ドラマ「運命の人」、見てますよ〜〜。
おもしろいっす。久しぶりにドラマにはまってます。
このドラマは言わずと知れた西山記者事件が題材ですね。
法律を少しでもかじった人なら誰でも知っている有名な事件です。(60代以上の人は誰でも知っているのだと思います)
憲法21条、表現の自由のところで取材の自由は国家機密を取材することまで及ぶのか?というテーマで出てきます。
私もこの事件を初めて知ったときは、起訴状の『密かに情を通じ〜』とか、判決文の『人格の尊厳を著しく蹂躙した取材行為』という表現にただならぬ気配を感じました。
そして、何を隠そう興味本位でgoogleやウィキで事件や登場人物たちを検索してみたりしました。
その時、僅かでも「じょ、情って?(;´Д`)ハアハア」という思いが頭をかすめなかったと言えば嘘になるかもしれません。
おそらく、少しはくかすめたでしょう・・・、
いや、確かにかすめました・・・、
す、すいません。つい考えてしまいました。
というか、妄想で頭がいっぱいになりました。
ひい〜、お許しくださいお代官様。この私めも所詮は下衆な一般小国民でごぜぇますだ・・・。
外務省の女性外務省事務官って一体どんな?
西山記者ってどんな?
と本能の赴くままにググってしまいました。
ああ、私はなんて品性下劣な出歯亀小市民なんでしょう。
いや、でもね、これは仕方ないですよ。「情を云々」なんていう表現は普通しませんからね。
当時の世論がまっさきにその部分に反応したのには頷けます。
そして、ドラマでやっているように、事件の本質を隠すために国家権力によって「仕組まれた」と考えれば非常に納得がいきます。
それにしても、原作の山崎豊子はそうそうたやすく国家権力には乗せられないんですね。
私なんかは「ひそかに情を通じ」と言われれば、「へ〜、情をねぇ・・」と思い、
「国家公務員をそそのかし」と言われれば、「へ〜、そそのかしたわけね・・」と思い、
「よって有罪」と言われれば「ふ〜ん、有罪なんだ」と阿呆のようにただ納得するだけなのですが、
山崎豊子は違うんですね。
あくまで冷静に事件を分析し、調べ、掘り下げ、イマジネーションを働かせ、ぐいぐいと真相(たぶん)に迫るんですな〜。うんうん。さすがです。
(西山夫人の著書や当時連日報じられた多くの資料があることは知っています)
実際に”裏”があったかどうかはこれはもう神様しか知ることはできないのですが、少なくともこのくらいは疑ってかからなくては物事の真実には迫れないわけですね。
たしかに、よくよく考えれば「情を通じ〜」なんてことで国家やマスコミなどの権力から責められるのはおかしいです。
そもそも情を通わせること自体は犯罪じゃないし。仮に道ならぬ恋だったとしても”不倫罪”なんて存在しないもんね。
それを世間のやつらは妬み半分、やっかみ半分でやいのやいのと囃し立ててまるで犯罪者扱い。
男なんてもともとオス猿の子孫なんだから少々のことがあっても目をつぶれと。
だいたい、近頃の若いやつらは草食系だかなんだか知らないけど・・・
ハッ!(゜0゜;)
いや、「道ならぬ恋」はいけません。もちろんです。考えるだけでいけません。口に出したら犯罪です。
そこのおとうさんも注意してください。
真木よう子と黒木メイサと佐々木希が束になってかかってきても誘惑に負けてはいけません。分かりましたね?
さて、今日のテーマはそういうことではないんです。
「運命の人」の中で松たか子演じる弓成婦人について語ろうと思います。
正確に言うと、弓成婦人の言葉遣いに私が非常に萌えている、ということを語りたいと思います。
だってそうじゃないですか。そこのご同輩も萌えますよね?。
「あなた、○○○ですわよ」とか妻と言わず女性に一度でも言われたことありますか?
使い古された表現ではございますが、
「あなた、お帰りなさい。ご飯になさいますか?それとも先にお風呂になさいますか?」と死ぬまでに一度でも言われてみたくないですか?
”昭和の妻”達にそんな風に接してもらっていた”昭和の夫”たちは一体どんだけ幸せものだったのでしょうか。
そりゃ〜、仕事も張り切ってやっちゃいますよね。
そして日本の経済は活性化し好景気を生み高度成長のひとつやふたつするでしょう。当然です。
それにひきかえ”平成の妻”はどうでしょうか。
「あれ? たっくん(仮名)帰ってきてたんだ。え?ご飯まだなの?、作ってないに決まってるじゃん、家で食べるってちゃんと言ってくんなきゃさ〜、あ、お風呂洗っといて。」と。
しかし、たった2〜30年で妻達はここまで変わるものなんでしょうか。
当時の妻達は本当に「あなた、○○ですわ」みたいな口調で夫に接していたのでしょうか?
”昭和の妻”とはこんなにも夫を慈しみ労い、そして尊敬の念を持って優しく丁寧に夫に対していたのでしょうか?
この謎を解明するべく、今日は私の母に登場してもらうことにしましょう。
私の母は昭和18年生まれ。現在68歳です。
「運命の人」の西山事件は昭和47年。私の母は当時31歳だったわけです。ちなみに私は7歳でした。
ドラマの中の弓成家の家族と年齢構成がバッチリです。
さあ、当時の、”昭和の妻”たちは「あなた、○○ですわ」と言っていたのですか?
真相は!
お答えください!お母さん! どうぞ!
すると母は短く一言・・、「あんな話し方はしてない」
/()゚O゚()\ひぃー
すべての前提が崩れ去りました。わたしが憧れた”昭和の妻”の群像は幻だったのです。
日本の高度経済成長も政府が仕組んだ幻だったのかもしれません。
いざなぎ景気もオイルショックも本当はなかったのかもしれません。
もう全てが信じられなくなりました。
母の証言によると、東京とかのよほどの上流階級ではあるいはあったのかもしれない。とのこと。
しかしドラマ中の弓成家の実家は九州の魚の卸売業で上流階級というカテゴリーとは違います。
弓成妻の実家はそこそこ上流っぽい雰囲気ではありますが・・。
さて、真相はまた闇の中です。
以前にも書いたことがありますが、当時の日本のTVドラマや映画のしゃべり方、イメージ的には30代後半の宇津井健と20代の吉永小百合です。
「おいおい、キミも人が悪いな、からかいっこなしにしようじゃないか」とか、
「あら、おじさまったらいじわる、知らなくってよ!」
みたいなしゃべり方も謎です。当時の日本人は本当にあんな感じで会話していたのでしょうか・・・。
しかも妙に早口で喉を絞って出したような高くて堅い声で話します。
さて、「運命の人」もいよいよ後半ですね。
ビデオに撮って見ていますが、松たか子の妻役に今後も注目していきたいと思います。
本当は松たか子のセリフをサンプリングして『「あなた、おかえりなさい」CD』を作りたいところなのですが、さすがにここまでやると変態っぽいので止めておきます。
それではみなさんごきげんよう。
ほんじゃらな (。・_・。)ノ