2009年01月30日

愛するキーボード

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長年使っていた超お気に入りキーボードが壊れたので新しいのを購入しようと思った。
超お気に入りのキーボードとは、JUSTYのJKB-109 というやつ。(下の写真)
keyboard









フルサイズながらキー以外の場所をさっくりと切り落としたようなデザインで実に省スペース。
適度な重量があって簡単に動かないので安定感抜群。
そして特筆すべきは、キーを叩く音がものすごく静か。
カンカンカンとかパチパチパチという音ではなくて、サクサクサク・・という感じの音で、深夜に力一杯叩いてても(笑)ぜんぜん気にならない。
打鍵したときの指に跳ね返る感じも気持ちいい。気持ちよすぎて思わず声が出てしまうほどである(ウソ)。
とにかく、低価格ながら品質は抜群なのだ。

このキーボード、かなり探して10年以上前から愛用してるので、既に3台めであった。
そして、古くなってキーがヘタってきたし、なによりビールを溢したのが原因でテンキーの一部の動きが異様に悪くなったので4台目を購入しようと思ったら!!

なんと、JUSTYが潰れてた・・・

(;゜0゜) ガビーん

途方に暮れながら、とぼとぼとネットで中古品でも出てないかと探していたら、
solidtek の ACK-230 というのが、JUSTYのキーボードと全く同一品ということがわかった。
経営譲渡でもあったんだろうか・・。
まあ、詳しいことは知らないが、とにかく同じっていうんだから同じなのだろう・・。

で、通販で申し込んで今日届いた。
右上のJUSTYのロゴは消えたものの、確かに同一品。

いや〜、よかったよかった。これで一安心。
快適キーボードライフ復活。なんつってもキーボードとマウスは大切である。

良いキーボードをお探しのあなた!
これは超超お薦めのキーボードである。お試しあれ!

Solidtek ACK-230 アイボリー PS/2 日本語キーボード


※当方素人につき、キーボードマニアの方の、厳密には違うとか基盤がどうとかややこしい書込みはしないでね。(o^-')b




【おまけ】世界でいちばんダサいBorn Slippy
おもしろい! 相当笑いました! かなりイヤなんだけど何度も見てしまう・・。
それにしてもよく出来てるな〜〜
  

Posted by arakihitoshi at 23:59Comments(2)TrackBack(0)│ │雑感 

2009年01月24日

とにかく数えるんだ!

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ここんとこ音楽ネタが続いてますが・・、一般日記に移ったとたんに音楽ネタしか思いつかなくなりました。まあそんなもんですよね。気にしないでいきます。
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今日は定期で伊フク部をやった。
この曲は一応”ピアノ協奏曲”、ということになるのだろうか。
ピアノソロの横山さんには、本当にお疲れ様でしたと言いたい。

伊フク部は言うまでもなく北海道出身の作曲家としては一番有名だし、
亡くなったけど長老だったし、
音大に関った人なら誰でも知っている有名な管弦楽法の教科書を書いた人だし、
TVドラマにもなったし、

しかしながら、伊フク部の曲、となるとそれほど世間に知られていない。
「伊フク部をもっとやるべきだー!」なんていう声もよく聞くが、
有名なのは『ゴジラ』か、せいぜい『交響潭詩』くらいなものだろう。
作曲家本人も亡くなって、これから真価が問われる時代に入るのだろう。
そういう意味では今回の定期での演奏は意味があったのだと思う。


さて、伊フク部と言えば変拍子。

四拍子の曲だったら・・、
ンタンタンタンンタンタンタンンタンタンタン
ワルツみたいな三拍子だったら・・、
ンタンタンンタンタンンタンタン

しかし伊フク部の場合は、
一小節ごとに目まぐるしく替わる拍子、しかもアクセント付き。しかも早い。そしで音でかい。
どの曲もそう。例外は無い
敢えてカタカナで表すとこんな感じ・・、
タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ

なので、楽譜から一瞬でも目を離すとどこを弾いているか分からなくなる。
こういう状態を「落ちる」というのだが、
仮に目を離さなくても、一瞬でも雑念が生じると「落ちる」のである。

「タ」という字は、連続してず〜〜っと見てると「タ」に見えなくなるな〜・・
なんて、一瞬でも違うことを考えると落ちるのである。

まばたきしても落ちそうになるので、目が充血してくる。
近所のヤツが落ちたりして、「あ、落ちてる・・」とか思うと吊られて落ちるので意識から排除する。
「ぬおぉ! 棒が分かんねぇー!」とか思っても集中集中!。分からなくなってもとにかく数えるんだ!

