2008年12月09日

忘れえぬ留守電 【前編】

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あの時の恐怖体験は今でも忘れることができない。
90年代が幕開けしたばかりの東京でのことだ。

その頃の日本はバブル景気に沸き返っていた。
”皇居を売ればカナダが買える”などと言われた時代だ。
就職活動で忙しい大学の同期生たちは超売手市場で、内定が決まると同時にリゾートホテルに缶詰にされたりした。彼らはそれを武勇伝を語るように大学の後輩に聞かせていたものだ。
街にはプリンセス・プリンセスの『ダイヤモンド』が流れ、肩幅の異様に広いスーツに身を包んだ若者たちが、渋谷や六本木を闊歩していた。

「バブルか・・・・、なにもかもみな懐かしい・・」(沖田艦長の真似で)


さてそんな時代、私は駆け出しのチェロ奏者として、広い東京の狭いワンルームマンションに一人生活していた。
部屋にはベッドとオーディオセットと本棚が一つ。小さなテレビ。それにチェロと譜面台。
そして忘れてはいけないのが留守番電話。
携帯電話の無い当時、留守番電話はフリー奏者にとって命綱だった。

仕事の依頼は留守番電話に入る。
外出先からもマメに留守番電話をチェックする。
留守番電話が答える・・
「用件は3件です・・・・ピー 」
「あ、もしもし・・、荒木さんのお宅でしょうか。○○交響楽団事務局の○○です。お願いしたい演奏会がありますので、03ー×××ー××××にお電話ください」
「もしもし〜〜、あ、俺。○○、また電話するわ」
「もしもし、荒木さんのお宅でしょうか。○○音教の○○と申します。○○さんからのご紹介でお電話差し上げました。2月に何本がお願いしたい仕事があります。お電話ください」


こんな具合に留守電が入っているので、重要度の高い順番にこちらから電話をかけなおす。
後に繋がりそうな仕事や、普段お世話になっているオケや事務所が優先だ。
中でも、自分のステップアップに繋がりそうなランクの高いオケや、ギャラの高いスタジオからの仕事は最優先で電話をかけなおす。

質の高い、ギャラの高い仕事を、いかに効率良くスケジュール表に書込んでいけるか。それがフリー奏者のシノギということになる。
いい仕事ほど直前になって入ってくることがあるので、安易に仕事を入れたばかりに、後から入ってきた美味しい仕事を断るハメになる・・、ということはできるだけ避けたい。
この辺の駆け引きが難しいのだ。


仕事先に付いたら、電話ボックスからまず留守電チェック。
地方のホテルに着いたら、まずは部屋の電話から留守電チェック。 当時はお約束の行動であった。

その頃はまだまだ駆け出しで、生活の基盤を支えてくれていた重要な依頼主の一つは学校の音楽教室を専門にしている音楽事務所からの依頼だった。
朝の7時に新宿駅西口集合。そこからバスで長野まで行って1日3校こなし、それを3〜4日続けて東京に帰る・・・、なんていう超キツ〜い仕事も珍しくなかった。
それでも、少しでも質の高い、そしてまとまった本数で仕事を依頼してくれる音教事務所からの仕事はありがたかったし大切にしていた。
そこでいい人脈に巡り合えれば、スタジオやもっと美味しい仕事にありつけることもできた。

そんなある日、あの事件はおきた・・


【つづく】


Posted by arakihitoshi at 01:12│Comments(3)││音楽 
この記事へのコメント
5
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +
 と__)__) +
Posted by Philoh at 2008年12月10日 22:29
もう、あらき先生、続きを読みたくて何回もクリックしてしまうじゃないですか!(笑い)
Posted by よこおじゅん at 2008年12月10日 23:24
更新シマスタ。お待たせしてスンマソ。期待はずれじゃなきゃよいのですが・・(汗
Posted by あらき at 2008年12月11日 01:42

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