2012年02月26日

昭和の妻たちへ捧ぐ

ドラマ「運命の人」、見てますよ〜〜。
おもしろいっす。久しぶりにドラマにはまってます。
このドラマは言わずと知れた西山記者事件が題材ですね。
法律を少しでもかじった人なら誰でも知っている有名な事件です。(60代以上の人は誰でも知っているのだと思います)
憲法21条、表現の自由のところで取材の自由は国家機密を取材することまで及ぶのか?というテーマで出てきます。
私もこの事件を初めて知ったときは、起訴状の『密かに情を通じ〜』とか、判決文の『人格の尊厳を著しく蹂躙した取材行為』という表現にただならぬ気配を感じました。
そして、何を隠そう興味本位でgoogleやウィキで事件や登場人物たちを検索してみたりしました。
その時、僅かでも「じょ、情って?(;´Д`)ハアハア」という思いが頭をかすめなかったと言えば嘘になるかもしれません。
おそらく、少しはくかすめたでしょう・・・、
いや、確かにかすめました・・・、
す、すいません。つい考えてしまいました。
というか、妄想で頭がいっぱいになりました。

ひい〜、お許しくださいお代官様。この私めも所詮は下衆な一般小国民でごぜぇますだ・・・。
外務省の女性外務省事務官って一体どんな?
西山記者ってどんな?
と本能の赴くままにググってしまいました。
ああ、私はなんて品性下劣な出歯亀小市民なんでしょう。

いや、でもね、これは仕方ないですよ。「情を云々」なんていう表現は普通しませんからね。
当時の世論がまっさきにその部分に反応したのには頷けます。
そして、ドラマでやっているように、事件の本質を隠すために国家権力によって「仕組まれた」と考えれば非常に納得がいきます。


それにしても、原作の山崎豊子はそうそうたやすく国家権力には乗せられないんですね。
私なんかは「ひそかに情を通じ」と言われれば、「へ〜、情をねぇ・・」と思い、
「国家公務員をそそのかし」と言われれば、「へ〜、そそのかしたわけね・・」と思い、
「よって有罪」と言われれば「ふ〜ん、有罪なんだ」と阿呆のようにただ納得するだけなのですが、
山崎豊子は違うんですね。
あくまで冷静に事件を分析し、調べ、掘り下げ、イマジネーションを働かせ、ぐいぐいと真相(たぶん)に迫るんですな〜。うんうん。さすがです。
(西山夫人の著書や当時連日報じられた多くの資料があることは知っています)
実際に”裏”があったかどうかはこれはもう神様しか知ることはできないのですが、少なくともこのくらいは疑ってかからなくては物事の真実には迫れないわけですね。

たしかに、よくよく考えれば「情を通じ〜」なんてことで国家やマスコミなどの権力から責められるのはおかしいです。
そもそも情を通わせること自体は犯罪じゃないし。仮に道ならぬ恋だったとしても”不倫罪”なんて存在しないもんね。
それを世間のやつらは妬み半分、やっかみ半分でやいのやいのと囃し立ててまるで犯罪者扱い。
男なんてもともとオス猿の子孫なんだから少々のことがあっても目をつぶれと。
だいたい、近頃の若いやつらは草食系だかなんだか知らないけど・・・

ハッ!(゜0゜;)

いや、「道ならぬ恋」はいけません。もちろんです。考えるだけでいけません。口に出したら犯罪です。
そこのおとうさんも注意してください。
真木よう子と黒木メイサと佐々木希が束になってかかってきても誘惑に負けてはいけません。分かりましたね?



さて、今日のテーマはそういうことではないんです。
「運命の人」の中で松たか子演じる弓成婦人について語ろうと思います。
正確に言うと、弓成婦人の言葉遣いに私が非常に萌えている、ということを語りたいと思います。
だってそうじゃないですか。そこのご同輩も萌えますよね?。
「あなた、○○○ですわよ」とか妻と言わず女性に一度でも言われたことありますか?
使い古された表現ではございますが、
「あなた、お帰りなさい。ご飯になさいますか?それとも先にお風呂になさいますか?」と死ぬまでに一度でも言われてみたくないですか?

