2006年02月05日

札幌市民会館

札幌市民会館を立て直しの記事が出てましたね。
あのホールは趣があって、響きも多目的ホールなのに良くて好きでした。
個人的にも、あそこで子供のころ初めて札響を聴き、
ほくでんファミリーに通い、第1回PMFではバーンスタインの指揮で演奏し、
札響に入ってからも幾度となく演奏した思い出深いホールです。
あのすっぱい感じの匂いとか、何故か展示してあるアンモナイトの化石とか、
いい味出てます。

札響が第1回定期演奏会をやったのも市民会館ですし、
札幌の音楽史の母とも言えるホールが取り壊されるのは何とも忍びがたい思いです。
立て直して出来たホールが可動式の安価な多目的スペースみたいなホール
って事はないですよね?

耐震強度に疑問ありっていう記事も以前出てましたが、
それも含めて壊してしまうのではなく、増改築っていう選択肢はないんでしょうか。
あのホールが果たしてきた役割や音響的なクォリティーを考えて、
ただ壊して新しく作って・・・、で本当に良いのでしょうか。

(同じ文章をBBSにも掲載しました)

Posted by arakihitoshi at 01:51│Comments(3)││音楽 
この記事へのコメント
1

なんだかこの手の古い建物を取り壊すという話を聞くたびに、なんで日本の建築物はヨーロッパの都市のように長持ちしないのかなぁと思ってしまうのだ。あちらは100年も200年も修繕しながら建物を使いつづけている。不動産だって古い家ほど価値があるという。かつて観光で訪れたオーストリアでモーツァルトの住んでたアパートがまだ現役で、今も変わらず市民が暮らしているというのに驚いたもんだ。まあ、ヨーロッパは地震が滅多にないそうだけど。
Posted by hiko at 2006年02月05日 10:00
キタラが出来てから最近はあまり行かなくなったけど、私も市民会館の饐えたような匂いがなつかしい。あの丸い化石のかたまりや鹿の剥製はどこへ行くのだろう。バックヤードも入ったことがあるけど、通路なんか頭が天井にぶつかりそうで、まるで潜水艦の中みたいだったという記憶がある。直しながら補強しながら使いつづけるより、新築したほうがお安いのかな。厚生年金の方を残すのもひとつの選択肢だし、新築するなら大ホールはあきらめて会議室など貸しスペースだけを存続させるのも手だと思うけど、それにしても新築したとして10年後というのは、ちょっと長い。
Posted by hiko at 2006年02月05日 10:00
そうなんですよね。何かと言えば新築という文化は、地震が多かったり、建築部材が木と紙の文化だったからその名残だと思うのですが、この時代、ムジーク・フェラインを目指せとは言わないけど、増改築の議論が全くないのはいかがなものかと思います。
友人の建築家に訊いたところ、費用的に改築は新築の7割で済む。新築の方が安いというのは迷信か宣伝。という話しもあります。
どちらにせよ、次にどういった建物を建てるのか決まってない内に市民会館を壊してしまうっていうのはどうなんでしょう。
そんなに急がなきゃならない理由があるんでしょうか。ならばそれをまず明らかにして欲しいですね。
Posted by あらき at 2006年02月06日 02:06

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