。
バッハの無伴奏3曲だけでも通常は演奏会が成立するのに、それにヴィヴァルディーのソナタ3曲?
「どんだけ長いプログラムよ?」 と思ったのですが、バッハは全て繰り返しなし、テンポもかなり早かったので、全体で休憩を入れても1時間50分で収まっていました。
演奏もさることながら、秀逸だったのは演出です。
舞台上にはブルネロと、ヴィヴァルディーのソナタを伴奏するリュートとチェンバロと通奏低音チェロの4人が登場します。
皆それぞれの席に着くのですが、バッハを演奏するときは会場は暗転され、右下からのスポットライトでブルネロ一人が浮かび上がります。
キタラの壁面に巨大なビルスマの陰がユラユラと映し出されます。
一方ヴィヴァルディーでは舞台の照明がつき会場は明るくなります。4人のアンサンブルは非常に息の合ったものでした。
バッハとヴィヴァルディーの音楽的な暗と明、内向的と開放的、深刻さと陽気さ、といった対比が舞台演出によっても浮かびかがった気がしました。
実は、こういう超有名なソリストの演奏会、聴きに行くのがちょっと億劫に感じることもあります。
あくまで私の場合はですが、偉大な演奏家には2種類のタイプの印象を受ける場合があります。
ひとつめは「こんな上手なチェリストがいるなら、なにも俺が無理してチェロ弾くことね〜な・・」とぶちのめしてくれるタイプ。
ふたつめは、「こんな風に弾いてみたいな〜、いや、ひょっとして弾けるんちゃう?」と勘違いでもいいから思わせてくれるタイプ。
ビルスマは後者でした。
なので、家に帰ってくるなりチェロケースをバチャバチャと開けてチェロを取り出し、無伴奏を弾いてみました。
すると奇跡が!
起きませんでしたが(笑)、少しパワーをもらえた気がしました。
この「パワーをもらう」というのは、自分の演奏意識に向上心とモチベーションを与えてくれる、という意味なのですが、実はこの向上心とモチベーションの維持は、なかなか難しく努力を必要とします。
まあ、多少愚痴っぽい話しになりますが、例えば鉄道が好きで運転士になった人も、料理が好きで料理人になった人も、子供が好きで教師になった人も、何十年も同じ仕事を続けていくうちに、「こんなキツい仕事はない・・」と仕事をネガティブに考えることはあると思います。好きで始めた仕事でも、なんの努力や工夫もなしに、何十年経っても毎日やる気満々!ということはないのではないでしょうか。
オーケストラ演奏家も例外ではないです(少なくとも私の場合は)。
若い頃はまだいいのですが、中堅になってくるとこの先、社会的地位や演奏上の実力が大きく変動することは、はっきり言ってないです。課長、部長、取締役、と出世していくこともないわけですし、このまま努力をつづければ、いつかはベルリン・フィルの首席奏者に・・ということはもっとないわけです。
やがては独立して開業・・・、という話しでもないですし。
では、どうやって演奏のモチベーションを維持しつづけるか?
オーケストラにあっては、優秀な指揮者の元で演奏することが、演奏のモチベーションを保つ上で何より必要なことでしょうし、あとは人によって、シンドイけど室内楽を組んだり、レッスンしたり、活動に広がりを持たせて色々工夫していると思います。
私の場合、仕事で右脳ばかり酷使しているので、休む代わりにこうしてブログを書いたり、最近は趣味で資格のおベンキョーに勤しんで左脳にも負荷をかけたりしてみてるわけです。
そして今回のように、世界超一流の演奏に触れる機会も大切になってくるわけですが、ただし、ぶちのめされるリスク付きの諸刃の剣ではあります・・(笑)。
アンコールは3曲。アンサンブルの4人が仲良さそうに演奏してるのも印象的でした。
Posted by arakihitoshi at
17:23
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2008年11月26日
実写版 森雪の功罪
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ついに1位ですよ!。1位!。 \(^o^)/ 素直に嬉しいです。自分で言うのもなんですが、かなりヲタクっぽいブログなので一般受けしないとおもってたのですが・・。
みなさんホントに物好きですね!
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ここ数年、パチンコ業界は懐かしのアニメとかヒーロー物がテーマの台を連発してますよね。
エヴァンゲリオンとか、仮面ライダーとかね。
私はパチンコ、昔はやったけど今は全然やらないので知らなかったんですけど、宇宙戦艦ヤマトのもあるんですね。
30〜40才代をターゲットにしてるんだろうから、いい着眼点だと思います。
さあ、今回もまずはYouTubeの動画を見てください。↓
CR宇宙戦艦ヤマト攻略法5
(ヤマトの名場面を実写版森雪がメローに見つめる感じの非常にいい出来のCMです。BGMはもちろん「赤いスカーフ」@ムード歌謡)
藤商事とかいうパチンコ台メーカーのCMらしいんですけど、偶然発見しました。
どうです? そこのお父さん!
