GWは札響は「子供の日コンサート」があったが、わたしは有給休暇を取って育児に専念していた。(妻は仕事に出ていた)
「GWに有給出せるなんて、偉くなったね〜」なんて冷やかす友人もいたが、私も言わせてもらおう。
はっきり言って”仕事をしているほうが楽”である。
だってさ〜、座ってチェロ弾いてるだけでいいんでしょ?
しかも1時間ごとに15分間の休憩があって、昼休みも1時間しっかりあるんでしょ?(笑)
(・・いや、冗談ですよ。冗談。もちろんお仕事の方が大変ですとも!)
ま、それはともかく、
子供を連れて実家の掃除をしに行った。
近々家を建て替えるので、押し入れなどに蓄積されている物を整理しなければならないのだ。
なにしろ、小学生の頃から住んでいる家なので、物体の量はハンパじゃない。
数十年ぶりに対面する懐かしい物の数々・・。
巨大なタイムカプセルを開けたようなものであった。
ほんの一例を挙げると・・・
小学生の頃に遊んでいたサイボーグマン&キングワルダー。
仮面ライダースナックのおまけカード沢山(アルバム入り)。
人生ゲーム。
億万長者ゲーム。
電子ブロック(25回路&150回路)。
サイボーグ009全巻。
ブラック・ジャック全巻。(ほとんど初版)
教科書、文集など・・・・
中学生の頃に大切にしていた
カラス口、雲型定規などの漫画描きセット。
使いさしのスクリーントーン。
新聞委員会で作った新聞の原稿。
自分で描いたメーテルのセル画。
生徒手帳(プラトニックな関係(当然)だった彼女からのお手紙付き)
この調子で高校、大学と続く。
大学の頃に札幌の母から届いた手紙、仕事を始めた頃のスケジュールが丁寧に書きこまれた手帳・・、そっか〜、頑張ってたんだな、オレ・・・・(遠い遠い目)。
いや〜〜、まいった。
どれも懐かしいというより、手に取ると昨日まで使っていたような不思議な感覚に囚われた。
細かい傷や落書きや、おもちゃ箱に貼ったビックリマンチョコのシールまで克明に記憶が蘇った。
しばし我を忘れ、仕事を忘れ、育児も忘れ、懐かし物の山の中で時空を越えたトランス状態に陥っていた。
昔、弟が集めていた”生徒諸君”の10巻くらいで、チビこと岩崎祝君がナッキーに告白するあたりを読んでいる時に、やっと我に返った!
いかん!! 片づけなきゃ!
危ない危ない・・。あと一瞬遅かったら現代に帰ってこれなくなるところだった。
それからはとにかく「迷ったら捨てる」。これをモットーに、約300kgの物体をアコード・ワゴンに詰め込んで、駒岡のゴミ処理場に持ち込んで捨ててきた。
しかし、人間の脳ってのは凄い。
何十年も取り出してない記憶でも、一旦思い出し始めると当時の情景が次々に浮かんでくる。
ものの本で読んだが、直感力っていうのはそういう普段は忘れている深層心理を総動員した力なのだそうだ。こんぴゅーた〜より凄いんだそうだ。
うん。信じよう。直感力を。