20小節間休み、なんていう休符の間も気が抜けない。
というか、休符の間も目まぐるしく拍子は変わっているので休符の方がむしろ大変である。
音を出しているセクションを聴きながら、心の中でひたすら
タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ
と数えまくる。
休符で落ちると、次に自分が出るところが分からなくなるのだ。
弦楽器は周りと一緒だから安心・・・、と思って油断している時に限って周りも落ちてたりするので、全く気は抜けない。

これは音楽的な才能とか、そういう問題じゃなくて、
敵のミサイルを打ち落とす系のテレビゲーム的な能力だな、とか思ったり、
動体視力の問題だな・・、と思ったり、
「この変拍子ってホントに意味あんのかよ!!」 とか急に腹立ってきたり、
いかんいかん! 集中だ! 何も考えるな! 
とにかく数えるんだーーーー!!


全員がフォルテッシモの大音量の中で、ひたすら数える。
タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ


そうだ。何も考えずに数えるんだ! なにも考えるな!
タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ


そうだ、これでいいんだ。

タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ






これでいいんだ。


タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ






これでいいんだぁぁぁ!



タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ



  
Posted by arakihitoshi at 23:01Comments(7)TrackBack(0)│ │音楽 

2009年01月19日

ミクロな楽器紹介 その壱 『エンドピン』

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チェロのミクロな部分にこだわった楽器紹介。
その壱『エンドピンのすべて』
(これを読破すれば、少なくともエンドピンの知識では誰にも負けないレベルに達します。)

チェロの足の部分をエンドピンと言います。
下の写真は私のチェロのエンドピン部分。
cello1








このエンドピン、チェロをチェロらしく演出する重要な部位です。
これをニョキっと床に突き刺して弾くからチェロはカッコイイのです。
でも実は、エンドピンが誕生したのは意外と新しくて、100年くらい前だそうです。
ベルギーのチェロ奏者、フランソワ・セルヴェ(1866年没、享年59)という人が晩年に発明した、ということになってます。
チェロがだいたい現代の形に落ち着いたのは1600年代後半なので、それを考えるとエンドピンの誕生は”新しい”と言えると思います。

しかしながら、セルヴェのエンドピン以前にも、チェロの初学者などにエンドピンらしきものの使用を薦める教則本の存在などがあった、とエリザベス・カウリング著の有名なチェロの本には書いてあります。
なので、ベートーヴェンなどがいた頃のオーケストラのチェロパートにはエンドピンを付けている人と付けていない人が混在していたのではないか? と考えるのが一般的な気がします。
もっとも、この辺りの事情は記録もなく、実際のところは分かっていません。

さて、現代では全てのチェロにエンドピンが付いて行ます。
バロック時代のチェロを再現して、わざとエンドピン無しのチェロを弾く人たちもいますが、これは”バロックチェロ”という、特別なカテゴリーに位置します。
エンドピンは鉄でできており、楽器を弾かない時などは楽器内部に収納できるようになっています。弾く時は引き出して、ネジで固定します。

材質は鉄といいましたが、最近はチタンやニッケル、カーボンなどいろいろな素材のものがあります。音がそれぞれ微妙に異なります。
下のサイトの様に、いろんな種類のエンドピンを売っているお店も存在します。
【見附精機工業】
昔は木製のエンドピンも見ましたが、最近はほとんど見なくなりました。

チェリストの中にはエンドピンに凝っている人もいて、そういう人は何本も所有してたりします。

エンドピンは、先が尖っており、床に刺してチェロを固定します。
なので、床には穴が空きます。
キタラのステージのチェロが座るあたりの床は、蜂の巣の様に穴だらけです。
音楽ホールの舞台の床は数年に一度削りなおしや張り替えを行うのですが、希にチェロに穴を空けられるのを嫌うホールもあります。
音楽ホールであれば、チェロの穴はやむを得ないものとして諦めて欲しいと思いますが、多目的ホールの場合は穴を空けない配慮も必要になります。
そういう場合はチェロの足留めを使うしかないのですが、これがなかなか良いものがありません。