私は完全にやられましたね。ショックでした。ノックアウトです。萌え死にました。
この動画、猿のように30回くらい立て続けに見ちゃいました(恥)。
私のヤマトに対する思いは最近も当ブログ
「天気晴朗なれど風強し」
にも書かせていただきましたが、今日は森雪に限定してちょっと語らせてください。
森雪のコスプレって今まで絶対って言っていいほど無かったし、ある意味、タブーと言うか聖域だったと思うのですけど、こうもあっさりCMでやられちゃうとはね〜。
↑これですよ。これ。 ドキ〜〜ッとしますよね。
森雪の制服ってピッチピチでしょ。
というか、なにか着てるんですかね。見ようによっては地肌に黄色と黒のボディーペイントで模様書いてる・・・?、とも見えるわけですよ。アニメではそう見えるくらいピチピチでしょ?。未来なんだからそういうのもあるかもしれないし。(専門家の間では下着が透けて見えるワープシーンを根拠にボディーペイントを否定する説と、下着の線が見えないので何らかのペイントを施している説が対立している)
素人のコスラーが演じるにはハードルの高すぎるキャラ、っていうのも長い間タブーが守られてきた要因のひとつだとも思うんですよ。
そして私は森雪を思うとき、数々の妄想と共に、「アナタハン島の女王事件(※)」を思い出さずにはいられません。
(※)終戦間近の南洋の無人島アナタハン島に取り残された日本人の女1人と男31人。やがて男たちの間で、その1人の女を奪い合い殺し合いが始まる。戦後、この事件は映画などにもなり有名になった・・らしい。
くわしくはここ
。
考えてもみてください。
ヤマトには少なくとも画面に現れてる限りにおいて、女性は森雪一人ですよ。一方男は戦争してるわけですから、最低でも数百人は乗船しているでしょう。
いつ死ぬか分からない状況の男たちに混じって、この超美人でスレンダーでスタイル抜群でしかも、裸同然のピチピチ制服の森雪が乗船してて無事で済むんですか?
これって実は子供の頃からの疑問でした。
この写真みたいに異様なフェロモン発散させてたらさらに危険度は増しますよ。
そんでもって、こんな感じで悩ましげに見つめられちゃうんですよ。
ね? ヤバいでしょ?
だから実写版の森雪はタブーなんだってば!
しかも、似合いすぎてるね。このモデルさん、森雪の制服が。
まあ、もしも私が古代のライバルの島大介だったら、ブラックタイガーで出撃した古代(森雪の婚約者)に、嘘のナビゲートをして、ガミラスの砲撃の的になるように仕向けるね。
仮に島がやらなくても、誰かがやるでしょ。それだけの価値ありますよ。
やがて、ヤマトの内部は森雪を巡って殺し合いが始まり、白色彗星にやられる前に、乗員が艦内で自滅することは必定。
最後はこれですよ。これ。↓
こんな感じで見つめられちゃうんですよ。森雪に。
もう白色彗星なんてどうでもよくなっちゃうよね。たぶん。
やってほしくなかったな〜。実写版の森雪だけは。
ところで、これって誰なんだろう。
ま、調べれば簡単に分かるだろうけど、敢えて調べないでおこう。ヤバいから・・。
森雪の制服だからイイのかもしれませんしね。
せっかくブログランキング1位になったのに、こんな煩悩丸出しのアホなネタでいいんだろうか・・。
ま、いっか・・ヽ(´▽`)ノ
Posted by arakihitoshi at
01:48
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2008年11月23日
山本直純カッコエエ・・
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ナント 第2位・・・( ̄□ ̄;・・・・・。1位目指すと言ったものの、な、なんでオレのブログが?(汗)
自慢じゃないが、若くもスタァープレイヤーでもない、無名の一般おっさんチェリストでっせ・・。
ま、いっか・・・ヽ(´▽`)ノ。 さあさあ、今日もクリックしてください。とにかくクリックしてください。一刻も早くクリックしてください。ブログが更新されてなくてもクリックは忘れないように!
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山本直純さん、私たち年代のオケ奏者には憧れ中の憧れの存在であった。が、最近の若い連中は知らない。なんてこった・・・
山本直純を知らないでオケ弾きになったの? なんで?
って思うくらい、あの番組、そう、「オーケストラがやってきた」は強烈だった。
私くらいの年代が、山本直純を直接知る最後のオケ弾き世代なのかもしれない。
その辺りの事情、5年前に道新に連載したエッセーにも書きました。↓
http://arakipage.jp/essay/essay9.jpg
酔っぱらって練習場に現れて・・、なんてことは日常茶飯事。
でも、なんつーか、素敵だったんだよね〜〜。
最近、YouTubeで山本直純さんがタモリの番組にゲスト出演してる動画を見つけました。
保存して繰り返し見てますが、いや〜〜〜、いい飲みっぷりっつーか、なんつーか。
1985年放送って書いてあるので、私は大学浪人の頃でした。なんとなく記憶あります。
「大人になったらこういう風にダンディーに飲みたいもんだ・・」と思ったような思わなかったような。
まあ、取合えず動画見てください。
この動画、過去に削除されたことがありましたが(著作権関係?)、再アップされてました。
多分、気合の入った直純ファンのウp職人が命がけでアップしてるんでしょう・・。
そいえば、この動画にリンク張るのも著作権的に問題あり・・?