”昭和の妻”達にそんな風に接してもらっていた”昭和の夫”たちは一体どんだけ幸せものだったのでしょうか。
そりゃ〜、仕事も張り切ってやっちゃいますよね。
そして日本の経済は活性化し好景気を生み高度成長のひとつやふたつするでしょう。当然です。
それにひきかえ”平成の妻”はどうでしょうか。
「あれ? たっくん(仮名)帰ってきてたんだ。え?ご飯まだなの?、作ってないに決まってるじゃん、家で食べるってちゃんと言ってくんなきゃさ〜、あ、お風呂洗っといて。」と。

しかし、たった2〜30年で妻達はここまで変わるものなんでしょうか。
当時の妻達は本当に「あなた、○○ですわ」みたいな口調で夫に接していたのでしょうか?
”昭和の妻”とはこんなにも夫を慈しみ労い、そして尊敬の念を持って優しく丁寧に夫に対していたのでしょうか?
この謎を解明するべく、今日は私の母に登場してもらうことにしましょう。
私の母は昭和18年生まれ。現在68歳です。
「運命の人」の西山事件は昭和47年。私の母は当時31歳だったわけです。ちなみに私は7歳でした。
ドラマの中の弓成家の家族と年齢構成がバッチリです。

さあ、当時の、”昭和の妻”たちは「あなた、○○ですわ」と言っていたのですか?
真相は!
お答えください!お母さん! どうぞ!

すると母は短く一言・・、「あんな話し方はしてない」


/()゚O゚()\ひぃー
すべての前提が崩れ去りました。わたしが憧れた”昭和の妻”の群像は幻だったのです。
日本の高度経済成長も政府が仕組んだ幻だったのかもしれません。
いざなぎ景気もオイルショックも本当はなかったのかもしれません。
もう全てが信じられなくなりました。

母の証言によると、東京とかのよほどの上流階級ではあるいはあったのかもしれない。とのこと。
しかしドラマ中の弓成家の実家は九州の魚の卸売業で上流階級というカテゴリーとは違います。
弓成妻の実家はそこそこ上流っぽい雰囲気ではありますが・・。


さて、真相はまた闇の中です。
以前にも書いたことがありますが、当時の日本のTVドラマや映画のしゃべり方、イメージ的には30代後半の宇津井健と20代の吉永小百合です。
「おいおい、キミも人が悪いな、からかいっこなしにしようじゃないか」とか、
「あら、おじさまったらいじわる、知らなくってよ!」
みたいなしゃべり方も謎です。当時の日本人は本当にあんな感じで会話していたのでしょうか・・・。
しかも妙に早口で喉を絞って出したような高くて堅い声で話します。


さて、「運命の人」もいよいよ後半ですね。
ビデオに撮って見ていますが、松たか子の妻役に今後も注目していきたいと思います。
本当は松たか子のセリフをサンプリングして『「あなた、おかえりなさい」CD』を作りたいところなのですが、さすがにここまでやると変態っぽいので止めておきます。

それではみなさんごきげんよう。

ほんじゃらな (。・_・。)ノ

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Posted by arakihitoshi at 10:57Comments(6)TrackBack(0)

2012年02月07日

時を越えて

みなさん、こんにちは。
え〜と、こないだの更新は・・・、ほほ〜、2011年の7月ですな。
すっかりご無沙汰しちまいました。

さて、書きたいことや書きたくないことがいろいろと溜まっているのですが、
まずは、多くの方に訊かれるのです。

「どうだった?」

と。

私もですね、
「ん? ああ、すっかり忘れてたけど合格通知が来てたよ」とか、
「都知事閣下のために合格してやった(意味不明)」とか言いたいのは山々なのですが、

今年もダメだったーーー!ヽ(`Д´)ノ ウァァァァン!!!

