2007年10月29日

宇宙大作戦 第300話 『美々川下り』

宇宙、それは人類に残された最後の開拓地である。そこには人類の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。これは人類最初の試みとして、5年間の調査旅行に飛び立った宇宙船U.S.S.エンタープライズ号の驚異に満ちた物語である。

恒星日誌、宇宙歴0401.1028
船の指揮をミスター・カトウに任せ、私(船長)とミスター・スポック、マッコイ、そしてクルーたちは惑星ポンポコで休暇を過ごすことにした。
惑星ポンポコに流れる千歳・美々川は銀河連邦でもカヌーフィールドとして有名である。私たち6名は3艇のカヌーに分乗し、美々川上流部にある美々橋からカヌーで下ることにした。
カヌーでの美々川下りは私の長年の夢であった。

美々橋よりの上流部には美しい自然が残っており、快適な川下りができるはず・・・だったが、予想以上の水草の繁殖に進路を阻まれた。
曲がりくねった川は両脇と川底に茂った草で川幅がほとんど無くなる箇所もあり、スポックと私はパドルで草を掻き分けカヌーを進めた。
美々川1







やがて行くと2匹の謎の生物が私たちの行く手に現われた。
美々川2







船長   スポック、あの生物をトリコーダーで分析するんだ。
スポック 船長、特に危険はないようですね。知能は低く両翼により飛行できるようです。そう・・、地球の白鳥に極めて似た生物です。

危険がないと分かったので、私とスポックは2羽の白鳥に極めて似た生物をカヌーで追いかけ回してみた。逃げる様子もないのですぐに飽きてしまった。やがて2羽は支流の方へ去っていってしまった。

また水草を掻き分けてカヌーを進める。

美々川3







前を行く1号艇はマッコイご自慢の自作艇である。マッコイとウラ中尉が乗船している。マッコイはベテランカヌーイストである。今回の企画もマッコイが担当した。
マッコイが言うには美々川は10年前にはもっとカヌーに適した川であったそうだ。私がネットで拾った情報にも同じことが書いてあった。
どうやらクリンゴン星人たちの生活廃水などが美々川に流れ込み、”富栄養化”により水草が繁殖してしまったようだ。実に残念なことである。

1時間半ほどで上陸地点に着くはずが途中の松美々橋をこえたあたりで既に2時間近く経過していた。

スポック さすがはドクターですね。実に素晴らしい企画だ。身体を鍛えるにはね・・。
マッコイ うるさい! この嫌味くさいバルカン人め!
船長   よさないか二人とも! 仲間割れなどしている場合ではないぞ。上陸地点に急がないと日が暮れるぞ。

チャーリーとクリスティンが乗り込んだ3号艇はゴムボートタイプのカヌーであったのでさらに事態は深刻であった。船底が広く柔らかいため水草の抵抗が非常に大きく、カナダのユウコン川を10日かけて下った経験のある超ベテランカヌーイストのチャーリーでさえ悪戦苦闘するありさまであった。

チャーリー 船長、これ以上行くのは無理です。エンジンがやられちまう!
船長    弱音を吐くなチャーリー。上陸すれば美味しいコーヒーが待っているぞ。

周回軌道で待機するエンタープライズ号は機関主任のチャーリーが推奨する廃油リサイクルで運行しているが、こうしたCO2削減の更なる取り組みが環境保護のためにも急務であると今回つくづく思った。

元々設定していた下流部の植苗付近の上陸地点を中流部の第2美々橋に変更した。ここまででも予定の時間を大きくオーバーしたが、私の船長としての働きが功を奏して無事にクルーたちを上陸させることができた。

美々川4







上は船のクルーたち。(左からスポック、ウラ中尉、クリスチーヌ、チャーリー、マッコイ)
昼飯のはずが早い夕食になってしまったが、銀河広しと言えどもアウトドアと言えば焼肉はお約束である。
こうして皆で焼肉を囲めるのも一重に船長である私の苦労の賜物であるが、困難な仕事を無事に終えたクルーたちの誇らしい笑顔が船長である私の疲れを癒してくれた・・・。

船長 エンタープライズに戻るぞ。転送準備だ。

(エンタープライズ号のコックピットにて)
カトウ おかえりなさい。船長。
チェコフ 船長、おかえりなさい。
船長  うむ。かわりはなかったか?

恒星日誌補足
こうして私たちは惑星ポンポコリンを後にした。
それにしても、消え行くカヌーフィールドとしての美々川の姿には考えさせられるものがあった。上陸地点で出会ったクリンゴン星人のオジサンたちも「こっから上は駄目っしょ」、「上から来たのかい? いやいや、大変だったっしょ」と口々に言っていた。
快適に美々川下りをしたい場合は松美々橋か第2美々橋からの出発をお薦めする。
そして草を掻き分けても上流部を見たい!という方は1日も早く行かれることをお薦めする。(水草が茂ったとはいえ大変美しく今回行けて本当に良かった)

船長 カトウ、ワープ2で前進だ。

Posted by arakihitoshi at 15:26│Comments(4)││カヌー・船舶 
この記事へのコメント
船長、水草のおかけで体が筋肉痛です。
Posted by スポック at 2007年10月31日 01:05
だらしがないぞ、スポック!
Posted by 船長 at 2007年10月31日 10:11
カーク船長

惑星ポンポコリンより帰還してから
日常業務(家事)に支障をきたしております。
…私も筋肉痛です。

けれども今日は ツルウメモドキでリースを作り、
大満足しています。

美々川の野生の草(クレソン)は、美味でした。




Posted by ウラ中尉 at 2007年10月31日 23:06
野生の植物をいきなり食べまくるのは軍律違反だぞ。中尉。
しかし、中尉の草花に非常に博識なこととおにぎりに免じて今回は特別に目をつむろう。



Posted by 船長 at 2007年10月31日 23:39

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