2005年11月04日

ほっちゃれ

昨日は函館から車で1時間ほどの場所にある知内町で、
ほくでんファミリーの演奏会であった。
尾高さんの指揮で知内単発という豪気な仕事である。しかも入場無料。

知内は大きなホールが無いので体育館での演奏であった。
体育館の裏には知内川というそこそこ大きな川が流れている。
鮭の遡上の真っ盛りであった。
川のあちこちで遡上する鮭が跳ね、川面にしぶきと波紋が広がる。
川縁や川底には産卵を終えた鮭の死骸が転がっている。
産卵を終えた鮭は”ほっちゃれ”と呼ばれるが、
味も悪く食べられることもなく放っておかれるとか、
そんな理由からきた呼び名なのだろう。
ほっちゃりの死骸は文字どおり放置され、白い腹を空に向けて腐り果てている。
海猫にさえ見向きもされない。果無くも無残な姿である。

北海道がアイヌ・モシリと呼ばれた頃は、
今の季節、遡上する鮭で川という川が銀色に染まったというから、
その結果おびただしいほっちゃれの死骸が、
食物連鎖と人間の嗅覚に与えた影響は、
それはそれは計り知れないものだったと想像できる。

さて、鮭が跳ね上がる決定的な瞬間をカメラに納めようと粘ってみたが、
人間が近づくと鮭は警戒してしまうのか、なかなか跳ねてくれない。
鷹とか熊なんかに捕まらないように、
川岸の動物から遠ざかる司令が、きっと遺伝子に刷り込まれているのだろう。
川の向こう側では沢山の鮭が賑やかに跳ねている。
川面の反射もあるのでPLフィルターを持っていなかったのも悔やまれる。

鮭の寿命は4年くらいだったと記憶しているが、
足元に転がる死んだほっちゃれの脳にも4年分の記憶があったのだろう。
鮭の記憶に思いを馳せ、深まる秋に長い冬の訪れを・・・

いかんいかん!(`口´;)
たかが鮭の死骸ではないか。危なく分別臭いことを言うところだった!


下の写真は”ほっちゃれ”の死骸とかろうじて跳ねてくれた鮭。
ほっちゃれ





※11月6日追記
”ほっちゃり”と”ほっちゃれ”の2種類の呼び方があるという事が分かり、
検討の結果、”ほっちゃれ”に統一しました。

Posted by arakihitoshi at 23:39│Comments(3)││雑感 
この記事へのコメント
小学生の頃、親に連れられて千歳のインディアン水車を見に行きました。命を懸けてのぼってきたのに水車につぎつぎと打ち上げられ、おなかを割かれる鮭たちの姿に悲しみを覚え、川の脇の小さな流れに迷い込んで、あとからあとから押し寄せる仲間たちに後戻りすることも産卵することもかなわず、窒息していく鮭の姿に悲しみを覚え・・いまだに鮭というとフラッシュバックする光景です・・・いかん!暗すぎる・・・


でも、昨年家族と浜益をドライブ中に、河口を昇る元気な鮭たちの姿を目にし、わたしの中の鮭の遡上のイメージに少し変化がありました。思えば私も子供を産み、育てて・・
>いかんいかん!(`口´;)
たかが鮭の死骸ではないか。危なく分別臭いことを言うところだった!


でした・・

ところで、小学生の時分「海〜で育ったサケたちは〜 ♪」という歌うたったのですが、管理人様も歌われました?
Posted by 熊母 at 2005年11月07日 09:55
昨日、子供を連れて真駒内の「さけ科学館」に行ってきました。
5才になる上の子に生命の荘厳さを垣間見させようという分別臭い企画だったのですが、入場無料なのに充実した施設で良かったです。
「海〜で育ったサケたちは〜 ♪」という歌は知りませんが、出だしからして分別臭さがほのかに漂いますね(笑)
Posted by あらき at 2005年11月08日 00:10
はい、「いのちがけ〜の〜ものなんだ♪」と結びます。
>分別臭い企画(笑)
幼年の子供達に、身近な水について考えさせようという分別臭い企画で麻生の下水道科学館にいったことがありますが、こちらも入場無料なのに充実した施設で楽しめます。
潜水艦プクプク号に乗って"お風呂の排水溝から下水管を抜け,処理場の処理過程,川から海へと,下水がきれいになるまでを,3Dメガネをかけた立体映像で仮想体験できます。"
Posted by 熊母 at 2005年11月09日 09:14

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