2007年12月30日

ありがとう ”けい太”

一昨日、「焼き鳥”けい太”」での最後の宴会があった。
「焼き鳥”けい太”」とは西線南6条にある焼き鳥屋で私と同世代の札響楽員のたまり場的な飲み屋であった。
その”けい太”がこの12月いっぱいで閉店することになったのだ。

思えばけい太には本当にお世話になった。
札響の現在30代後半〜40代、私と同世代の楽員たちが入団したての頃は演奏会が終わるたびにけい太で飲み会を催していた。
(そのあたりの下りは拙HPのこのコーナーの’01.1.30の記事「なべさんは何でも知っている」に詳しいことが書いてある・・・10年近く昔の文章で少し恥ずかしい(照))

そんなたまり場だったけい太にも、皆結婚して子供が生れたり、生徒が増えたり大学やらの講師になったり、演奏の仕事もそれなりに忙しくなってだんだんと足が遠のくようになった。
当時は週に1〜2回は必ず通っていたが、最近にいたっては年に数回顔を出すくらいになっていた。
けい太のマスター通称”なべさん”が店を閉めるという話しを聞いたのも人づてだった。

一昨日はかつてけい太に集まって喧々諤々やっていた札響同世代の仲間が入れ代わり立ち代わり集まった。昔のように大声で叫んでなべさんに叱られたり、楽員同士喧嘩が始ったりしないのは皆少しは大人になったということか・・(笑)。

札響に入団したてのころ、私は”一般大学出身””アマチュア上がり”という強い外様意識とコンプレックスがあった。
オーディションに合格したものの、「本当に自分は皆に受け入れてもらえるのか?」という不安を常に抱えて演奏していた。
もしあの20代の頃のけい太の日々がなかったら、そういう不安な思いを払拭できたのだろうか・・?。
今思うと私にとってとても大切な時間だったのだ。

一昨日は久しぶりに心底楽しい飲み会だった。
深夜1時。なべさんと握手して、”けい太”と書かれたくぐり慣れた暖簾の感触を確かめながら店を出た。
「一つの時代が終わったな」と思ったのは私だけではなかったと思う。


けい太





写真中央の作務衣の人がなべさん

Posted by arakihitoshi at 01:11│Comments(3)││雑感 
この記事へのコメント
5
 お久しぶりです。
お店閉店してしまうのですか。残念ですね。私も約10年前に何度か「けい太」さんに札響の団員さんに連れて行っていただきました。懐かしい思い出です。

時が経つのはあっという間ですね。皆さんの生活も大きく変わっているみたいで。

私の頭の中の記憶では皆さんは若いままです。夜な夜な盛り上がってると思ってました。笑。

Posted by らびお at 2007年12月30日 02:06
お久しぶりです。やまげんのHPはちょくちょく拝見しています。
そうですね〜。懐かしいですね。飲み会もご一緒しましたし、チャットも随分一緒にやりましたね。

最近は沢山飲むとすぐに眠くなっちゃうのが、若くなくなったな〜と思う瞬間です(他にもいろいろあるけど・・・)
Posted by あらき at 2007年12月31日 01:07
「けい太」閉店してしまったのですね。一度だけ連れて行って頂きました。山の様にある、ウイーンフィルのメンバーなどの色紙を見て唸ってしまいました「このお店すごすぎる」。焼き鳥は当然美味しかったですが、レバニラが最高に美味しくて、最後に締めで「そーめん」が出てびっくり「このお店すごすぎる」。あの色紙達はどうしたのでしょうか?そういえばベルリンフィルの安永さんの色紙もあったかな…。
Posted by 横尾 順 at 2008年01月05日 10:00

コメントする

名前
 
  絵文字