2006年01月18日

カッコイイ男たち 【後編】

エントリーNo.6「このオペは私以外には不可能だ!」
ブラック・ジャック




【ブラック・ジャック(本名:間 黒男)】
1973年〜1983年まで週間少年チャンピオンで連載された。
わたしはこの漫画に小学5年生の頃に出会って凄い影響を受けた。
将来は絶対に天才外科医になろうと思った。
そして、なぜチェロ奏者になっちまったんだろう・・、と今は思ってる。
それから手塚治虫の漫画は全て読んだ。
ブラック・ジャック連載当時の少年チャンピオンは、「ガキデカ」、
「ドカベン」、「エコエコアザラク」そして「マカロニほうれん荘」など
きら星のごとき連載漫画が並んでおり実に魅力的であった。
東京では毎週金曜日発売のチャンピオンが船便で雑誌が送られてくる都合で、
当時の北海道では月曜日発売だった。
毎週発売が待ちきれずに、もしかして早く届くことだってあるかも・・と、
淡い期待を胸に土曜から本屋にチェックに出掛けた。
ブラック・ジャックの魅力は語り尽くせないが、今なおファンを魅了し続けている
この漫画にリアルタイムで接することが出来たのは幸せだったと思う。
無免許の天才外科医という設定が既にカッコイイが、熱い心を鉄の意志で
包み込み、徹底してプロとしての仕事に徹する生きざまがカッコイイ。


エントリーNo.7「あたしゃね、この仕事が好きでたまらないんだ」
コロンボ




【刑事コロンボ】
卓越した推理力、敵を欺くヨレヨレのコート。
コロンボの魅力は既に語り尽くされているが、私がコロンボに魅力を感じるのは
彼のポーカーフェイスだ。そして職務そのものを偏執狂的に愛する生きざまである。
一見三枚目を演じながら、大人の男の色気をムンムンムラムラと
コートの下で漂わせているところもカッコイイ。
もし私が女だったら、コロンボになら抱かれてもいいと思うくらいだ。
タバコ臭い口臭がムンムンムラムラでも構わないわ!と思うと思う。
古畑も山さんも、コロンボが無かったら生れていなかったキャラクターだろう。
コロンボが後の刑事ドラマに与えた影響は計り知れない。
映画「ベルリン天使の歌」に登場するピーター・フォークは、
刑事コロンボを演じたピーター・フォークを本人が演じるという実に興味深い
作品であった。コロンボファンでまだ見てない方には是非お薦めしたい。


エントリーNo.8 「待たせたな!」
土方




【土方歳三@山本耕史】
はっきり言って山本君にはやられました。
映像化された新撰組は星の数ほどあるが、今回の大河と正月時代劇で
山本耕史が演じた土方は文句のつけようがないほどかっこよかった。
特に洋装になってからは写真に残る土方にそっくりであった。
本当はこの役は私がやりたかった。
まず、土方というところがどうにもこうにも既にカッコイイ。
ナンバー1を決して狙わない最強のナンバー2。それが土方の魅力である。
史実を追うことはここではしないが、同じ歴史上の最強のナンバー2キャラでは、
秀吉の軍師、黒田官兵衛あたりが有名であろう。
自らは御輿に乗らず、汚れ仕事は一切引き受け、
卓越した知力と冷徹な意思と不屈の精神力で目的を達成する・・・。
これぞ男の生きる道と言えよう。う〜ん、マンダム・・。
悔しいがこのドラマは、ほげ〜〜っと涎を垂らして眺める以外に術は無かった。
今回のカッコイイ男たちシリーズの、桑畑四十郎に始まるオールディーなキャラたちに、
土方歳三@山本耕史を加える事は正直言って悩んだ。
山本耕史がアリなら、天国への階段の佐藤浩市だって、高校教師の真田広之だって
なんでもアリってことになってしまう。
しかし!、「安心しろ、この俺が認めたからには誰にも文句は言わせねえ。
もし俺が女だったらお前に抱かれてやるぜ・・」(こればっかり)

さて、今回のカッコイイ男シリーズはひとまず終わりである。
カッコイイ男たちが一応出揃ったところで、
次回はカッコイイ男の定義。カッコイイ男とは何か。
そこに迫ってみたいと思う。
乞うご期待。