チェロの足留めは、かまぼこ板のような物に紐を付けて、その紐を椅子の足にストッパーとして固定する、通称”かまぼこ”(そのまんま)が最も有名です。
しかし見栄えも悪いので、ゴムの滑り止めの上に木などを張り付けたものが市販されています。しかしながら、演奏中もしっかりと床に固定される信頼性の高いものは極めて少ないです。ここがチェロ奏者の悩みです。
私は知人の知人が自作した物を使用しています。これはかなり良いです。
やはり東急ハンズなどで、納得のいく素材で自作するのが一番かもしれません。

エンドピンが滑るというのもあります。
ごくたまに、思わず力が入りすぎて、たまたま角度も悪かったりして、エンドピンが演奏中にずるっと滑ってしまうことがあります。
これが本番中だったらヒサンです。
なので、チェロ奏者はエンドピンの先が常に極限まで尖っている様に、金ヤスリなどで調整しています。
アマチュアの奏者で、先のすっかり丸くなったエンドピンでズルズル滑りながら弾いている人がいますが、金ヤスリで研ぐようにしましょう。
極限まで先の尖ったエンドピンは凶器にもなりえますが、今のところ飛行機にチェロを持ち込む場合の樹内持ち込み制限品には指定されていません・・・(笑)。


さて、エンドピンをどのくらいの長さを出して演奏するか?というのは、人によって好みがマチマチです。
短く出せば楽器を立てて弾くことになり、長く出せば楽器の角度は床と平行に近くなります。
椅子の高さ、体形や弾く癖、靴底の厚さなどによって大きく違ってくるのですが、演奏中に「あ、短かった・・」あるいは「長すぎた!」と思うことはよくあります。
これが本番中だと、楽章間などが来るまで直せませんから、しばらく我慢して弾くことになります。
なぜか「あ、短かった!」と思うことの方が圧倒的に多いです。
きっと、弾いているうちに姿勢が伸びてきて、楽器が垂直に近づいて来るのだと思います。
ネジの絞め方が足りなくて、エンドピンが少しづつ短くなることも無いとは言えません。

そうやって演奏中に調整して、演奏会が終わる頃は、一番よい長さに落ちついているので、この長さを油性マジックなどで記録しておけばよいのです。キタラで弾く時は椅子も靴も同じものを使っているので、エンドピンの長さも一定なはず。
しかし、終演と同時に、「あ〜〜終わった終わった〜」と安心して、すっかり記録を忘れてエンドピンを収納してしまいます。
忘れ続けて数年・・。
こないだやっと記録しました。
キタラで演奏会が終わって、いつもと違う下手(指揮者が入退場するほう)から退場しました。
下手にはステージスタッフが使う油性マジックが置いてあるのです。
やっと、やっと記録できました!!(涙)。↓
cello2








これでエンドピン問題はかなり解決されるはず。
よかったよかった・・・(^^)
これだけやるのに数年かかってしまった。

以上、『エンドピンの全て』でした。
それではみなさんごきげんよう。
  
Posted by arakihitoshi at 00:47Comments(1)TrackBack(0)│ │音楽 

2009年01月15日

新年大交流会

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今日は札響の毎年恒例の大新年パーティーがありました。
ロイトンホテルで尾高さん、高関さんの指揮でミニコンサート。
そんで、その後は交流会。
交流会には楽員は全員、指揮者2人に、理事長以下理事会の偉い人たち、事務局。
で、上田市長など来賓の方々。
そしてパトロネージュや定期会員の方たち。

この会は、例の破綻騒動の時から始めたので、今年で(多分)6回めを迎えます。
参加してくださるお客さんたちは、破綻元年のショック状態の時期はさすがに大勢いたのですが、それを除けば年々増加しており、会が定着している感があります。
リピーターも多いということは、交流会を楽しんでいただいているのだと思います。よかったよかった・・(^^)。
お客さんの数、今年は昨年より100名ほど増えたそうです。何人か忘れたのですが、700人くらい? だったと思います。かなり規模のデカいパーティーです。

私たち楽員は、演奏の後すぐ隣の会場に燕尾服のまま移動します。
この燕尾服というのがポイントで、誰が楽員か見分けられる効果と、「すっげー、燕尾服だよ、かっこえ〜〜」と思わせる効果を狙っているといえます。
実は最初の年はタキシードだったのですが、ホテルのボーイさんと区別がつかなくなって、水割りを注文されるなど多少混乱が生じました。
で、燕尾になったという経緯もあります。