まあ、細かいことはあとでゆっくり考えるとしよう・・・。
どっちにしろ、早く見たほうがいいかも。
ね? どうです?
いい感じでしょ〜〜〜。
何度見ても可笑しいとこで笑っちゃうな〜〜。
こんな風に飲めたらカッコエエな〜〜。
そいえば、最近は飲み会ってもの自体が少ないですよね。
ススキノでピアノ弾いてる友人が、「本当に最近仕事が減って、これはインターネットのせいだ」って言ってますけど、まあ、それもあるかもしれませんね。
不景気だとか、飲酒運転厳しくなったとかほかにもいろいろ理由はあるでしょうけど。
実際に私も、家でPCの前でネットやりながら酒飲んで"一人二日酔い"とかになってるし・・。
一人で家飲みして二日酔いって、次の日サイアクに惨めなんだよね・・。
今年からは億劫がらずに忘年会に沢山出席して、10年後は山本直純みたいなダンディーでワイルドでセクスィーな大人の男を目指そう。
みんな誘ってね!(o^-')b チェキラ!
Posted by arakihitoshi at
00:56
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2008年11月21日
悪徳の栄え
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な、な、な〜〜〜んと!! 第4位・・。 このさい一位目指しちゃいましょう・・
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ブログランキングは凄いことになってます。
登録1週間で4位!
\(^。^)/ というより、( ̄□ ̄;・・・・・
いやむしろ・・
「この機械壊れてない??」( ̄▽ ̄)ノ_彡☆バンバン!
いやいや。これもアイコンを腱鞘炎になるほど連打してくれたみなさんのお蔭。(o^-')b
さて、ここで気をつけたいのは、ランキングを気にするあまりに「いい子ちゃんモード」に突入してしまうことですね。
誰もが陥りがちなこの現象を私は「萩本欽一現象」と命名して、密かに己を戒めることにしています。
萩本欽一は若い頃はご存じのとおりコント55号やパジャマ党で毒舌を吐きまくって若者中心に人気を博していましたが、やがて「金ドン」などのTV番組でいわゆる”お茶の間の人気”ってやつが上がるにつれ、芸風が教育的な内容にシフトしていき、かつての”キレ”を失い、つまらなくなっていきました。
同じようなことが最近のジブリ作品でも言えるのではないかと、私はポニョやハウルを観て激しく思っているところでもあります。
筑紫哲哉がなにかの本で『文化は悪徳が高いほど深い』と書いていましたが、私は大賛成です。あの人はニュースキャスターである前に超一流の文化人で、こういうセリフをさらっと言ってしまうところが凄かったですね。亡くなって本当に残念です。
『文化・芸術 * 退廃・悪徳』の、必ずしも比例しないけど無関係じゃない関係については、ふと思いつく例では、皮肉にも名作揃いだったナチスの退廃芸術展とか、いわゆる《トリスタン和声》がエロいという理由で18禁だったワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」とか、幕府に発禁にされちゃった近松門左衛門の心中モノとか、いろいろありますけど、今さら並べ立てるまでもありませんね。
さて、話しは変わって、最近ちょっと気になるのが一連の「大麻騒動」。
大麻は日本国の法律で禁止されているので、所持や栽培や使用などした場合罰せられて当然ですが、行政よりもさらに熱く熱く未来ある若者をバージしてるマスコミ。気になります。
マスコミ・・というか主にTVメディア君たちは、大麻と、毒性や依存性の強いアヘンやヘロインや覚醒剤の違いをはたしてきちんとおベンキョーして認識しているのでしょうか?。
例えば、大麻よりはるかに依存性や毒性が強いと言われている煙草をこよなく愛していた筑紫哲哉は、この大麻騒動をどう報じたのか・・・、聞いてみたかったです。
かく言う私自身も大麻よりも人体へ与える害の大きい(と言われている)アルコールという合法ドラッグを毎晩摂取して酩酊状態に陥っています。
このままいくと、ベルリオーズの幻想交響曲(※)まで叩かれそうな勢いに感じるのは私だけ?
(※)ベルリオーズはアヘンによる幻覚であの曲を書いたと言われている。
あ、ちなみに大麻は悪いですよ。
「擁護するのか!」という議論には乗りませんので。念のため・・(o^-')b
まあ、それとは別に筑紫哲哉のいないマスコミは、この先、"第4の権力"としての指命を全うできるか・・。頑張ってください!。
話しは変わって、暖かな東京から帰ってきたら一面雪景色・・・・。
こうなると、東京のぼのぼの〜〜っとした空気感も懐かしです。
東京の街ではミニスカのオネエサン率も異様に高かくて萌えっぱなしでした。
文化は悪徳が高いほど深く、(by 筑紫哲哉)
スカート丈は緯度が低いほど短い (by 荒木均)・・・・(さらっと言ってみました 笑)
それではみなさんごきげんよう。
Posted by arakihitoshi at
01:28
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2008年11月19日
人気展って・・
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なんと、みなさんのお蔭でこの短期間に14位です!!。もう少しでベスト10入り!