ま、ぜんぜん落ち込んでません。
慣れてますから。
なんつってもプロの受験生だからね。

いや、でも今年は分かってました。
配点の高い記述問題3問のうち1問を、せっかく合ってた回答を残り5分で書き直しちまったのが敗因です。
なんでこんな暴挙に出たかというと、1回目の受験の時に残り5分で書き直さなかったばかりに合格点に1問足りなくて落ちた、というのがトラウマになっていたからです。

そんなこんなで、3回目の行政書士試験も合格に一歩及ばずという結果だったのですが、
あとちょっとなんだよな〜〜〜〜〜〜
わたしはこのちょっとを諦める勇気はないので、来年もまたズルズルと受験すると思います。(たぶん)。
というわけで、日本でも大変珍しい宅建主任者行政書士チェロ奏者の誕生は来年以降に持ち越しです。

ところで、これは余談ですが、(このブログの存在自体が余談なんですが)
世の中に『夢を諦めないで!』という慣用句というかよく聞くセリフがあるじゃないですか。
珍しい職業を目指している人とか資格試験を受けてる人によく言ったりしますが、私はあれはどうかと思いますよ。
こないだTVの7時代のひな壇に芸人がたくさん並んでる番組で(この手の番組は嫌いで見ないのですが)、司法試験を25年以上受け続けた人、というVTRが流れていたのですが、
その人は30代後半くらいから弁護士を目指して司法試験を受け続けるわけです。
離婚して幼い子どもがひとり。アルバイトで生計を立てプライベートは全て司法試験の勉強に捧げるわけです。
やがて子供は成人し、本人はその間もひたすら勉強と毎年の受験。
で、還暦を過ぎてその人はやっと司法試験に合格するわけです。
司会者が「いや〜〜、夢を諦めずに最後までやりとげたわけですよ。えらい!」とか言って褒め称え、
ひな壇の芸人たちはやんややんやの拍手喝采、涙ぐんでるやつまでいるわけです。

でもね! どうなの?これって?
人生の半分を司法試験の勉強に捧げちゃっていいわけ?
この人は受かったからまだいいけど、受からなかったらどうすんの?。試験なんて最後は運の部分大きいからおおいにあるよ。その可能性も。

資格試験の怖さはここですよ。
ギャンブルみたいに負けてくると途中で止められなくなっちゃうわけです。
ギャンブルはお金を賭けますが、資格試験は時間を賭けるんですね。
時間ってのは”命”ってことですから、ある意味お金を賭けるよりシビアなギャンブルです。
仮に試験に合格するのが夢だったら、夢を諦めることのほうがずっと勇気がいるかもしれないです。
やれるところまでやって数年受けてダメだったらスパッと諦めて次のステップに進むほうが、人生として大変だけど貴重かもしれないのです。多分そうです。


とまあ、そこまで分かってても私は勇気もないし来年も受けると思いますけどね。ヽ(´▽`)ノ

だからそこのオネエチャンよ、俺に向かって「夢を諦めないでエライ!」とかって言うんじゃねえぜ!。ま、多少は偉いけどな・・。


そうそう。
話は変わりますが、私も試験が終わってから引きこもって膝を抱えてニートになっていたというわけではなく、
ちゃんと建設的なこともやっていたのです。
そのひとつがホームページ製作!
え?もうあるじゃないかって?
確かにあるんですが、20世紀からつづくあのサイトも自分で言うのもなんですが、昭和の香り漂うというか、かなりレトロな趣になってしまいました。
で、ホームページ大改造計画のさきがけとして、ノンノン・マリア弦楽四重奏団とチェロ教室のサイトを作ってみました。

いや〜〜、これが本当に大変でした。
12月から製作にかかったのですが、できたのは2月。
今時のHPのcssに悩まされ、Dreamweaverと格闘したり、
「なんで昔みたいにHTMLだけで作っちゃいけないんだよ〜〜〜〜〜!」と切れそうになったりしてたのです。
それで出来たのがこのサイト↓
荒木均チェロ教室

どうです?
ね?今風でしょ?カッコいいでしょ?ちゃんと商業っぽいでしょ?
さあさあ、みんな、褒めてちょうだい! ねぎらってちょうだい!ヽ(´▽`)ノ

というわけで、
まだいろいろネタは溜まってるのですが、久しぶりの更新で疲れたので今日はこのへんで。



ほんじゃらな!(。・_・。)ノ

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Posted by arakihitoshi at 23:37Comments(4)TrackBack(0)
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