会場には円卓が30個ほどあって、各テープルに楽員が3〜4名づつ配置されます。
これもいろいろ経緯があって、いらしていただいた方はお分かりになったと思いますが、最初の頃は楽員も全席自由だったので、どうしても下座の方に楽員が固まってしまって、お客さんたちとの交流がなかなか促進しないというデメリットがありました。
で、去年からは”持ち場”を決めることになったわけです。
この方式は楽員がバラけて交流も進み、なかなか効果があったように見えます。

実はオーケストラの楽員というのはですね、私も含めてけっこう交流下手なところがあって、会社の営業関係の仕事なさってる方なんかにノウハウを伝授していただきたいところなのですが、普段お客さんとお酒飲んで歓談するなんていうことはないので、ギクシャクしてしまうんですね。
岩城さんの本に出てくるような大昔の”ガクタイ屋”だったら、「なんで俺達がこんなことするんだ〜!」なんて言ったのかもしれません。
もちろん今は時代も違いますし、特に札響の場合は破綻をきっかけに大きく変わったので、「なんで俺達がー」なんて言う人は一人もいませんが、会話下手が痛々しい楽員は少なからずいます(笑)。
というわけで、今後とも暖かい目で見守ってくださいm(__)m。


さて、今日は沢山の方に、「ブログ見てますよ〜」と言われました。
読み手を意識して書いてないわけじゃないのですが、私の素を赤裸々に暴露してる部分も若干あるので、リアルで会った方に「ブログ見てますよ〜」と笑顔で言われると、反射的に「え、す・・・、すいません!」となぜか謝ってしまいます(笑)。
なんというか、私だけ一人で一方的に全裸を晒しているような、一種の羞恥プレイですね。考えようによっては萌えるのかもしれませんが・・・・。

おっと、このへんでやめておこう(苦笑)。
  
Posted by arakihitoshi at 00:36Comments(2)TrackBack(0)│ │雑感 

2009年01月11日

ラッパ管の向こうから

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ランキングのカテゴリーを”日記”に変えてみましたが・・、ここはレベル高いですねー。上位の人たちは皆さん本出してたり・・。世の中広ですな〜。ビビります。
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今日は今年一発目の本番でした。
ニューイヤーコンサートで久しぶりにマーラーをやりました。

マーラーは最近あまりやりませんが、バブルの頃は大流行してましたね。
ケンラッセルの映画「マーラー」もあったし、外来オケも在京オケもサントリーホールで競ってマーラーやってました。
今井美樹主演のトレンディードラマでマーラー取り上げられたり、ラジオで斉藤由貴だったかな、「月並みですけどぉ、最近はマーラーとかも聴いてます」とか言ってました。

CDが普及して、LPレコードみたいに何度もひっくり返さなくてよくなったので、演奏時間の長いマーラーが日の目を見たとか、世紀末の空気にマーラーの厭世的でグロテスクな曲の雰囲気が合ってたとか、ちょうど著作権切れたとか、無駄に豪華なところがバブルにピッタリとか、いろいろ理由はあったと思います。

マーラーが大流行した80年代後半〜90年代前半のバブル期は、私の青春真っ盛り。夢多き恋多き、おバカで多感な時期だったので、マーラーを聴くと当時の記憶が一気に蘇ります。
今日も、当時住んでいたアパートの壁のシミとか、あ〜んなこととか、こ〜んなこととか思い出しながら演奏してました。
そのくらい流行ってましたね。クラシック音楽のくせに。プリンセス・プリンセス並でした。
本来クラシックっていうのは、”時代に左右されない”っていうのが一応売りなんで、ああいう流行り方もどうかと思います・・。


さて、CDなんていう話しがチョロッと出ましたけど、今日はちょっと面白いものをお見せします。
下の動画は私が持っている蓄音機で再生したSPレコードの動画です。
私はSPレコートを聴くのが好きで、東京に行った時は時間があると神保町のSPレコード屋に寄ります。
「ラッパ管吹き込み」のレコードにこだわって集めてます。
これは電気式のマイクとかアンプとかが発明される前の録音方式で、演奏者がラッパ管の前で、かなりデカい音で歌ったり演奏したりします。それがコイルを振動させて、蝋などの円盤を直にカッターで刻んでいきます。