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フェルメール展行ってきました。
開園の朝9時に上野の東京都美術館に着くように行ったので、スイスイ入れましたが、見ているうちにどんどん混んできて、11時頃に見終って美術館から出る頃には長蛇の列。最後尾には”60分待ち”の札を持った係りのお兄さんが立ってました。
やはり、名画が放つ絵の力は、音楽で言えば名曲が放つ曲自体が持っている力同様、数百年の時を経ても衰えることがありません。見に行って本当に良かったと思いました。
しかし、フェルメールは確かに有名だけど、フェルメールの絵で超有名なのって、あの真珠のイヤリングしたやつと、ミルクを汲む女・・だっけ? その2枚くらいですよね? (その2枚は今回来てない)
あとは、オランダだかポルトガルだかとにかくそのあたりに、デルフト派だデフォルト派だかいうのがあって、まあ、フェルメールもそれに属してるんだろうな・・と。そしてデルフト派の画家の絵が一同に見れると言うなら、似たような作風の名画がいろいろ見れるんだろうな・・と。
今回来てるフェルメールの中に「マルタとマリアの家のキリスト」っていうのがあるんですけど、この絵は札響でスコットランド行った時に、エジンバラのナショナルギャラリーで見てるはずなんだけど記憶無し・・。ヨーロッパの美術館って凄い絵が、そのへんに置いてある感覚であるからな〜〜、アハハ・・・・(恥)
って・・・、これって無知?
正直に告白してしまった私はおバカさん?
そんなことないですよね?
そこのあなたもその程度の知識だったでしょ? ね? うんって言って。
だとしたら、それに60分待ちって・・・
平日の午前中に60分待ちですよ。
今日は二周め行こうとしたら、既に絵に近づくことすら出来ないほど混んでました。
休日は2時間以上待ってやっと入館出来るそうです。
そういえば、2年位前に北海道近代美術館で唐招提寺展やってたときに、最終日の前日に行ったもんだから、もう凄い人の多さでマイッタことがありました。
老いも若きも、コギャルもおばあちゃんも。西11丁目の駅から近美を目指す人の列は、アリンコの隊列の様であり、
「オマエラ! いつからそんなに鑑真好きになったんですか!」と、コギャルでもおばちゃんでも誰でもいいから2〜3人捕まえて小一時間問い詰めたくなりました。
鑑真とデルフトが2時間待ちオッケーだったら。老いも若きも富める者もそうでもない者も、そんなに芸術に触れたいなら、9月定期のピーター・グライムスなんて1ヶ月くらいロングラン公演できそうなもんだけどな〜、と思っちゃうわけですよ。
美術館の広報にはいつもながら巧みさを感じます。オーケストラにもまだまだ集客の余地は残ってそうですな〜〜〜。
今日のオペラシティーでの札響東京公演は盛況でした。
メインのエルガー3番は、エルガーの残した僅かなスケッチを元に、アンソニー・ペインが補筆完成した作品なので、”名曲に力あり”という点ではかなりの疑問符を感じざるを得ない曲ではあります(ペインだってきっと優秀な作曲家なんだろうけどね)。が、今札響が尾高さんの指揮でこの曲を演奏したり録音したりすることには意味があると思います。
東京のお客さんの反応はブラボーも沢山出たし、上々だったのではないでしょうか。
演奏自体も2回の札幌での定期とCD録音を行って、足かけ3年、否が応でもこの曲と付き合ってきた札響の曲に対する理解も深まっているのが由縁だと思います。
少なくとも、1回こっきりの演奏会で、オケの楽員個々が「よく分からん・・・・」というレベルで譜面を追っていて何とかなる曲ではないってことですね。とにかく長いし・・。
まあ、それはそれとして。
オペラシティーは舞台も舞台裏も超狭かったです。残響時間も長すぎると思います。
キタラと札幌の定期会員の反応に慣れてしまうと、世界中どのホールに行っても不満だらけ。
早く札幌に戻りたいです。
リハーサル前の札響↓
そいえば、チェロの菜々子ちゃんが群馬から来てくれて、久しぶりに会えました。
元気そうでした。幸せそうでした。よかったよかった・・。
それではみなさんごきけんよう。
Posted by arakihitoshi at
00:36
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2008年11月17日
田舎者ですが、なにか?
