2005年09月30日

アンニョンハセヨ!札響in韓国 第三日目

안녕하세요! (。・_・。)ノ

今日はいよいよソウルでの本番の日です。
ソウルではクラシックのコンサートは夜の20時から始まるのが普通とのこと。
今日のコンサートも20時からなので、
リハーサルはいつもより少し遅く、16時からです。
夕べも遅かったので疲れてはいたのですが、
せっかくなので午前から観光することにしました。

ソウルの中心部に二つの旧宮殿があります。
景福宮と昌徳宮です。歴史的背景に興味のあるかたはググってちょ。
で、先に景福宮に行くことにしました。
広くて素晴らしい景観でしたが、驚いたのは李朝時代の束帯を着た
衛兵や王様や家来たちのアトラクションがあることです。
衛兵の交代にも王様のお出ましにもちょうど居合わせることができて
超ラッキーで大盛り上がりでした。
ソウルを訪れる方には是非是非お薦めします。
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景福宮で盛り上がりすぎて昌徳宮を見る時間がなくなりました。
世界遺産の昌徳宮はガイドに随行しないと見学できないのです。
日本語ガイドは2時間ごとくらい。韓国語ガイドは30分おきくらいでした。

ヒュンダイ本社の横の韓国おかゆ定食屋でゆっくり昼飯を食べて
地下鉄でホールに向かいました。
ホールは昨日のブログで書いた超立派なホールです。
韓河を挟んで新市街にあるこの芸術施設エリアは、
ノ・テウ大統領の文化・芸術大国政策の一環で作られたようです。
この政策のひとつは今の韓流映画ブームとなって昇華してるわけですね。
下の写真は今日演奏したホールの外観です。
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リハーサルが終わり、本番前にはいつも定期でやるように
ロビーコンサートが行われました。
コントラバスの助川君コーディネートでロッシーニの弦楽四重奏などでした。
助川君のハングル語挨拶が元気一杯でウケてました。
お客さんの反応もよく、早くも今日のコンサートの盛り上がりを予感させます。
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ホールは2,600人収容の大きなものですが、
なんと、ソウルではオーケストラのコンサートの集客アベレージは500人ほどとか・・。
この大きなホールに500人は相当寂しいだろうな・・。
でも今日はチケットの売上が良く、1,000人以上”も”入るかも、との韓国側の説明
だったそうです。
しかしながら、本番が始まってみると、一階席はほぼ埋まり、2階、3階席も
6〜7割りの入りに見えます。大盛況だったようです。
ちなみに今回の韓国公演に合せて、札響の理事長(道新社長)はじめ、
道内財界の中心的人たちである理事会のお歴々、観光協会のお歴々など
70名程がいらして、北海道のアピールをしているとの事です。
下の写真はリハーサル前に舞台から見た客席です。
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ラフマニノフのピアノ協奏曲はキムさんの知的で正確無比でかつ情熱的な
演奏は卓越しています。勘九郎似です。ロマンスグレーでカッコイイです。
大人気のようです。
札響もかなりの熱演だったと思います。
終わると観客席からは「うおーーー」ともなんともつかない歓声が上がり、
これまた情熱的なリアクションでした。
観客席の熱気に呑まれ、シンフォニーも熱っぽい演奏になったと思います。
楽章間も指揮棒が降りるまでお堂か何かで弾いているようなのような静寂で、
シンフォニーの終演時もまた「うお〜〜〜〜〜」とも何ともつかない歓声に
ホールが包まれました。
なんとも大陸的というかアグレッシブというか、気持ちのいい反応です。
本番が10時に終わり、ホテルについたのは11時でした。

こんな感じで、人々はいいし、食い物は何食っても違和感なく旨いし、
言葉もそれなりに通じるし・・。ますます気に入って絶好調継続中です。
このまましばらくこの国に残留したいです。

ちなみに今日もソウルは暑かったです。
観光中はTシャツになっても汗をカキカキ見て回ってました。
でも何故かソウルの人たちは厚着です。謎。さすがにマフラーはしてませんが。

明日は大田に移動して本番です。
大田のホテルで接続できたらご報告します。
それでは

Posted by arakihitoshi at 00:22││演奏旅行