2006年07月04日

ネットの移ろい

こないだ久しぶりに指揮者の金聖響さんと下野竜也さんのサイトを覗いた。
お二人は年もたぶん同じくらいで仲良し二人組である。
飲みに行っても気さくでジョークも冴え渡るナイスなガイ達である。

元々は金さんのサイトに下野さんが居候する形で始まったブログ中心のサイトだったが、
久々に見たら下野さんのブログは2月で既に閉鎖(過去ログは見れる)、
金さんのブログも続いてはいるが6月からコメントが出来なくなっていた。

それぞれ閉鎖やコメント非受付けの理由が綴られていた。
特に下野さんのは閉鎖に至る心の動きが描かれており、それ自体読み応えがあった。
連載当初は軽妙な文章で、古典落語のような見事な落ち。いつも大笑いさせてくれる内容だったが
最後のほうは随分とシリアスな展開になっていたのだな・・・、と少々驚いた。

彼らほどの有名人になると、不特定多数からのコメントを受付けて、
それに対してある程度丁寧にレスを付けて行くのは相当困難な作業だったのだろうと想像がつく。
私程度の人間がやるページでさえ長年続ければ(ノ`口´)ノ^┻━┻ ちゃぶ台返し
となる書き込みやメールに接することも一度や二度では済まない。

音楽事務所やスポンサーや私の場合は楽団や、大人は背後に色々なモノを背負って
いるので、頭にくる書き込みでも 凸(`、´メ) とならずに一応大人の対応をしなくてはいけないのだ。その結果、ナイスな古典落語も最後はNHKにようになってしまいかねない。
指揮者のお二人にはご苦労様でしたと言いたい。

さて、こうやって全盛を誇ったブログにもそろそろ破綻が起きはじめたこの頃、
前回も書いたがいま流行しているのが、不特定多数を対象としないブログのmixiである。
こうした次々に現れるネット上の流行だが、思い返せば歴史は古い。

私がパソコンを電話線に繋いだ94年頃からだとだいたいこんな感じである。

94〜96年 Nifty(パソ通)のフォーラム
96〜97年 Nifty(パソ通)のパティオ
98〜99年 ネットのBBS(tea cupのレンタルBBSなど皆使ってた)
99〜02年 ネットのチャット(大ブーム。テレホタイムの11時から混みまくり)
03〜05年 MSNやYahooのメッセンジャー
05〜06年 ポータルサイトが提供するblog(大ブーム)
06年〜   mixi(大ブーム)
(※だいたいこんな感じだろ的データですので反論のメールは送らないよーに!)

こうやって見るとだいたい2年周期で流行のメディアが変わる。
そして流行しているメディアの質が、開放的なものと閉鎖的なもの交互でやってくる法則が朧げながら見えなくもない。
誰でも見れるフォーラム → クローズのパティオ → 誰でも見れるBBS・・
といった具合である。
mixiとて、限られたコミュニティーの中でのやりとりに破綻が生じるか、人々に飽きられる日が遠からず来るだろう。

そこで、私はこれらのデータを元にある予言をしようと思う。
来年の今ごろ、mixiは既に下火に転じ、

新たに登場するメディアは・・


今までにない発想の!



神をも恐れぬ究極の開放度!!







そのメディアとは!!!









【つづきは来週】

Posted by arakihitoshi at 14:06│Comments(0)││雑感 

コメントする

名前
 
  絵文字