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札幌出る前180位だったのに、今見たら22位!! (゜ロ゜;
みんな本当にありがとう〜〜〜!!\(^。^)/
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東京公演に来ています。
それにしても、毎回来るたびに驚かされるこの街の変貌。
新宿の都庁の隣のワシントンホテルに泊まっているのですが、
この周辺は私が東京にいた15年前とは違う町になってますな〜〜。
変わらない景観に渋味を増していく欧州の街と違って、常に上書き更新していく、それが東京の個性なのだ、ということで納得しよう・・・。
今回はちょっとヤボ用があって、札響本体より一日早く東京入り。
しかも珍しく自らチェロを担いで来た。(いつもは団のトラックに預けてしまう)
そしてつくづく思い出すのは、東京に住んでいた頃のこと。10kgあるチェロを背負って衣裳ケースを持って、この東京を毎日電車に乗りまくって、階段を登りまくって下りまくって、コンコースを歩きまくって・・、
「今日は何かのお祭りなんですか?」と訊きたくなるほど混みまくっている街を、疾走しまくっていたあの頃・・・・、
懐かしいけど絶対に戻れないし、戻りたくないな。
なーんか、移動してるだけで充実してる気になっちゃうんだよね。
今日はホテルの隣にある都庁の食堂で昼飯を食おうとしました。
隣と言っても、建物はデカいし道路は広いし、歩いて10分くらいかかりました。
都庁の中にある職員食堂みたいなので日替わり定食を、と思ったのですが、とても正面玄関からノコノコと入っていける雰囲気ではありませんでした。
札幌の市役所だったら、上田さんが「よく来たよく来た」と言ってラーメンくらいおごってくれそうな雰囲気だし、道庁でも高橋はるみ知事お手製のおふくろの味コロッケが食堂のメニューにありそうな気がしますが(笑)、都庁は石原慎太郎が物凄い形相で出てきて怒鳴りつけられそうです。そして都庁舎はあくまで冷たく、大都会とはこうしたものさ、とばかりに人をよせつけません。
これは私のヒガミではありません。間違いなくそう思っています。地方に対しては東京在住の下っ端のヤツに至るまで常に上から目線です。お前ら田舎者に食わせる飯など無い、と。
あ〜〜、気に入らねーーーーー!。誰が都庁で飯なんか食ってやるもんか!!
というわけで、結局駅のほうのとんかつ屋で昼食を食べました。
今回の東京で収穫だったのはSUICAの存在を知ったこと。
札幌を出る前に友人から聞いたのですが、これは便利です。財布にいれたまま改札に押し当てるだけでオッケーです。
大荷物を持って移動している人間には本当に助かります。これが東京でフリーをやっている頃にあったらさぞ便利だったでしょう。
コンビニなんかでもチャージできる至れり尽くせりぶり。
いっそのこと、宇宙人みたいに人体に直接埋めこんでくれればもっと便利なのに。
明日はオペラシティーで公演です。
その前に、念願のフェルメール展。 かなり混んでるらしいから早起きして行ってきます。
Posted by arakihitoshi at
23:31
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Comments(6)
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2008年11月13日
システム手帳買いましたけど、なにか?
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新しいシステム手帳を買った。
札響のスケジュールは当然ながら曜日と無関係に組まれている。
休日は不定休であり、拘束時間も日によってまちまち。
定期演奏会は金曜は7時から、土曜は3時からと決まっているが、
その他大多数の演奏会の開演時間やリハーサル時間、及び練習の開始時間と終了時間は、3ヶ月前に事務局から出されるスケジュール表によって知らされる。
そのスケジュール表はA3の紙に印刷されて、時間の他、曲目や指揮者やソリストなどが小さな文字でこまごまと書きこまれているわけである。
その札響のスケジュールの合間に、レッスンや個人でやってる室内楽の仕事や、プライベートの用事なんかを詰め込んでいくわけだが、私は2年前までは、そのA3の紙の余白に、印刷よりさらに小さな文字で細々と予定を書き込んでいた。
もともと無理のある方法だったが、ある日その方法が破綻をきたし、書込んだ文字があまりに小さくて見過ごし、レッスンを1本すっぽかした!
独身の頃はレッスンを忘れて遊びに行っちゃうことが、まあ、無かったと言えばウソになるが・・、
所帯を持って真っ当に商売をするようになってからは、レッスンを忘れた事は無かったので我ながらショックだった。
これではいけない!