片面がだいたい3分くらいなので、録音されている曲は小品が多いのですが、中には根性でシンフォニーを撮ったものもあります。例えば「運命」なんかは10枚セットくらいです。
ラッパ管で吹き込みやすい楽器と、そうでない楽器があったそうで、ラッパ管との距離とかで調整したそうです。

で、このラッパ管吹き込みのSPレコードなんですが、ノイズは多いし、回転ムラもあり、音質的にはかなり酷いのですが、不思議と生々しいです。
演奏者がすぐそこのいるような、息づかいまで聞えるような、ラッパ管の向こうで今現在リアルで演奏しているような奇妙な感覚に捕われます。

これが電気増幅器が発明される1920年代以降の録音になると、確かにダイナミックレンジは広がりを見せて、ノイズも大幅に軽減されるのですが、生々しさは薄れます。
LP、CDと時代が下がるにつれ、再生音は申し分なく美しくなったのに、生々しい人間の息づかいは、原始的なラッパ管吹き込みのSPレコードの方がはるかに勝っているかに感じます。
敢えて例えるなら、NHKのBSハイビジョンはな〜んか人工的な感じなのに、短波ラジオの北朝鮮の日本語放送は妙に生々しい、というのに似てます。

この商売やっていると、クラシックのCDを勉強や研究のためではなく、鑑賞で聴くということはほとんどありませんが、ラッパ管SPは純粋に鑑賞で聴いてます。そのくらい魅力があります。

興味のある方はぜひどうぞ。(ビデオで撮ってwebで、ってことなんで雰囲気だけでも・・)
シモネッティー/マドリガル
ジュール・ファルク(ヴァイオリン)
※ジュール・ファルク(Jules Falk)って誰なんでしょう・・。検索すると同名のストラドがあるので、多分使用してたんでしょう。きっと超有名だったんでしょう・・。1902年11月2日録音とあります。(マーラーが大活躍してた頃ですね)

あ、ところで下の演奏、ヴィブラートがんがんかけてるじゃん! 
やっぱりピリオド奏法なんてうそっぱちだー (`▽´)


  
Posted by arakihitoshi at 01:23Comments(2) │ │音楽 

2009年01月06日

矢野さん(仮名)と考える、ホンネとタテマエ

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北極の氷が増えてるそうですね。二酸化炭素の増加との因果関係が崩れた、と新聞に書いてました。私はてっきり、最近肩こりが酷いのも、行きつけの飲み屋が潰れたのも全て地球温暖化が原因と思ってました。でもまあ、安心はできないけど、氷が増えてよかったです。
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久々の独身ライフを利用して、宅建の登録実務講習と行政書士の勉強してます。
あ、それと全国1万人の愛人たちに会いに行ったりとか・・
あ、それとチェロの練習も一応・・・・(汗

宅建は試験に受かった後に、登録実務講習というのを受けなければ免許がもらえません。本来は2年間の実務経験が必要なのですが、この講習を一ヶ月間受ければその2年間がオミットされるという制度です。

通信講座なのでDVDとテキストが送られてきました。このDVDがなかなか面白いです。異業種の楽屋裏は本当に興味深いですね。
DVDはドラマ仕立てになっていて、新卒で不動産会社に就職した矢野さん(女性)が晴れて宅建主任者となり、土地やマンションの売買の仲介をします。そして、上司の指導を受けたり、失敗したりしながら、お客さんの信頼を得ていく、というベタなストーリーです。
矢野さんは知的で好感が持てるタイプです。すごい美人という訳ではないですが、DVDを見ているうちにだんだん美人に見えてきます。
いつもひざ上のスカートを履いていて、重要事項説明などの時に低いソファーに座った時ちょっとドキッとします。書類でしっかり太ももをガードしているあたりが萌えます。
この辺、受講者のツボをバッチリと押さえているDVDと言えましょう。
矢野さんとは大学時代とかに出会ってたら是非お付き合いしたかったですね。

まあそれはそれとして・・、全体的には自動車教習所のビデオの宅建版という感じです。
宅地や建物の調査、売買の歳の重要事項説明や契約など、不動産実務の実際が織り込まれています。
例えばこんなやりとりがあります。

