さあさあ、みんなクリックしてくださいなっ! すぐしてください! いましてくだい!
ブログが更新されてなくてもクリックは忘れないように。(ここだけの話し、クリックしないとあなたの身に不幸が訪れますから・・)
==============ここから本文====================================
今日は札響名曲コンサートの本番でした。高関さんでロッシーニやレスピーギなどのオールイタリアもの。
kitaraはほぼ満席。お客さんの反応はとても良かったと思います。
この仕事やっててお客さんの反応がいい、とういのがやはり一番嬉しいものです。
さて、そんな盛り上がりとは裏腹に、今日は深刻な二つの話題です。
非常に深刻です。
恐ろしい事態です。
およそ考えうる深刻を集めた感じです。
少し悪酔いするかもしれません・・。なるべく読みやすいように書きます。
まずひとつめ。
今日の道新朝刊27面をご覧ください。(ホントに見なくてもいいけど)
「札響補助金2000万円減 道が意向」
という記事があります。
道の補助金減額は平成12年から始まって、毎年ジリジリときています。
で、平成12年は1億8000万円あった補助金が、現在は9600万円まで減っています。しかしながら、もう限界です。
新聞にもあるように、ここからさらなる2000万円の減額は過去の財政危機のような事態を招きかねないです。非常に危険です。
本当にホントにほんと〜〜に!、再考してください。道さん。
そしてふたつめ。
これもですね〜〜、ここに来て「おまえもか!!」と言いたくなる問題です。
例の「事業仕分け」ですよ。は〜〜〜〜(溜め息)
まあ、まずはこれを見てください。↓
http://www.mext.go.jp/a_menu/kaikei/sassin/1286925.htm
あっ、そこのあなた見てないでしょ。
まあいいです、そんな方のために掻い摘まんで説明しましょう。
11月11日に行われた、国の芸術文化事業の「事業仕分け」の報告が載ってます。
伝統芸術とか、芸術家の海外派遣とか、シャレにならんものが色々削減されたり、廃止されたりしてるわけですが、札響に特に関係あるのは、
5番目の『文化関係2』という項目。
で、仕分け人の下した結論は、「伝統文化子ども教室、学校への芸術家派遣、コミュニケーション教育拠点形成:国の事業として行わない」
がーーー!! 簡単に言うなーーー! (ノ`Д´)ノ−−−−−┻┻ -3-3
まあ、今回の「事業仕分け」作業の主旨は「すべてが公開される」ということに尽きるそうだから、この"結論"を叩き台と見て、これに対して国民皆で意見を言っていけばいい、ということなんだろうけど、
しかしですね、私に言わせるとあまりにもトンチンカンな叩き台だと思います。
そもそも、財を一旦集めて、公益性は高いけど収益性は低い教育や福祉などに、再配分するのが行政の役割なわけですよね?
そこにきて、
「芸術は自己責任。(中略)しっかりしたマーケティングで興行可能」
「本来の事業目的からずれている。いまさら必要ない」
「(中略)現在の成果目標では終わりが見えないのでスタートさせるべきではない。」(なんで?)
(すべて上のURLの事業仕分けの評価コメントから引用)
そういう個人の感想みたいんじゃなくてさ、行政本来の立場で考えてくんないかな・・、と思うわけです。
札響は文化庁の予算で、北海道・東北エリア津々浦々、遠くは甲信越や中部まで行って小学校で音楽教室してます。
2002年の破綻以降は、オーケストラ本体が行く前に小人数の別働隊が行って、ワークショップで子供たちと触れ合います。これをやると、本体が行った時には既に生徒たちの期待は最高潮に達しているわけです。
プログラムも、キタラのファーストコンサートと同じ曲目で、クォリティーも札幌の大人向けの演奏会と遜色無いものを企画して行っているつもりです。
音楽教室といえでも丁寧に丁寧に作り込んでいるわけです。(主催は違うけどkitaraでやるファーストコンサートをご覧になったことある方はお分かりいただけると思います)
その結果、訪問した小学校の子供たちから、学校単位と言わず、個人と言わず、感想や感謝の手紙を常時たくさん貰います。(下の写真・今日事務局で撮ってきたもの)
どうです? この可愛らしい手紙たち。ホントに励まされます。
これでも公益性低いって言うのかーー (ノ`Д´)ノ−−−−−┻┻ -3-3
こうした事業は、文化庁の予算があるから成せることで、興行的にはまったく成立しません。猿が考えたって分かります。
こういうことを実現するのが行政の役目です。
仕分け人に「必要ない」だの「興行可能」だのポンポン言われるのはとても心外です。
こないだ科学関係の予算が削減されるというので、ノーベル賞の先生たちがTVで怒ってるのを見ました。
その成果か、「科学関係の予算を削るなー」というメールは担当窓口に10000件くらい来てるそうです。
教育関係の予算は1000通くらい。芸術関係はほぼゼロ・・(゜ロ゜;
道の予算が削減されて、来年度から文化庁の音楽教室もなくなったら、マジメに危ないです。
正直危ないのも困るけど、こうして取り組んできた事業が全否定されるのは本当に悔しい思いがします。
そこで!
みんなーーーー! 文部科学省にメール出してくれーーー!! お願いだー!
