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ランキング1位になってしまうと、あとは落ちない努力ですね。今までとは違うモチベーションが要求されます。で、今日は”モチベーション”がテーマです。
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マリオ・ブルネロのリサイタルをキタラ大ホールに聴きに行きました。
いやー、とても良い演奏会でした。心から楽しめました。
プログラムは、
バッハの無伴奏チェロ組曲1番、3番、5番、
ヴィヴァルディーのチェロソナタイ短調、変ロ長調、ホ短調。
バッハとヴィヴァルディーが交互に演奏されます。
バッハの無伴奏3曲だけでも通常は演奏会が成立するのに、それにヴィヴァルディーのソナタ3曲?
「どんだけ長いプログラムよ?」 と思ったのですが、バッハは全て繰り返しなし、テンポもかなり早かったので、全体で休憩を入れても1時間50分で収まっていました。
演奏もさることながら、秀逸だったのは演出です。
舞台上にはブルネロと、ヴィヴァルディーのソナタを伴奏するリュートとチェンバロと通奏低音チェロの4人が登場します。
皆それぞれの席に着くのですが、バッハを演奏するときは会場は暗転され、右下からのスポットライトでブルネロ一人が浮かび上がります。
キタラの壁面に巨大なビルスマの陰がユラユラと映し出されます。
一方ヴィヴァルディーでは舞台の照明がつき会場は明るくなります。4人のアンサンブルは非常に息の合ったものでした。
バッハとヴィヴァルディーの音楽的な暗と明、内向的と開放的、深刻さと陽気さ、といった対比が舞台演出によっても浮かびかがった気がしました。
実は、こういう超有名なソリストの演奏会、聴きに行くのがちょっと億劫に感じることもあります。
あくまで私の場合はですが、偉大な演奏家には2種類のタイプの印象を受ける場合があります。
ひとつめは「こんな上手なチェリストがいるなら、なにも俺が無理してチェロ弾くことね〜な・・」とぶちのめしてくれるタイプ。
ふたつめは、「こんな風に弾いてみたいな〜、いや、ひょっとして弾けるんちゃう?」と勘違いでもいいから思わせてくれるタイプ。
ビルスマは後者でした。
なので、家に帰ってくるなりチェロケースをバチャバチャと開けてチェロを取り出し、無伴奏を弾いてみました。
すると奇跡が! 起きませんでしたが(笑)、少しパワーをもらえた気がしました。
この「パワーをもらう」というのは、自分の演奏意識に向上心とモチベーションを与えてくれる、という意味なのですが、実はこの向上心とモチベーションの維持は、なかなか難しく努力を必要とします。
まあ、多少愚痴っぽい話しになりますが、例えば鉄道が好きで運転士になった人も、料理が好きで料理人になった人も、子供が好きで教師になった人も、何十年も同じ仕事を続けていくうちに、「こんなキツい仕事はない・・」と仕事をネガティブに考えることはあると思います。好きで始めた仕事でも、なんの努力や工夫もなしに、何十年経っても毎日やる気満々!ということはないのではないでしょうか。
オーケストラ演奏家も例外ではないです(少なくとも私の場合は)。
若い頃はまだいいのですが、中堅になってくるとこの先、社会的地位や演奏上の実力が大きく変動することは、はっきり言ってないです。課長、部長、取締役、と出世していくこともないわけですし、このまま努力をつづければ、いつかはベルリン・フィルの首席奏者に・・ということはもっとないわけです。
やがては独立して開業・・・、という話しでもないですし。
では、どうやって演奏のモチベーションを維持しつづけるか?
オーケストラにあっては、優秀な指揮者の元で演奏することが、演奏のモチベーションを保つ上で何より必要なことでしょうし、あとは人によって、シンドイけど室内楽を組んだり、レッスンしたり、活動に広がりを持たせて色々工夫していると思います。
私の場合、仕事で右脳ばかり酷使しているので、休む代わりにこうしてブログを書いたり、最近は趣味で資格のおベンキョーに勤しんで左脳にも負荷をかけたりしてみてるわけです。
そして今回のように、世界超一流の演奏に触れる機会も大切になってくるわけですが、ただし、ぶちのめされるリスク付きの諸刃の剣ではあります・・(笑)。
アンコールは3曲。アンサンブルの4人が仲良さそうに演奏してるのも印象的でした。
Posted by arakihitoshi at 17:23│
Comments(6)│
サラリーマンも同じですね。上司にも2種類いるし、サラリーマンの10人に1人位しか課長になれないし、20人〜30人に1人しか部長になれないし、普通のサラリーマンが日々モチベーションを持つのは大変なことだと思います。