2013年09月14日

農について浅く考える

今年は裏庭で家庭菜園を始めました。
きっかけはふたつ。

ひとつめは、昨年ある友人から聞いた話し。
その友人は最新の酵素栄養学を学んでいる人です。
友人曰く、
某ファースト・フードやコンビニ弁当の保存料が異常なレベルであるとか、
業界ではマーガリンは食べるプラスチックと言われていてその証拠に腐らないとか、
ホルスタイン牛に食べさせてる餌がやばくて、その牛から絞った牛乳はもっとヤバイとか、
アメリカの遺伝子組み換え農産物が激ヤバで、加工食品等で日本国内にだだ漏れであるとか、
そういうやばいことは本当に多いんだけど、大企業と権力が癒着していて表面には出てこないのだと・・。

上の話し、裏も取らず(取りようもないけど)書いてます。
添加物や遺伝子組み換えのヤバさについてはここでは説明しないけど、犯罪的なヤバさだと私は思っています。

ところで、私自身アトピー持ちだったり、30代過ぎてからいきなり喘息になったり、
周りにアレルギーの一種と思われる喘息を患っている人があまりに多かったり(10人いたら2〜3人は喘息(あるいは咳喘息?)くらいかそれ以上に感じます)、
これ、ちょっとおかしくないですかね?
昔からこんなにアレルギーや喘息の人多かったですか?
清潔にしすぎるのが原因ともいいますが、もともと日本人は綺麗好きで有名ですよね?。イマイチ腑に落ちません。
ストレスが原因とも言いますが、ストレスなら封建時代の人や戦争や内乱状態の国の人の方がよほどストレスかかってそうですよね?

そこで、例えばアレルギーや多くの現代病の原因を食に求めるとしたらそれは非常に納得がいきます。
植物が健康に育つのも理想的な土壌があってこそです。人間にとっての土壌は食なので食は非常に大切であるという説明をどこかで見ました。まず食べ物を綺麗にしなくては健康になりようがないという説明には説得力があります。

そんなわけで、私の中でこの話しはどんどん大きくなっていき、
ネットや本でいろいろ調べる度にそれは確信にかわっていきました。
最近ではすっかり”無添加な野郎”になっています。
私の食生活は今年の2月頃からすっかり変わり、まず消化に酵素を大量消費する肉は少なく、果物野菜中心の食事をしている。
コンビニ弁当、カップ麺、ファースト・フードは食べない。(今まであんなに食べてたのに!)
どうしてもコンビニしか無いときは果物を買って食べる。
朝自分で弁当作って行って職場で食べる。しかも無農薬玄米使う。
スーパーとかで食品買うときは裏の表示を見てから買う。酸化防止剤とかアミノ酸とかビタミンCとか乳化剤とか香料とかてんこ盛りの食品や飲料は避ける。
精製された砂糖などは避けて甜菜糖などを使う。
売ってるドレッシングとか止めて塩とオリーブ油で生野菜を食べる(これ異様に旨い)

ざっとこんな感じでしょうか・・。思い出せないけど他にもいろいろあります。
要するに、「添加物はなるべる口に入れない」を心がけます。


そして家庭菜園のきっかけのふたつめは、
「もう一度、子供の頃に食べたあの焼き茄子を食べたい」 です。
私が子供の頃(昭和40年代半ばまで)に食べていた野菜(野菜に限らず肉も)と今の野菜は味が違います。
これは断言できます。
昔の野菜に比べて今スーパーに並んでいる野菜はどれも、歯ごたえこそあるけど、水っぽくて野菜の味がしません。
私が子供の頃に食べた焼き茄子はもっと苦くて香ばしくてコッテリと実が詰まっていました。
ピーマンは苦かったし、
トマトは甘かったし、
キュウリも苦みがあったので擦ってあく抜きをしました。
ほうれん草を食べた後は渋みで歯の裏がざらざらになりました。
それが、私が小学校高学年の頃(昭和50年頃)野菜の味が急に変わったのを覚えています。
キュウリからはアクが出なくなり、鶏肉はブヨブヨと水っぽい味になりました。
本当にその頃に日本の食品が変わったのだとしたら、私の年代は昔の野菜の味を知っている最後の世代かもしれません。

子供の頃、余市町の隣の仁木町で農園を営んでいた親戚がいて、その親戚の家で食べた焼き茄子はそれはそれは絶品でした。
とは言うものの、実は子供の頃その茄子は苦手でした。
臭みがあって苦くてあまり美味しいとは思わなかったのですが、残すと叱られるので食べました。
しかし、あの焼き茄子の味が大人になってから妙に忘れられないのです。
ビールのつまみにあの焼き茄子を食べたらさぞ美味しいだろうと思うようになりました。
これも色々調べました。
なぜ今スーパーで買った茄子を焼いてもあの味にならないのでしょうか・・。
答えらしきものが私なりに見当が付いてきました。

まず、現代日本の農家で植えられている野菜はF1種という一代限り(種を採って翌年撒かない)に品種改定されたもので、昔の農家で育てられていた野菜は固定種とか在来種とか呼ばれていて、種を採ってそれを翌年に畑に蒔くのです。
なぜそんなことになっているのか?
理由はいろいろあるようです。
まず、F1種は例えば大根の場合直径8cm長さ36cmなどのように形を揃えて育つ。その結果輸送しやすい、スーパーに陳列しやすい、1本いくらのように値段を付けやすい。
固定種に比べて成長が早く大きく育つ。
農家が種を自給できないので苗が毎年売れる。
味が濃い固定種の野菜はレシピが狂うので外食産業に売れない。

