昨年の9月に40歳を迎えた。
三十路を迎える時とか、四十路を迎える時は皆大騒ぎするが、
迎えてしまえば何ということはない。○十路フィーバーも急に沈静化する。
しかし、一抹の寂しさを感じないと言えば嘘になる。
つい10年ちょっと前は20代だったのだ。
若かったのだ。ヤングだったのだ。たった10年前だよ。10年前。こないだじゃん。
周囲からは”若手”と呼ばれ、若さを羨ましがれたあの頃から、
”中堅”、”ベテラン”と呼ばれる今日までの期間はあまりに短い。
さて本題。
体力の衰えなどを表現するのに「40才を過ぎた頃から急に・・・」
という言い回しをよく聞くが、果たして本当にそうだろうか。
コンビニの弁当が賞味期限が切れたからといって急に腐る訳ではないのと同じように、
本当に40才を過ぎた途端に体力がおちたり、いわゆる老化が急激に進むのだろうか。
実際に40歳を迎えてみてこの言い回しに激しく疑問に感じる。ギモンヌである。
例を出してギモンヌの訳を紐解こう。
〜二日酔いで気持ち悪い朝〜
20代の頃「う〜、夕べ飲み過ぎた・・」と思う。
40才の人「最近急に酒弱くなったな・・」と思う。
〜坂道を登って息切れ〜
20代の頃「やべーよ、運動不足だ・・」と思う。
40才の人「やっぱり年だな、この位の坂で息切れか・・」と思う。
〜近所のガキンチョに”おじさん”と呼ばれる〜
20代の頃「このガキが!」と思いながらもちょっと大人になった気分。
40才の人「おじさん・・、か。」
〜最近腹が出てきた〜
20代の頃「うわっ、これじゃーおっさんだよ。腹筋しよ」と思う。
40才の人「・・・・・」言葉も出ないほど情けない気持ちになる。
〜暗譜できない〜
20代の頃「ややこしい曲書くんじゃねーよ」と思う。
40才の人「シナプスが死滅しかかってるな・・・」と思う。
〜女のコにモテない〜
20代の頃「このバカ女! 勝手にやってろ」と思う。
40才の人「しょうがないよな・・。俺もおじさんになっちゃったし」と思う。
などなど・・。
まだ例は沢山あるが、このへんで止めておこう。
二日酔いも、息切れも、腹が出るのも、暗譜できないのも、思うようにモテないのも、
今に始まったことではなく、20代の頃からあった現象である。
問題はそれらの現象をどう得心するかなのだ。・・・たぶん。
繰り返しになるが、コンビニ弁当は急に腐るわけではない。
要は気の持ちようなのだ。・・・たぶん。
一連の思い込みは人をますます老け込ませる。よくない。
逆に、40才になってやっと大人のフェロモンを纏った真の男の魅力を
炸裂させられる年代にたぶんなったのだと思ってモチベーションを上げよう。
おお!(`O´)ノ