スケジュール管理をしっかりやろう・・・。
というわけで、2年前の某日の夜更けに、コーチャンホーに車を走らせ始めてシステム手帳を買ったのだ。
実は、システム手帳には永年偏見があった。
1980年代終わり、バブルの頃、システム手帳は大ブレイクした。
私はその頃しがない東京の私学の経済学部の大学生だったが、就活にいそしむ友人たちが小脇に抱えるシステム手帳・・・。
(こっからはイメージ)
「こんどの金曜さ、合コンあるんだけどどお?」
「金曜か〜〜〜〜、ちょっと待ってね(と言いながらシステム手帳をめくる友人)」
(オメー、週に一度のバイトしか予定なんか入ってねーだろ!!)と思う。
「ポンジョ2人とデパガなんだけど・・、忙しいならいいよ。無理しなくて」
「え! い、いや。空いてるよ! 無論空いてるとも!!」
こんな感じで非常にシステム手帳は印象が悪かった。
当時は携帯電話が無かったので、学食でも駅のホームでも、バス停でも喫茶店でも、どこでもかしこでも、暇さえあればクソガキたちがシステム手帳を意味もなくぱらぱらとめくりやがって、私はシステム手帳に憎悪さえ抱くようになった・・・
そういうわけで、システム手帳は便利そうではあるが、自分で持つことに抵抗があったのだ。
しかし、夜更けのコーチャンホーでとりあえず一番安い2,000円のシステム手帳を買った。合成皮のかっこ悪いやつだが、取合えずこれを1年間使ってみて、本当に便利だったら本革のかっこいいやつを買おう・・と。
使ってみるとムチャクチャ便利。
ご存じのように、自分の用途にあったリフィルと呼ばれる用紙を買って、自分流に手帳をカスタマイズすることができる。
しかも、札響のA3のスケジュール表も縮小コピーして専用の穴あけパンチで穴を空けて、リフィル同様手帳に挟んで使うことができる。
結局1年間、一番安い2,000円の手帳を肌身離さず持ち歩いて使いたおした。
なので、このたびずっと欲しかったブレリオというメーカーのシルキーカーフと言うシステム手帳を、キタラの3階席から飛び降りるつもりで1万5000円出して買った。
この質感。この手ざわり・・・、うーん、マンダム。買ってよかった(涙)。
これでスケジュール管理がさらに楽しくなるぜ!
早速職場に持って行くと、びおらのA子ちゃんが
「いいね〜〜、仕事できますけどなにか?」って感じだよね。と。
そう。確かにシステム手帳にはそういう雰囲気的な付加価値もある。
イメージをさらにふくらますとこんな感じである。
「日経新聞とってますけどなにか?」
「職場は丸の内ですけど、なにか?」
「現金はあまり持たないな〜、いつもカードですから。それがなにか?」
「赤坂は会食なんかでよく行きますけど、なにか?」
「本郷? 学生時代を思い出します・・・。で、それがなにか?」
「東証終値、9,000円超えましたけど、なにか?」
「ええ、出張はいつもビジネスクラスですけど、なにか?」
「プライベートはポルシェですね。仕事には使いませんけど。なにか?」
「吊るしのスーツってボクは買わないな〜。それがなにか?」
「3万円以下のコースって女性に失礼だと思いますけど、なにか?」
自分で書いててだんだんムカついてきた・・・・(ノ-_-)ノ^┻━┻ ちゃぶ台返し
でも、新しく買ったシステム手帳は手ざわりも臭いも気持ちよくて、最初の日は一緒に寝た。
対象物に竹鶴を置くとこんな感じ。
札響のスケジュールに穴空けて挟めるとこんな感じ
Posted by arakihitoshi at
01:20
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Comments(6)
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2008年11月09日
「お弟子さん」アンケート集計結果 +α
沢山の投票とコメントありがとうございました。
アンケート開始から1週間が経つので、今日で投票は締め切りです。
そして気になる結果は、有効投票数114票のうち、
「自然だと思う」が23票。
「違和感を感じる」が91票。
この投票結果をもとに、寄せられたコメントの内容、野鳥の会のみなさんの協力で数えた会場のお客様の票、そして私が総合的に空気を読んで厳正に厳粛に審査した結果、
自分の弟子を指して「お弟子さん」と言うのは、
おかしい
という結論になりました〜(デンドンデンドン!)。
なので、演奏家のみなさん、これからは自分の弟子のことを「お弟子さん」と呼ぶのはやめよう!
「弟子」と言うようにしようね (o^-')b チェキラ!
投票結果はこちら
『「弟子」という言い方がそもそも不自然。この場合「生徒」でしょ』というコメントもいくつかいただきましたが、
だ〜か〜ら〜〜〜、今回はそれには触れないって書いたでしょ!