矢野さん「所長、間違い有りません。前面の道路幅員は公図で5メートルになっていますから」
上司「本当にそうですか? 実際に計ってみましたか?」
矢野さん「え?、でも公図で・・」
上司「いけませんね。私たち宅建主任者はどんな些細な情報も見逃してはいけません。それがトラブルの元になるのです」
矢野さん(実際に計ってみて)「本当だ・・、4メートル80センチしかありません」

こういうのを見ると、中堅社会人としては、「ふんふん、なるほど実測が大切・・」と思う前に、「やっぱりね、実測しないからトラブルが絶えないんだ〜」と深読みしてしまいます。


もう一例ご紹介します。

矢野さん(電話に出て)「はい、××不動産甲ノ山支店です」
本社の山田君「あ、矢野さんですか、例の物権、REINS(不動産流通機構)に登録するのちょっと待って貰えませんか?、実は見てみたいというお客さんがいて」
矢野さん(ちょっと困った様子で)「あの・・、そういうことってしてもいいんですか?」
上司が気付いて電話を替わる
上司「もしもし、それはいけませんね。何のための不動産流通機構指定業者なのか考えてみてください。お客様の信頼を損なう行為は絶対にしてはいけません」
山田君「そうでした。どうもすいませんでした・・・」

同じくこういうのを見ると、中堅社会人としては・・・・・(以下、略)

まさに舞台裏を見る思いで激しく勉強できます(笑)。



さて、せっかくなので、これをオーケストラ業界に置き換えてドラマを作ってみましょう。
新卒でオーディションを受けて甲ノ山交響楽団に入団した矢野さん(仮名)が、先輩奏者たちや指揮者などとのやり取りを通して、一人前のオーケストラプレイヤーに成長していきます。
さて、ベテラン社会人のみなさんは、どれがホンネでどれががタテマエか分かりますか?



矢野「チェロのあの人、なんかセクハラっぽくて嫌いです〜」
先輩「いけませんね。オーケストラは家族です。何があっても仲良くしていないと、お客様にいい演奏を提供できませんよ」


矢野「ワーグナーって無駄に難しい気がします・・、本当にみなさんちゃんと全部の音譜弾いてらっしゃるんですか?」
先輩「もちろん弾いてます。どんな不可能なことを書かれても、一音一音真心を込めて演奏する。それがわたくしたちの仕事です」


矢野「今日も新世界ですか・・、ふう・・」
先輩「いけませんね、溜め息なんてついたら。真剣に弾けば何百回弾いてもけして飽きることがない。それが名曲です。真剣味がたりませんよ」


矢野「なんだかギャラが足りない気がします・・・」
先輩「いけませんね。いい演奏さえすればお金は後から必ず着いてきます。お金のことを口にする演奏家は三流ですよ。」


矢野「今日の指揮者って苦手です〜」
先輩「いけませんね。指揮者とオーケストラが兵馬一体となってこそいい音楽が生れます。全ての指揮者を愛することです」


矢野「これって編曲が悪い気がするのですけど・・・、もっとよい編曲の譜面無かったんでしょうかね?」
先輩「いけませんね。疑っては。悪い編曲などこの世に存在しないのです」


矢野「現代音楽ってピンキリですよね〜。この曲はキリ・・?、ってゆかヘンじゃありませんか?」
先輩「いけませんね。ヘンな曲などありません。まず私たちが曲を愛さなくてはお客様に感動をお届けできませんよ」


矢野「色物のコンサートって気楽ですよね」
先輩「そのようなことはけしてありません。ベートーヴェンも色物も全く違いはないのです。全ての音譜に全人格を込めて弾く覚悟が必要です」


矢野「すいません!、楽譜を見てたら指揮者の動きが分からなくなっちゃって・・・、飛び出しちゃいました」
先輩「いけませんね〜。指揮者の動きからは片時も目を離してはいけません。右目で指揮者、左目で楽譜を見るようにしましょう。赤塚不二夫の漫画みたいな顔になるまで練習です」



まだまだあるけど、以下 略・・・・・
  
Posted by arakihitoshi at 16:27Comments(2) │ │宅建主任者・行政書士 

2009年01月04日

mixi考 (改)

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正月休みいかがお過ごしでしょうか?。私は妻子が帰省して久々の独身ライフをエンジョイしています(`▽´)。
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さて、いまさらmixiを考えます。