Posted by arakihitoshi at 01:42│Comments(10)││雑感 
この記事へのコメント
4
荒木様、手塚治には「虫」をお忘れなく。手塚治虫ですぞ!(虫無しは本名)
それはそうと、私も中学生時代からリアルタイムで読んでいたBJ(ビジネスジャンプではない)。トンデモ医術満載の面白さでしたなぁ。これを見て本当に外科医になった人も結構いるらしく、「・・・によろしく」なんて派生作品まで出て、その影響ははかりしれません。過去に何度かアニメ化もされ(今も放送中ですが、めったに見ません)、実写ドラマにもなりましたが、歴代のBJ役者は確か、加山雄三、宍戸錠(映画版)、モッくん(漢字で名前が書けません)の3人だったと思います。年齢もタイプもバラバラな3人でしたが、荒木さんは、誰がぴったりきていたと思いますか。そして、今演じるとしたら誰が相応しいでしょう。
顔のキズ、蓬髪、黒いマンとと、いささかトレードマークが多すぎるキャラクターは、なんとなくキャプテンハーロックとも似ているような感じがします。
Posted by hi at 2006年01月19日 12:37
来ましたか…「待たせたな!」。あれはぜひ管理人さんにやって欲しかった役ですな〜(特にあの見事な落馬…)。今まで副長をやった俳優さんはみんな当人よりも年上のオッサンばっかりで不満だったですよ。去年公開された無修正の写真なんかとても30過ぎには見えないし。山本くんなら5歳しか差がないから十分OK。今回の正月時代劇じゃ、勢い余ってガイドブック買ったぜ…(^^;)
コロンボ刑事は、あの頃はマクロード警部の方がカッコイイと思ってたけど、今になっちゃやっぱ…あのヨレヨレ感がたまりませんわ。確かに、山さんや古畑もあの延長かも。んでもって、今やってる「けものみち」の仲村トオルがその路線踏んでるような気が…(かも)
Posted by ごまふ at 2006年01月19日 22:35
hiさん>そうです。”治虫”でした。なんというケアレスミス!、こういうミスを犯すところがアマチュアなんですな〜(反省
それはそうと、BJ役の加山雄三や宍戸錠は懐かしいですね。
加山雄三のTV版は初の映像化だったので期待して見たのですが、豪邸の洋館に住んでたり、何より全然似てなくてがっかりしました。
宍戸錠はオカルトみたいで無気味でしたね。
似てるといえばモックンかな〜。あの双子のピノコはおもしろかったですね。
昭和52年くらいにやってたラジオドラマは聞きましたか?。♪眠れないのよ〜〜。だから〜手術をしてくださ〜〜い・・、という無理のある歌詞のテーマソングが印象的でしたが、あれは面白かった。
今演じるなら・・・。やっぱり山本耕史かな〜。急患の元に「待たせたな!」って感じで・・。
先程やもたてもたまらず、SB-600買ってきました。銀塩時代のSB-26を苦労して使ってたので感動してます。
Posted by あらき at 2006年01月19日 23:54
ごまふさん>「待たせたな!」
やっぱりね。これを入れないわけには。
いや。マジで落馬シーンのスタントマンでいいからやりかったっす。
おっさん土方といえば、ビートたけしの土方には閉口したな・・。
そいえば「けものみち」やってたんだっけ。米倉涼子が主役だっけ。
昔の名取裕子と山崎務のが印象強すぎてリメイクは気が進まないが、見てみようかな。
仲村トオルは刑事役?。昔は伊東四朗がやってたけど、伊東四朗はヨレヨレコートの貧乏でちょっと卑屈な、でも敏腕刑事って感じでいい味だしてたな。
昔の「けものみち」はテーマ曲に「禿げ山の一夜」、挿入BGMは全てムソルグスキーでしたね。強引にラジオドラマにして岡部さんに名取裕子やってもらってアップルでやったことあります。

Posted by あらき at 2006年01月20日 00:03
5
いやあ、同世代だなあ。聴いてましたがなラジオドラマ版のBJ!
そんじゃ、いっちょ懐かしがらせてあげまひょか!

ラジオドラマ版ブラックジャックの主題歌

病気の名前は(ひとりぼっち)
風が吹いてて(ちょっと寒くて)
眠れないのに(夢ばかり見て)
だから、手術をしてください
悪魔じゃない
神様じゃない
あなたにお願いするのです
ブラックジャック
ブラックジャック
黒いマントは
今夜は脱いで

( )はコーラス部分

この時間は、漫画のラジオドラマをいろいろやってて、あしたのジョーなんかも覚えてるな。
Posted by hi at 2006年01月20日 10:08
超懐かしい(笑)>テーマ曲
2行めは「♪眠れないのよ〜」 と覚えてました。
それと「黒いマント」なんですよね。歌は。
同時から「コートなのに・・」と思ってました。
覚えてる人が他にもいて感動です。

この時間帯ドラマ、「750ライダー」も好きだったな・・。
Posted by あらき at 2006年01月20日 10:29
ドラマ>
そいえばやったねーーーー 恥ずかしげもなくよくやったわ。
でも、あのドラマは今でも言われます。
「あれは良かった。ドキドキした」って。
またやろーよ^▽^
Posted by みちこ at 2006年01月20日 16:55
うんうん。やった。楽しかったなー>遠い目
思えばけっこう昔になるんですよね。
ぜひまたやりましょう。
そういえば、「けものみち」の山崎努もカッコイイ男シリーズに入れたくなるほどかっこよかった。
Posted by あらき at 2006年01月21日 10:11
なんか10年くらい前に隆 大介って、あの黒澤の影武者で信長役やって有名になった役者が、Vシネマでブラックジャックを演じたそうです。
だからBJ役者は都合4人いたってことになります。宍戸ジョーさんのは、映画公開当時、原作者の手塚治虫からクレームがついたらしいです。怪奇過ぎたんでしょうか。

そういえば、荒木さんのイイ男シリーズに音楽家がラインナップされてなかったのは、意外だったなあ。
Posted by A.S at 2006年01月21日 15:25
「お蘭! 床几を持て!」ってあの信長はカッコ良かったですね。
BJには少しワイルド過ぎるかな?って気もしますが、そのVシネマは見てみたいですね。

怪奇過ぎといえば、BJの文庫版にはたしか5巻くらいまでは「怪奇コミック」となっていて、それ以降は「ヒューマンコミック」となってましたね。
「怪奇」には多少違和感を感じていたので、当時新カテゴリーの登場を心の中で歓迎しました。

音楽家は確かにラインナップされてないですね。
音楽家をカッコイイと思った時代もあったな〜〜(遠い目
Posted by あらき at 2006年01月21日 16:46

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