せっかくのコメントではございますが、前回のブログでも申し上げましたとおり、今回はその問題については触れないことといたしております。
削除したコメントの中に、「そもそも弟子とは、巨匠クラスの業界の真打クラスの師匠と呼ぶに値する人が、プロを目指す覚悟のある人の芸と人生の後見になる場合に使う言葉で、普通の人が単に一回いくらで金とってレッスンしても、それは師匠でも弟子でもないです」みたいなのもありましたが・・・
「うるせーーーー! 一体何様じゃい! 悪かったな! どーせ俺は普通の人だい! ヽ(`Д´)ノ ウァァァ!!」と言ってやりたいところですね。
「ご高説賜りましたが、多少耳に障りましたでございます。あなた様は何処かの大家の方とお見受けいたしました。申し訳ありませんが、私は普通の人ですがなにか?」と申しあげたいところですね(苦笑)。
まあ、実のところ私も「弟子」という言葉はあまり使わず、普段は「生徒」と言うことの方が多いです。
でもいいんです。
弟子という言い方は、演奏家業界の中では巨匠じゃなくても大家じゃなくても才能なくても言っていいんです。普通に使われているんです。
日本のクラシック音楽業界はすごく狭いですから、特に最初に就いた先生の人脈で、その後もずーっと面倒を見てもらうことが多いです。音大に行くならピアノやソルフェージュの先生も紹介してもらうことになるでしょう。それに、例えばプロのチェロ奏者なんて日本に数百人いるかいない程度ですから、みんな知り合いかせいぜい知り合いの知り合いです。生徒が引っ越すことになったら引越し先の先生を紹介する事にもなります。なので、一人の大家が最後まで面倒見る、というより、業界全体で育てていく、みたいなところがあるような気がします。相手がマチュアでも一緒です。
そういう業界の事情で、落語の師匠と弟子みたいに、住み込みでガッツリ面倒見る、みたいな関係じゃなくても、少なくともクラシック音楽業界内では弟子と呼んでしっくりきているのだと思います。
もっとも、アマチュアの年配の方のレッスンには特別な配慮が必要なことは認めます。レッスン中もかなり気を使いますし。特に社会的地位の高い方は当然プライドも高いでしょうから。
そういう方を第三者に言う場合、私は「うちにレッスンに来ている人」と表現しています。
しかし、へりくだっていてはレッスンになりませんから、この辺りは絶妙なバランス感覚が必要になります。
おっと・・・、触れないと言いつつ思わず語ってしまいました。
このあたりの事情は話せばキリがないのですが、今日はこの辺にしておきます。
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00:13
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2008年11月07日
おれに関する噂
筒井康隆は中学生とか高校生の頃大好きだった。
初期から中期の短編集やエッセイ集なんかは、それこそ繰り返し読んだものだ。
「おれに関する噂」が表題作の短編集もそのひとつ。
”平凡な会社員”の森下ツトムの一挙手一投足が、ある日を境に何故かマスコミで全国に報じられるようになる。
『森下ツトムさん、美人タイピストの美川さんとデート』
『森下さん、久しぶりにウナギを食べる』
といった具合だったと思う。
今日の「おれに関する噂」の”おれ”は、私、荒木均である。
財団法人札幌交響楽団のヒラのチェロ奏者なんて大した有名人とも思わないが、芸能人やTVのアナウンサーには遠く及ばないまでも、少しは世間に顔が出る仕事だ。
おれがファミレスで食事してる時とか、本屋で立ち読みしてる時なんかに、「あ!アンタ知ってる!、サッキョーの人だ!」という顔で知らない人にギョッとした表情で見られることは、たまにだがある。
微妙に顔バレしているということだ。
なので、”ワルいことはできない”。
おれも、エロい本を立ち読みしないように・・とか、少しは行動に気をつけているつもりだ。
随分前になるが、オケの本番前の舞台裏におれ宛てに大きな花束が届いたことがあった。
差出人は行ったこともないキャバクラのキャバクラ嬢。当然名前も知らない。全く身に覚えもない。
どうやら、そのキャバクラでどこのどいつか知らない野郎が勝手におれの名前を名乗ったらしい。
同僚たちからは、「荒木〜〜〜、キャバクラで名刺バラ撒くなよ〜」と散々からかわれた(笑)。
まあ、このエピソードはまだいい。微笑ましい部類だ。
「なんだ、札響のチェロ奏者って金は無いけど(笑)そう悪くもないんだ・・」、って思って勇気づけられる。
そんなこんなで、おれに関する噂を聞くのは、仮にデマでもスリリングで楽しいものだ。
しかし、こないだ耳にしたおれに関する噂はちょっとかっこ悪い。
その噂によると、どうやら俺は、数年前に札幌の某大学の女子大生と浮気して、それがあろうことかカミサンにバレて、カミサンはその女子大生の所に怒鳴り込みに行ったらしい!。
この噂はアマオケに在籍する人から聞いた話しだが、かなり
有名な話し
らしい・・・。
「センセ〜〜、大変だったらしいですね〜」とニヤニヤしながら言われ、
「え!!?、なに?なに? なにが大変だったの??」と焦るおれ・・。
その教えてくれた人曰く、本人から聞いた話しだというからますますタチが悪い。(その人が誰なのかハッキリとは教えてもらえなかったが・・)
まあ、全国に一万人の愛人がいるおれだから、多少のことでは驚かないが、頼むからもう少しマシな噂にしてくれ!
