2005年10月01日

アンニョンハセヨ!札響in韓国 第五日目

안녕하세요! (。・_・。)ノ

今日は大田からソウルへの移動日です。
地元旅行会社が企画した百済が新羅に攻め滅ぼされた古戦場を
訊ねるツアーも企画されていましたが、
わたしも含め一部楽員は特別業務に従事しました。
病院での慰問演奏に行ったグループもあります。
わたしのグループ6名は大田中心街からバスで20分ほどの所に
あるジョンリル中学校で教育プログラムをしました。
中学校の作りは日本と同じ。中学校の周りは田園風景です。遠くに
高速道路が見えます。
あいにくの雨で湿気が高いです。あと暑いです。

札響の西村専務、宮沢事務局長らと共に校長先生へのご挨拶を終え
体育館でのリハーサルをしました。
下の写真は校長室で挨拶してるところ。
左から事務局の岸本さん、高橋聖純君、荒木聖子、多賀万純、土井奏、
多賀登、荒木均、クドヴィッチ"
korea1001-1





生徒の歓迎ハンドベル演奏があるとの事で、プログラムを若干変更
しました。
今回は曲目も多く持っていき、万が一、ワークショップを要望され
てもある程度応えられるように万全の準備をしていきました。
体育館は恐ろしく蒸し暑かったのですが、生徒たちはネクタイにベスト、
長袖で真剣に聴いてくれました。
ここ以外でも韓国の人たちは、厚着でも何故か涼しそうにしてます。
モーツァルトのアイネクライネ、フルート四重奏、クラリネット五重奏、
あとはとなりのトトロやアンダーソンなのどの色物を組み合わせたプロです。
トトロや千と千尋は皆知っていて一番ウケました。
korea1001-2





校長先生や通訳に当っていただいた先生もとても親切で、私たち
の1時間半のコンサートを心から歓迎して喜んで下さったのが
ビシバシ伝わってきました。
生徒数は300人程です。
生徒たちは本当に礼儀正しく素朴で正直で、暑い中最後まで真剣に
演奏を聴いてくれました。ウケるところはウケて、わたしの
なんちゃってハングル語にも引かずに、なんていい子たちなんでしょ。
茶髪やミニスカもいいのかもしれないけど、こういう純朴なのがいいな。
おじさんは。

さて、お土産をもらって中学校を後にし、大田からは楽員全員で
バスでソウルに向かいます。
2時間ほどでソウルに到着。4時以降はフリータイムです。
4人ほどで連れ立って、市内中心部の仁寺洞(インサドン)に
行きました。
仁寺洞は通りの名前で、竹下通りの大人版という感じです。
とても賑やかでお洒落でいい所でした。
お土産を買いました。自分用には韓国でみんな使ってる鉄製の
箸とスプーン、韓国式作務衣は部屋着にしようと思います。
korea1001-4





その後、少し路地に入った店で豆腐チゲ定食と海鮮チゲなどを
食べました。
この国は本当にどの店に入っても何を食べても美味しいです。
食事が毎回楽しみで仕方ありません。
お店の店員は言うに及ばず、道を教えてくれる人、地下鉄で乗り
合せた人、どの人もみんな礼儀正しくしっとりとして親切で
女の人は物腰柔らかく、素晴らしいです。
下の写真は仁寺洞の路地で、若者たちがしきりに写真を撮っていた謎の壁。
ドラマの撮影にでも使われたのだろうか・・。
korea1001-5










正直言って、韓国に来る前までは、反日感情もあるだろうし、
少なからずイヤな思いもするかもしれないと思っていたのですが、
イヤな思いどころか、5日間で「ん?」と思った事すらありま
せんでした。
日本では靖国問題や教科書問題に抗議してデモ行進する姿ばかり
が報じられているように思いました。
今回のような短い旅行ではなく、もっと深く付き合えば、核心に
触れれば、それはどうか分かりませんが、少なくとも「また是非
近いうちに来たい」というのが今回の感想です。

昔、東京で2年間住んでいたマンションが、わたし以外全員韓国人と
一部中国人だったという面白い経験をした事があり、住人の韓国人
たちはわたしと同世代で彼らと当時は親しく付き合った事もあり、
韓国にはずっと興味があったのですが、やはり来てみないと
分からない雰囲気はあるものですね。
韓国の街に日本語が氾濫しているのにも驚きました。

そいえば、ソウルのオケの友人と飲んだ楽員数人の話しによると、
日本のオケはどこも端正な演奏をするものだと思っていたが、
札響のような熱っぽい演奏をするオケもあるのだな・・、と
驚きと同時に好感を持ったという嬉しい報告もありました。

明日は去りがたい韓国を去って福岡に移動です。


Posted by arakihitoshi at 23:54│Comments(3)││演奏旅行 
この記事へのコメント
10月2日 北海道新聞 朝刊に 正林中でのミニコンサートの記事が、
 写真入で 載っていました。紙面では、少し判りにくかったのですが、やはり チェロは管理人様、ヴィオラは 奥方様だったのですね。(^^)
 
 今回の同行ツアーは、仕事の都合で行く事が出来なかったのですが、
 何時か 行ってみたいと思いました。
 その代わり・・といっては何ですが、東京公演には、伺います。
 ピアノコンチェルトを是非 聴いてみたいですし、何より交響曲第二番が、
 より 凄みを増しているのではないか・・という期待!
 最近、ぐっと音に厚みが、出てきた気がします。
 しかも、透明感を損なう事なく・・・。
  
 残り二公演も、良い演奏会になる事を お祈りしています。
 
 
Posted by さえ at 2005年10月02日 10:30
荒木先生の日記いつも楽しみにしております。長野県安曇野市(旧穂高町)より荒木先生ならびに札響の皆様を応援しています。6月の定演に続き、12月の定演を聴かせて頂く予定です。
Posted by じゅん at 2005年10月02日 15:12
先日FMで札響の過去の定期の全国放送があり、それこそ全国から感想が寄せられました。
遠方から(あるいは遠方まで)札響の演奏を聴きにこられる方や、北海道以外にもファンの方が多いのだな・・、と思いました。ありがたい事です。
Posted by あらき at 2005年10月20日 08:38

コメントする

名前
 
  絵文字