メールの出し方は下のページ参照
http://www.mext.go.jp/a_menu/kaikei/sassin/1286925.htm
あ、いま「行政のページって面倒・・」って思ったでしょ。
ご安心ください! そんなあなたのために、わたしが雛形を作ってあげました。
まず、メールの「件名」に、
[ 5 文化関係2 ]
と書きます。
内容は:
『「伝統文化子ども教室、学校への芸術家派遣、コミュニケーション教育拠点形成:国の事業として行わない」に反対です。特にプロ・オーケストラによる移動芸術教室は絶対に続けていくべきです。』
という一文を入れて構成してください。
あなたがオーケストラ鑑賞教室を聴いて感動した体験などを手短に綴って付け加えると申し分ないです。(もちろん上の例文のコピペだけでも構いません)
そして、メールアドレスは下記です。
nak-got@mext.go.jp
(担当:中川正春・後藤斎)
ね、簡単でしょ(o^-')b
日本を貧しい国にしないために頑張るんだ! (`□´)/オー!!
締め切りは12月15日なので急いでくださいね〜〜
それにしても、札響は先月全国のオーケストラで初めて、道内では全団体で最初に新制度で公益法人の認可を受けました。
これを受けるために定款作成だの公益性の証明だの組織再編だの、事務局は本当に大変な思いをしたわけです。
で、認可が降りて札響の公益性が認められたと思いきや、今度は「必要ない」といわれたり、予算を削られたり・・・、
このご時世、どこも大変だと思いますが、オーケストラをやっていくっていうことは、こんなにも行政とシンドイやりとりを続けていかなくてはいけないんでしょうか。
そもそも、国といわず地方自治体といわず・・・(゜ロ゜;
・・、止まらなくなりそうだから今日はこのへんで。
【追伸】12月1日
今日、オーケストラの全国組織から各オーケストラユニオン宛てにメールが届きました。
どうもわたしの理解が足りなくて、「4 文化関係1」という項目でもメールを送る必要が大アリなようです。国からの「アーツプラン」はここに含まれているそうです。アーツプランは札響は文化庁から年間約1億円弱の助成を受けて、定期演奏会などで大編成の演目や邦人の作品など、収益性に相反するプログラムを組むことが出来ています。例えば昨年のピーターグライムスがこれにあたります。ソリスト10人呼んで、合唱団でP席塞いで、他の仕事断って練習に1週間割くなど、アーツプランが無ければあり得ません。こういう収益を犠牲にしてもやる意義と価値のある企画に配分されるのが、国のアーツプランなのです。
以下、そのメールをそのまま転載します。
みんなーーー!! 応援してくれーーーー! 家でも職場でも送ってくれー!!
今こそみんなの数のパワーが必要なんだ!
====================================
各オケユニオン各位
オーケストラ協議会事務局長 **です。
現在、行政刷新会議が行っている「事業仕分け」により文化予算が大幅に削減、または事業によっては廃止という答申が出され、先に超党派によって制定された「文化芸術振興基本法」を無視した非常識な結論が出されようとしています。
オーケストラ業界にとっては、
1.日本芸術文化振興会への文化庁交付金→「圧倒的な縮減」:全体枠の縮減により芸術創造活動特別推進事業助成金(従来のアーツプラン)の減 額。
2.本物の舞台芸術体験事業→「国の事業として行わない」:地方へ、国としては実質廃止。
という厳しい結果が出ています。
仕分け人のコメントとして、、、、
・ 芸術文化に数百億円の国費を投入する以上、いつの時点で投入額をゼロにできるのか、見通しを示せ。
・ 国が子供のためだけに事業をすることは必然性に欠ける。地方自治体で実施すべき。
・ 文化の振興という数値では図れない事業の必要性は否定しないが、効果説明が不足でばらまきの批判を抑えるものではない。
など、文化に対する理解がまったく感じれらない内容ばかりです。
文化庁にとっても各事業の予算削減の決定は本意ではなく、多くの国民の声を予算編成に反映させようとして、予算編成にいたる12月15日までにメールによる意見を文化庁が広く募集しています。
科学技術方面ではノーベル賞受賞者が、スポーツ界ではオリンピックメダリストが、次々緊急声明を出す中、音楽界のアピール度は低いと言わざるを得ません。現在まで文化庁に1万2千件のメールが寄せられ、その内1万件が科学技術関連、2千件が教育関連で音楽関連はゼロに等しい状況です。すでにオケ連は声明文を提出、ユニオン本部、オケ協も早急に対応します。
各オケユニオンにお願いしたいのは
1.各オケユニオン支部単位
2.各オケユニオン会員個人
からのメール投書と
3.文化庁予算で利益を得ていない人(定期会員、個人の弟子、アマチュアオケ、吹奏楽団、学校関係者)にも働きかけを行ってください。
◆アドレス:nak-got@mext.go.jp 担当官:中川正春 後藤斎
●事業番号「4」事業名「文化関係1−独立行政法人日本芸術文化振興会」
*芸術創造活動特別推進事業助成金(従来のアーツプラン)従来のアーツプランについてはこの事業。
●事業番号「5」事業名「文化関係2―芸術家の国際交流(学校への芸術家派遣)」
*本物の舞台芸術体験事業がこの項目。
*注意点
・様式自由、必ず「件名(タイトル)」に事業番号、事業名を記入すること。
・期限が12月15日まで
*参考ホームページ:文化庁http://www.bunka.go.jp/
公募・採用欄「行政刷新会議事業仕分け対象事業についての意見募集」(11月18日)