例えばこうだ。
『荒木さんがね、こないだ小樽の超リッチな海の見えるレストランに連れていってくださったの。だってほら、彼って海の男でしょ・・法律上は。 ハーバーライトを見つめる彼の横顔・・、素敵だったわ〜〜』
こんな感じだったら黙認しよう。
たかがおれにしてこうなんだから、
本物の芸能人やスポーツ選手なんかは、さぞいろいろあるんだろうな・・・・。
Posted by arakihitoshi at
01:26
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2008年11月01日
「お弟子さん」アンケート
「日本語が乱れている」などとよく耳にしますが、私の考えは違います。
言葉なんてもともと時代とともに変化していって当たり前の物だし、変化を捕えてそれを「乱れ」とネガティブに考える必要はないのでは、と思うのです。
言語はだいたい500年を経ると経年変化によって通じなくなるという話しをどこかで読んだことがあります。
この説を信じて考えると、2008年の今に生きる私たちが、タイムマシーンに乗って昔に行ったとして、徳川家康とは辛うじて会話できるけども、足利尊氏になるともうチンプンカンプン・・、ということになります。
500年と言うと気が遠くなるほど長い気もしますが、よくよく考えるとそうでもないです。30年1世代として約17世代。
さらにくどくど考えると、親と自分は500分の17=100分の3.4
おじいさんと自分になると、100分の6.8
っていうことは、50分の3.4で、約15分の1。
つまり、おじいさんと自分の間の時間のたった15倍でチンプンカンプン、ということです。
なので、昨今世間でよく言われている「全然」を肯定の意味に使うのはおかしい、とか、レストランなどで耳にする「〜でよろしかったですか?」という使い方はおかしい、とのたまう事の方がよっぽどおかしくて、このくらいの速度で言葉は変化していかなくては、たった500年でチンプンカンプンになる事など不可能であります。
こうして変化していって、淘汰されたものが次世代の日本語として生き残っていくのでしょう・・。
もっとも、これらはあくまでも「日本語の変化」を言ったものであって、気配り不足によって、相手を不快にしてしまう言葉づかいとは全く違います。
違和感を覚える言い回しと、不快感を感じる言い回しは明らかに違って、後者は変化ではなく、単に話し手のコミュニケーション能力の不足によってもたらされるものだと思います。
なので、これらは明確に区別するべきであって、一緒くたに”乱れ”として扱わないように注意する必要があると思います。
ここが判断の難しいところでもありますね。
さて、前置きが長くなりましたが・・、
今日のテーマは上記の自己啓発本まがいの私の陳腐な自説を披露することではありません。
私が言葉の変化を否定する立場ではない、というところをご理解いただいた上で、みなさんにある言葉使いに関するご質問です。それが今日のテーマです。
最近(少なくとも私が気づいたのは最近)、音楽家の業界で、自分の生徒を「お弟子さん」と言う人が目につきます。
例えばこんな感じです。
「こないださ、俺のお弟子さんが買う楽器を選んであげたんだけど・・・云々」
「お弟子さんから電話だ・・。ちょっとまってね」
他人の生徒なら違和感は感じません。
「あなたのところのお弟子さんで○○さんっていう人いる?」
などという具合に使うことはよくあります。
自分の生徒をお弟子さんと言うのおかしい、と思う私の違和感は、たとえば、自分の子供を「うちのお子様が」とか、小学校の先生が「うちのクラスの生徒さんが」という言い方はおかしい、と思うのと同じ違和感です。
こういった、いわゆる謙譲語の使い方は最近特に難しくなってきている気がします。
ここ何年かで病院などの医療関係が「患者様」という表現をするようになりましたが、あれは逆に丁寧すぎて、取ってつけたような不自然さを感じます。
例えば、セールスマンが「私どものお客様で○○様という方がいらっしゃるのですが」というのは自然です。でもお客相手に会話しているわけですから、杓子定規に謙譲語を使うとすると、実際に目の前にいる客を立てて、「私どもの客で○○という者がいるのですが」という言い方も成立する気もしますが、現実には絶対にあり得ません。
小学校の先生が「うちのクラスの生徒さんが」はおかしいと言いましたが、例えば社会人相手の資格予備校なんかで、「私どもの予備校の生徒さんで」くらい言っても全く違和感感じませんし、実際そう言ってると思います。
ならば、私たち演奏家が自宅や音大などでレッスンをしているとして、その生徒をさして、お弟子さん、と言っても自然なのかもしれません。レッスン代を貰っているわけですし、生徒であると同時に”お客様”でもあります。「生徒」あるいは「弟子」などと呼び捨てにしては失礼に感じる人もいるのかもしれません。
”教える側の意識の違い”と言われてしまう気もしますが、実際は私も含め、そこまで考えて言葉を発しているとも思えません。謎は深まるばかりです。
ちなみに、「お弟子さん」と表現する人たちの私が知るかぎりほとんど全ての人は、話す相手が同業者だろうと一般人だろうと、対象の生徒が大人だろうと子供だろうと、全く区別することなく「お弟子さん」と言います。
そこでみなさんにアンケートです。
私たち演奏家が自分の生徒を「お弟子さん」と言って話しているのを聞いて、あなたは違和感を感じますか? それとも感じませんか?
アンケート結果を見て、今後の私の身の振り方を考えたいと思います!(笑
※自分の生徒を「生徒さん」という言い方もありますが、今回は無視します。あくまで「お弟子さん」が自然かどうかのアンケートです(`▽´)。
「お弟子さん」違和感度アンケート
『あなたは、演奏家が自分の生徒をさして「お弟子さん」と言っているのを聞いて自然だと思いますか? それとも違和感を感じますか?』
(下からひとつ選択して一回だけクリックしてください)
<投票は終わりました>
・自然だと思う
・違和感を感じる
結果を見る
※投票&コメントありがとうございます。
(但し、私が読んで「嫌だな」って思ったり、「それって毒ありすぎ違いますか?」って思ったコメントは削除してます。
あしからず。(o^-')b )
Posted by arakihitoshi at
23:25
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