※映画の内容に多少触れる部分があります。まだ見てない人は見てから読んでね(o^-')b
19年ぶりの新作、やっと見てきました。
第1作の「失われたアーク」が1981年封切りだったそうなので、それから数えると27年・・(゜ロ゜;
ハリソン・フォードは凄いですね。アクションも昔通り難なくこなし、見た目も昔通りクールでカッコイイし。
わたしはこのシリーズ大好きで、第1作から第3作まではビデオに撮って、それこそ磁気テープが擦り切れるまで繰り返し見たので細部までよく覚えてます。
第1作「失われたアーク」でインディーのライバルの考古学者フリーマンが、ジャングルでホビト族にインディーを襲わせる際にする「フィッフィッ!」という無気味な動作の物真似は、日常生活で人に物を取って来させる時などによくやりましたし、インディーがネパール山中の酒場で賊と乱闘になるシーンで、賊を殴るウイスキーの瓶を元恋人カレンに渡してもらうよう頼むときに言う「ウィスキー?」という印象的な言い回しは、バーでウィスキーを注文する時などについ言ってしまいます。
ただしこの技は、相手がかなりのインディーマニアでなければ通じない上に変な奴だと思われるので、素人にはお薦めできません。
さて、そんなインディー好きなわたしも含め、往年のファンにとって19年ぶりにスクリーンで暴れ周るあのインディ・ジョーンズに再会できるのは堪えられないものがあります。しかしながら内容に関しては今回の第4作はいかがなものかと思いました。あるいはわたしの思い入れが強すぎたのでしょうか・・。
わたしはどうも最近のハリウッドのSF映画や冒険映画の多くに、貧弱なストーリーをCGのてんこ盛りで誤魔化した印象を持ってしまうのですが、今回の「クリスタル・スカルの王国」も例外ではありませんでした。
”敵から逃げる”、”建物の倒壊から逃げる”など、なにからか逃げるシーンは、たしかにこのシーリーズの見せ場ではありましたが、今作は2時間ほとんど逃げっぱなしで、敢えて言えば今回は「CGから逃げる」ということになるのでしょうか・・。
真っ白いスタジオで、巨大な何かが襲って来るーー!!・・つもりで演技に励むハリソン・フォードと仲間たち、を想像して萎えます。
全体的にアクションシーンが立ち過ぎて、話しの筋は二の次三の次っていうのが今っぽいと言えば言えます。
第4作で始めてインディ・ジョーンズを見たヤングに「なーんだ、こんなもんなの・・・?」と思われたら悔しいです。
それから、映画館で後ろに座った同世代のいかにもオタクっぽい同世代の女性が、インディーのアクションシーンで絶えず込み上げ笑いをしてたのが気になりました。
「あのな〜、久々の新作に萌えるのは分かるけど、すこし落ち着かんかい!」と言いたくなりました。ヤングたちをさらに引かせる行為はやめて欲しかったです。
しかしまあ、偉そうにけなしてばかりもナンなので感動したシーンも挙げておくと、ラストシーンは感動しました。ちょっとぐっときました・・。
第1作のヒロイン、元恋人のカレンとのこのエピソードが、今回唯一のストーリーらしいストーリーと言えるかもしれません・・・
いや、ひょっとして・・、感動したのは映画にではなく、わたしの人生にも平等に訪れた27年の歳月に感動したのかもしれません。
追伸:この映画の音楽はとても好きです。最近の映画やドラマの音楽は魅力のある旋律が少ないですが、インディーのテーマ曲は「名作に名曲あり」という言葉を思い出せさてくれました。