拍手タンタカタン!
ファミリー向けコンサートなどでありがちな、「皆さん一緒に歌いましょう」。
あれはどうにも苦手。
司会者のお姉さんorおばさんがこんな感じでアナウンスする。
「さあ、みなさ〜ん、最後にオーケストラと一緒に歌いましょう。歌詞はプログラムの最後に書いてありま〜す」
これだとまだマシなほう。
わたし的にサイアクなのはこんな感じ。
「さあ、みなさ〜ん、立ってくださ〜い。大きく深呼吸しましょう!。いいですか〜〜?、これから私が歌いますから、みなさん大きな声で元気よく一緒に歌いましょう!。♪う〜さ〜ぎお〜〜〜〜いしか〜の〜やま〜〜〜〜〜〜〜、・・・・あら〜?、声がちょっと小さいみたいですね。もう一度大きな!声で歌いましょう!」
子供も大人もお年寄りも、2000人くらいの人たちが少し困った様子で周りを伺いながら順繰りに立っていく。
膝に乗せたプログラムや上着なんかの置き場所に困ってる人や、「やれやれ・・」、といった具合に立ち上がるお父さんの姿も見える。
「ボクは企画者じゃないけど、みんな、ごめんなさい・・」という気分になる。
大きな声で歌えるまで許してもらえない(笑)”歌の時間”を見ながら、近くて遠いどっかの国のマスゲームを思い出す。
私は舞台の上でよかった・・。あの客席にいなくて本当によかった・・・。と将軍様、じゃなくて神様に感謝してしまう。
この手のケースでは司会のオネエサンが歌い終わるとだめ押しのように、「どうですか〜〜〜? オーケストラと一緒に歌ったご気分は〜〜〜?」と客席にマイクを向けたりする。
どう反応するのが模範的なのだろうか・・。
「いえ〜〜〜〜い!! 最高!!」とでも言えば良いのだろうか・・。
私も聴衆としてこういう演奏会に出くわすこともあるが、正直に言うとあまり歌いたくないし立ちたくない。「聴きに来てるんだから歌わせないでよ」、と思う。
歌うのは気乗りしないし恥ずかしい。でも周りが立ちはじめたから立たないわけにいかないし・・・・。
恥ずかしくて全身に汗がにじむ。
誰も自分の事なんて見てないのは分かるけど、恥ずかしいものは恥ずかしい。
一応立つけど、歌詞がよく分からない振りしてうっすらとしか歌わない・・、あたりが落とし所かな・・、いやいや、いっそ開き直って大声で歌っちまった方が楽になるのかな・・とか悩む。なんでこんな気ぃ使わなきゃなんないの!?と腹立たしく思う。
え? 自意識過剰? でもしょうがないでしょ。ホントにそう思うんだから。
同じような恥ずかしいシリーズには、野球の応援とポピュラー音楽のライブコンサートがある。
ファイターズの応援も立ったり歌ったりしないといけない雰囲気で最近すっかり足が遠のいてしまった。
適度に空いている外野席でビール飲みながら観戦できた頃が懐かしい。
「♪オレ達の夢のせ〜♪アーチをえがけ〜〜♪かっせかっせセギノール!」と振りつけ付きで歌うのは絶対に恥ずかしい。みんなは恥ずかしくないんだろうか・・。恥ずかしさも忘れるほど試合に没頭しているんだろうか。恥ずかしさは罪?
ポピュラー音楽のライブコンサートでは、途中からみんな立って手拍子したりしないといけないのが苦手。
これも恥ずかしい。立つタイミングを逸すると永久に立てないでさらに恥ずかしいことになってしまう。
「あの人立ちそびれてる〜、ダッサ〜〜」と思われてるんじゃないだろうかと思いながら腕組んでどっしりと座っちゃったりして、どうにもバツが悪い。
額に恥ずかしさで脂汗を滲ませながら、「全員で立ったら全員で座ってるのと同じじゃん、みんな座ろうよ。」とか思うのだ。
コンサートの出演者としての立場では、複数の演奏者が出るコンサートなんかで、「最後に出演者全員に登場していただきましょう!」 って、あれ苦手。
楽器も持たずにステージに再登場して、どういう顔して出て行けばいいか悩む。
結局は、対観客用の善良な笑顔で登場するわけだけど、拍手もらうために着替えないで待っててわざわざ出て行くみたいで(ってその通りなんだけど)むちゃくちゃバツが悪い。
オケのコンサートではカーテンコールが長すぎるコンサートもどうかと思う。
オケのメンバーとして立ったり座ったりしながら客席を見て、「みんな無理してない?」不安になることはよくある。
拍手はけっこう手が痛くなるので、潮時は大切だと思う。
ま、どうすることもできないんだけどね(笑) ヽ(´▽`)ノ
Posted by arakihitoshi at 00:26│
Comments(11)││
音楽
゚∀゚)・∵. ガハッ!! 書いちゃいましたね。
私も相当自意識過剰な方ですので、ラデツキーの手拍子すら恥ずかしいです。
手はどの角度で叩くべきか?