なるほど・・、と思うのですが、色々とデメリットもあるようで、まず決定的なのが、
野菜の栄養価が1950年代に比べほぼ5分の1になってしまっている(諸説ありますが私は感覚的に理解できます。)
F1種の野菜を科学肥料を与えて育てる。化学肥料は野菜を大きく早く育てるけどその分虫や病気に弱くなる。だから農薬をたくさん与える、土壌も疲弊して連作障害が起きるという悪循環。(この化学肥料と農薬の関係は、人間で言えば食品添加物とクスリの関係にオーバーラップして仕方ありません)
固定種は畑で一番よく育った母苗から種を採って翌年撒くので、その土壌や環境が種に記憶として蓄積されていき世代を経るごとにその環境でよく育つようになっていく。一方でF1種は一代限りなのでいつまでたってもそうはならない。

せっかく無添加で野菜中心の食事にしても、肝心の野菜が栄養がなくて農薬漬けじゃ意味がないんですね。
日本の農薬使用量は先進国で突出しているというデータも見ますし。
あ、農家が悪いっていうつもりはありませんよ。
あえて誰が悪いかつけるとしたら明らかに消費者じゃないでしょうか。
消費者が安さと見た目の綺麗さだけを追求した結果だと思います。


というわけで、野菜を自分で育てることにしました。(もちろん消費する分の僅かしか賄えませんが)
固定種や在来種の種を買って、微肥料・無農薬で種から育てました。
種はその筋で"カリスマ種屋”!と言われている「野口の種」から買いました。
今収穫の時期を迎えてます。

IMG_1091
まずは種から苗つくり。3月段階ではこんな感じ。









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で、今の畑はこんな感じ。
山の土を採ってきてベランダでプランターでも育ててるけどたいたい育ち具合は一緒。












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ピーマンだったり、










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キュウリだったり、













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茄子だったり・・・・。












畑には身元のしっかりした有機肥料を少しいれました。
プランターは完全無肥料です。
農薬は両者ともまったく入れていません。
最初の写真の頃は半信半疑だったけど・・・、なんだ! 立派に育つじゃないか!
しかも、秋になったらこの中から一番育った苗から種を採って来年撒くので、数年もすればこの土地に最適化された野菜たちになっていくでしょう。

で、この巨大茄子を焼き茄子にして食べました!

そう・・、この味・・・・・。
40年ぶりに食べたあの焼き茄子の味です(たぶん・・)。
大人になった私は今ビールを片手にコッテリと実が詰まった苦みと香ばしさがほどよくミックスした焼き茄子を心から美味しいと思って食べています。

娘たちにも私が苦労して育てた会心の茄子を食べさせました。
上の娘(中二)は一呼吸おいて美味しいと言ってくれました。お世辞かもしれません(笑)。
下の娘(小3)は、「苦い!、もういい。」と言って少し食べて残しました。

ギリギリセーフで子供たちにも記憶が繋がったな・・、と思いました。


興味のある方はこちらの本をぜひどうぞ。



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P.S. この一連の問題、意見の違う人と不毛な論争をするつもりはありませんので、見ず知らずの方からの反論のコメントはスルーします。あしからず。
  

Posted by arakihitoshi at 01:29Comments(5)TrackBack(0)

2013年09月12日

行政書士チェロ奏者への道【2】

さて、久しぶりの更新です。

今日は行政書士ネタです。
行政書士として始めて報酬を得る仕事をしてきました。
試験勉強時代からお世話になっている先輩行政書士からいただいた仕事です。
登録してから今まで、友人や知人から紛争とか訴訟までいかない法律がらみの相談を友人として無報酬で受けるとか、不動産屋さんとちょっとトラブっちゃった友人に友人として一緒に不動産屋についていって当然無報酬で横でエールを送るとか、そういうボランティア活動はしていましたが、報酬をいただいてする仕事は今回が初めてです。

仕事自体はハッキリ言って相当ライトというかヘビーではないです。
内容は公証役場でする公正証書遺言の証人。
公証人が読み上げる遺言を本人と一緒に聞いて、証人の欄に名前書いて判を押すのがお仕事です。
これって素人でもできます。別に行政書士じゃなくても務まります(^_^;)。
ただし報酬を得て業としては素人ではできません。
親切な知り合いにタダで頼むのもいいですが、大して高くないので守秘義務などを期待するなら行政書士に依頼するのがいいかもしれませんね・・。(と一応宣伝)

責任は重いながらも作業自体はライトなお仕事でした。それでも「行政書士 荒木均」と書かれた欄にサインして職印を押したときは少し感動しました
まだまだ勉強中の身には実に身の丈にあったお仕事ですね(^_^)。先輩に感謝です!。
試験に合格して登録してライセンスを取ったとは言っても実際は研修期間です。(義務付けられた新規登録者講習もありますし)
医者で言えば研修医、法曹の方で言えば司法修習にあたる期間と言えるのでしょうか?
なので行政書士会で頻繁に行われている実務の講習会に本業のスケジュールが許す限り出まくっています。

本業と言えば、
チェロ奏者としての本分は至らないながらも人並み以上に努力し全うしているつもりですが、やはりこういうことをやっていると「あいつ何やってんだ?」という陰口も聞こえてきます。
ですが、以前にも書きましたが、”演奏家はまず文化人であるべきだ”という私自信の信念に基づいて昔からネットも書く仕事も話す仕事も法律も全て活動しているので文句は一切受け付けません ご指導ご鞭撻はお手柔らかにお願いします(^_^;)。

画像は緊張の面持ちで出番を待つ脳内スペックギリギリの新米行政書士の図。
普段余裕ぶちかまし風を装っている(一応)ベテラン・チェロ奏者(48歳)は見る影もナシ。
kaidan














あ、めったに更新しないで頼むのもナンだけど、押しておいてね!
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Posted by arakihitoshi at 00:02Comments(4)TrackBack(0)
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