私もパスワードが4桁だった頃からやってます。
親しい友人が招待してくれて入りました。

やりはじめた当初は、一般のホームページやブログとは随分とノリが違うな〜、と思いました。
mixiの日記は書き手本人とマイミク登録者とのコミュニケーションが目的なので(多分そうだと思います)、不特定多数の人に閲覧されることを想定した一般ブログとは、ログの内容も違うし、何より書き手の”覚悟”に格段の差があるのかな、という第一印象でした。

取合えず入会した当初は、全然関係ない人のページをリンクを辿っていろいろと見て歩きました。
見て歩くうちに一般ブログにはちょっとあり得ない下記のようなやり取りが、mixi日記の典型として成立していることが分かりました。(ちなみに下記は私の創作です・・念のため)



ごちそうさま <全体に公開>

久々の焼肉・・

焼肉









お腹一杯だよ・・




【コメント】
パンチョ
うほほ〜〜。おいしそ〜〜〜


chanchan
そいえば、最近行ってないな・・。焼肉。
うらやますぃーです。


ぴこママ@修業中
いや〜ん、食いしん坊さん万歳ですー
ダイエットの身には辛いわ・・



911セブン
いいですね。焼肉ですか。

そえいば休日はどうだったの?
おいらはがっつり休んだよ。


明チャンマン
いっぱい食ってしっかり栄養つけようね〜〜〜

えっぴーちゃんもよろしく言ってたよ。

ではまたね\(^。^)/


==以下 略==


何の芸もない身辺に起った事実のみを極めて端的に書いて、携帯画像貼っただけ。信じられないことにこういうのに多数のレスが付きます。
こういう、一見意味がないというか、空虚というか、ネット資源の無駄というか、おバカというかおマヌケというか・・、正直言って、大人が書いたにしては少し白痴的な印象さえ受けるこの手のコミュニケーションに何故に人が集まるのか、よく分かりませんでした。

もちろん全てがこうだとは言いません。例えば私のmixi繋がりの人、いわゆるマイミクはとても少数で、リアル社会でも友人の人しかいません。彼らはなかなか芸の細かい日記を読ませてくれるので、私も負けじと、このブログで書いた日記の裏バージョンなどをmixiに書いていました。
しかしながら、少数の友人にだけ読ませるために時間を割いて日記を書くことに限界を感じて、半年ほどでmixiのログを更新するのはやめてしまいました。
もっとも、こちらの一般ブログにはホンネをいかに行間に滲ませるかでスリルを楽しんでいる部分もあるので、敢えてクローズのmixiに裏の日記を書くことにあまり価値も見いだせませんでした。
今はmixiはもっぱら『コミュニティー』で調べ物などをするのに活用しています。
”2ちゃんねる”がデカいばかりで全く使えないガキんちょBBSに転落してしまった今、mixiの『コミュニティー』はとても役に立っています。あらゆるカテゴリーの思いもよらないコミュニティーまで存在してて楽しいし、治安がそこそこ良いのは昔のパソ通時代のニフティーフォーラムに似ていますね。


まあ、それで、上の”焼肉”に見られるような”日記”がネット上で立派に成立している現実を、どう理解すればいいのか・・。
一般ブログはテーマや内容に人が集まり、
mixiは書き手本人に人が集まっている。
とでも解釈すれば、空虚で慣れ合い的なやりとりも「そんなもんか」と辛うじて理解することができます。


しかしながら、ここ最近の傾向として、一般ブログまでもがmixi化してきているように感じます。
かなりアクセス数の多い、ランキングなんかで上位にいるようなブログでも、何の自己表現もない”焼肉日記”的なのが横行してきているのに、時代の変化を感じます。
逆にmixiはパブリック化が進んで、以前のようなクローズ的な要素が失われてきているように見えます。
要するに、一般ブログとmixiの垣根が非常に低くなってきてるかに見えます。
なので、今年は急激なmixi離れ、もしくはブログの衰退が起きると私は予言します。

ネット社会はだいたい5年くらい周期で主要メディアが移り変わるように思うので、そろそろ次ぎが出てきてもいい頃です。
mixiかブログか・・。
ベータかVHSか、ブルーレイかHD−DVDか・・・みたいな感じで。

おしまい。
  
Posted by arakihitoshi at 01:58Comments(2) │ │雑感 
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