どの程度の音量で?
テンポはオケにつけるべきか、みんなに流されて良いものか?
などと考えてると、緊張のあまり体がガッチガチになってしまいます。
考えすぎなんでしょうね。
ポップスのコンサートとか、興奮して立っていると言うよりは、
立つ事によって「興奮しているんだぞ。」とアピールしている感じがします。
一度、アンケート取ってみて欲しいです。
あまーりにお利口さんで規則正しい札幌ドームのあの優等生応援が羞恥鳥肌物で対岸に駆け込みたい心境に陥ります。
「見えないから立つ」しかない自分が悔しい・・・
野球観戦は本州に限ります!
あの長い野球観戦史の中で育った「ヤジ」や「ゲキ」は札幌ドームには無いもので、野球に対する愛を感じます

「4番が打たないでどーすんだよ!? ゴルァ 仕事すれー!」
なんて 言えない。札幌ドーム。
・・・私は女の子なんで言わないんですけどね。
ちなみに私も「みんなで手拍子スタンダップ」は

手拍子とは違うのですが、生まれて初めてハレルヤをシンガポール交響楽団の演奏会で聴いたときのこと、それが始まると聴衆が立ち上がるとの話は聴いていたものの、本当に周りの聴衆が立ち上がったときにはちょっとびっくりしました。でも、どんどん聴衆が立ち上がるので、私も起ちあがったのですが、ほとんど最後に起ちあがったような状態でした。
あやこちゃん>
やはり、苦手組の人はけっこういるんですね〜。
ラデツキーの拍手。うん。たしかに恥ずかしい。たまに聴く側で遭遇すると「こんなにバツ悪いんか・・・」と愕然とする(笑)。
手拍子の元気度は周囲のお客さんの様子をうかがいながら落とし所を探る・・って感じでしょうかね・・(鬱
みちこさん
>あまーりにお利口さんで規則正しい札幌ドームのあの優等生応援が羞恥鳥>肌物で対岸に駆け込みたい心境
がははは、確かに。
いつからああなっちゃったんだろうね〜。優勝の年かな?
どうも軍隊調っていうかマスゲーム調だよね。あそこまでして連帯感醸し出さなくても・・・と思います。
ヨサコイのお辞儀にも少し似た雰囲気ある。あれが北海道的というものなのかもしれない・・。
おおたさん>
シンガポール交響楽団ですか。20年くらい昔にシンガポールで一度だけ聴いたことあります。
旧宗主国の習慣を今でも守ってるんですね。シンガポール人は律義ですね(笑
10年前に札響でシンガポールに行った時も20年前と同じマーライオンの向いのホールで演奏しました。懐かしい記憶です。
ドーム観戦は内野席がオススメ。
最下段で一礼してからあがってくる売り子さんを
選り好みしてビールを買って。
アウェー側は空いてるし、チャンスの時だけ盛り上がれば充分満足。
がんぞ> おひさ。
内野席アウェー側ね・・φ(..;)メモメモ
売り子オネエサンの一礼&ひざまづきビール注ぎにはちょっと萌えるよね(笑)
エビスが他のビールと同じ値段なので、ぼくは専らエビスです。
はじめてコメントします。よろしくお願いいたします。
20年くらい昔、ある女性アイドルのコンサートで、3F席に座って鑑賞していたら、やおら目の前の若者二人が立ち上がり、わたしの視界をさえぎりました。
怒ったわたしは、その若者たちに「見えないんだから、座ってよ!!」
しかたなく彼らは着席にての鑑賞に相成りました...
ごめんよ、若者...きっとそのアイドルのファンをやめたかもね(涙)
コンサートのスタンドアップ行為は、はっきり言って迷惑です。
せっかくお金出して歌ききにきたのに、なんで立ちん坊なのだ。
年寄りは疲れるのだよ。ねぇ、あらきさん!
あと、オケのコンサート、必ず曲の最後に「ブラボー!!」っていう人いるけど、
ほんとにブラボーなのでしょうか??...サクラ?
Dear Watson,
ワトソンくん〜、キミも変わらないねー(笑)。
ベーカー街での日々が懐かしいよ。
コンサート会場でのいざこざは暴力沙汰になることもあるから注意が必要だよ。
下手をするとチャリングクロス駅で、はっ!、暴漢にボクが前歯をへし折られた時のようになりかねないからね。
それではまた書込みに来てくれたまえ。
Sincerely yours Holmes,
ポップスのコンサートはですね…静かに聴くシーンもありますが、きっとみんな一緒に歌いに行っているんだと思うんです。
クラシックとは、"場"の共有の仕方が違うのでしょうね。
聴衆が盛り上がっていると、アーティストも嬉しそうです。
かく言う私もスタンドして手拍子しますよ!
タイミングは、周りをみながら。
「C****〜!」とか「A***〜!!」とかは、恥ずかしくて叫べませんが…。