わが家(借家・一戸建)は、藻岩山の裾にほぼ接する場所に位置しており、この原生林のおかげで昨年の秋はカメ虫(以下”カメムー”と省略)が大量発生した。
家中カメムーだらけであった。
追い詰めると悪臭を放つこのやっかいな虫は、窓の周り、換気口、壁、天井、床など家のあらゆる場所にうずくまり、しがみつき、たまにゴソ、ゴソ、と鈍く動く。
この平ペったくて醜悪で不愉快な生物は、自分がいかに場違いな存在なのか、迷惑がられているのか、嫌われているのか、全く気がついていない。場の空気を読むアンテナが全く立っていない困り果てたやつらなのだ。
私のカメムーに対する不快感が憎悪へと変わるのにそう時間はかからなかった。
カメムーを見つけると最初はティッシュで摘まんで外に逃がしていたのだが、やがて生きたままティッシュで梱包してゴミ箱に捨てるようになり、最後は「かめ虫用殺虫剤」を購入し、カメムーに直接噴射しもがき苦しみ息絶える様を飽かず眺めたりしていた。
あー、なんて残酷なんだろう。神様ごめんなさい。でも三度生まれ変わっても同じ事をするでしょう・・・
それから2ヶ月あまり。真冬である。わが家のカメムーはまだ生き残っている。
わが家(借家・一戸建)は築25年程の普請が良いとは言えない家なのだが、玄関を入ると一見豪華だが実は見かけ倒しの吹き抜けがある。
この吹き抜けは2階部分の天井まで続いている。天井からは70年代風の一見モダンだがよく見ると安っぽい電気が3つぶら下がっている。
この電気の玉が一個切れているのだがどこからも手が届かない。どうやって取り替えるのだろう。謎だ。
そして何ともバカな設計だと思うが、わが家の居室部分から熱が逃げ、一番高所にあるこの吹き抜け天井部分溜まる構造になっている。北国の住宅としては失格である。そして多分わが家で一番安定して暖かい場所であるこの吹き抜け天井部分で、今だにカメムーが厚かましく越冬しているのだ。
カメムー越冬させるために灯油使ってるんじゃないぞ!(ノ-_-)ノ^┻━┻ ちゃぶ台返し
12月には10匹位いた。
力尽きたヤツが次々と落ちてきて玄関のタタキで死んでいる。
ついこないだ最後の2匹のうち1匹が死んだ。今はデカいやつが1匹だけ残ってしがみついている。
いっそ、「かめ虫用殺虫剤」を天井に向かって噴射して一思いに楽にしてやろうかとも思うのだが、やめておこう。ヤツも自分で選んだ道だし。
「俺が靴を履いている時に頭の上とか首筋とかにボトっと落ちてくるんじゃねーぞ」と思うだけである。
