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「札響ジュニア・クラシック」
札幌市の主催で5年前(たしか5年前だった)に始まった。
札幌市の小学5年生
全員(2万人くらい)をキタラに招待して、札響の演奏会を聴いてもらう。
指揮は音楽監督の尾高さんと、正指揮者の高関さんが交代でつとめる。ここがミソである。
音楽教室は大人むけの演奏会よりもなんとな〜く格下で、体育館で楽員もスリッパ履きで、何十年も相も変わらぬプログラムを、あまりやる気のない雰囲気で・・・、という時代もかつての日本オーケストラ業界には全てとは言わないが、あった。
しかし、今札響が取り組んでいるジュニア・クラシックは、全く手抜きなしの定期と同じクォリティーの演奏会を小学生に否応なく聴かせるという趣旨である。
これはですね〜〜。実際驚くほど手応えいいです。
これはタテマエとか宣伝とかではなく、本当の話しである。
寝てる子も飽きちゃってぐだぐだしてる子も、当然中にはいるが少数派である。今回で言えば、最後のスターウォーズの時などは、身を乗り出して聴いている子が大半である。
大人が大勢でかなり真剣に目の前で演奏している訳だから、気合も伝わるのだと思う。
昔の音楽教室を知っている世代のオケマンとしては、感慨深いものさえある。
予算のこととか色々あって大変ではあるが、この子たちが大人になって、社会の中心世代になった時のことを考えると、音楽教室はあだや疎かにできないオーケストラの基幹事業であることは論を待たないのである。
そしてこの事業をきちんと続けていけば、20〜30年後には、キタラで札響を聴いたことがない札幌市民というのはほとんどいなくなるはずだ。とても楽しみである。
さて、2万人の子供をさばくわけだから、キャパ2000人のホールで10回やるわけである。最近は江別や恵庭も加わって12回になっている。
1日2公演を3日連続でやる。それを期間を置いてもう一回やる。
一昨日まではその2回めだった。
高関さんの指揮で1日2公演を3日連続。今回は前日に文化庁主催の音楽教室も加わって4日連続だった。
最終日にもなるとヘロヘロになって、休憩時間も皆無口だ。
そりゃそうである。時間こそ1回1時間ちょっとと短いが、定期と同じクォリティーで連日やるわけだから。
そして、ここからは個人的な話になるが、そのヘロヘロの最終日の終演後に最後の力を振り絞って、今度はキタラの小ホールに場所を移して、
ノンノン・マリア弦楽四重奏団の演奏会をやった。
自主公演ではなく、”売り”のコンサートだったのだが、超不思議な現象に戸惑った。
なんと、小ホール460席が完売!!(;゜0゜)
な??? なんで??
みなさん、どっか違う団体と間違えてない?
例えば ミスチル とか・・。「ノンノン・マリア」と「ミスチル」・・。10回続けて発音するとちょっと似てるかも。・・いや、似てないな。
それとも、ノンノン・マリアという名前から判断して、セクシー衣裳に身を包んだギャル4人組のビジュアル系弦楽四重奏団と勘違いしてるとか・・・。
どちらにせよ、弦楽四重奏の演奏会というのは、プラジャーク四重奏団とかバルトーク四重奏団とか、世界超一流の団体でもキタラの小ホールを満席にできないのである。
ノンノン・マリアだって言うに及ばず。自主公演では200席のルーテルホールを満席にするなんて夢のまた夢。損益分岐点の約100席を売るので精一杯である。
無料のコンサートは別。あれは無料の催しマニアの人たちがいるから。
しかし、今回は入場料3,000円である。
しかも! ”抽選で当った人にチケットを売る”という、クラシック業界ではあり得ない強気な売り方・・・(;゜0゜)
『ノンノン・マリア クリスマスコンサート』としてその広告が道新に載った/()゚O゚()\ひぃー。
たぶん、業界の人は、「ああ、あいつら・・・、ついに狂ったか・・」と思ったかもしれない(笑)。
今回の仕事、大手の高級老人ホームが主催で、某デパートが協賛。間に札幌の広告代理店が入って、私たちはその代理店から仕事の依頼を受けた。
代理店の担当のオネエサン(電話の声と話し方からかなりの美人と推定)と、メールや電話で話しを進めていったのだが、クラシック音楽のコンサートを手掛けるのは始めてとのことだった。
なので、有料の弦楽四重奏コンサートというのはなかなか集客できませんよ。という話しは正直に申し上げた。
しかし、電話のむこうの美人さん(推定)は何故か強気。
さすがにクラシック始めてだけあって、「楽屋にご用意するのはサンドイッチかお弁当、どちらが一般的ですか?」みたいな変な質問とかも沢山あったが、それはそれで、どんどん話しを進めていった。
そして驚くべきことに、道新に広告が出た翌日にはチケット完売し、急きょ二階席も開けることになったと連絡がきた。それでも入りきれずに40人ほど断ったそうだ。信じられん・・・
プログラムは、前半がアイネクライネとかアンダーソンものなどの有名なクラシック。後半が映画音楽とかミュージカルなんかの編曲物。それにトークを挟めながら進行するという、”売り”のコンサートではごくごく標準的なものだった。
いつもノンノン・マリアでやっている毎度お馴染みのプログラムなのであるが、満席のキタラ小ホールと聞くと、正直言ってメンバー一同若干緊張気味。
そもそも、なんで完売なのかまだ分からない。
会場前から座席券引き換え窓口に長い列が出来ていたそうだ。
舞台に出ていった途端に客席から座ぶとん投げられたりして・・・。
心配に反して、コンサートは好評だった。演奏もほどよい緊張が作用してか、とても上手くいった。
お客さんも喜んでくれた。トークも受けた。
終演後はロビーに出て送迎に立ったのだが、みなさん沢山声をかけてくれた。
「お話し上手ですね〜、あなた道を間違えたね」という、喜んでいいのか微妙なお褒めの言葉にも預かった(苦笑)。
全て上手くいった。というか上手くいきすぎたくらいだった。
推定美人の担当者さんは、若い頃の賀来千香子似のホンモノの美人だった。
スタッフは賀来千香子さんとバイトっぽい若い男のコ一人の計二人。必要な時以外はどこかに姿を消していてなかなか捕まらないのだが、楽屋にはお洒落なパン屋さんとかで買ったっぽいサンドイッチが、テーブル一杯に並べてあった。
コンサートが終わり、熱気の立ちこめるホールから出ると、夕方から降り始めた雪はすでに止んいた。積もった雪が昼間に見た地面や落ち葉をすっかり隠して、キタラの周辺は一面真っ白になっていた。
新雪がキタラのレストランから漏れる明かりを映して、キラキラと白熱球色に輝いていた。
私は雪面に最初の足跡を残こしながら帰路についた。
さっきまでの熱気が嘘のように、中島公園は凍てつく静寂に包まれいた。
あのコンサートは一体何だったのか・・・
狐に化かされたような、どこか芝居がかった体験であった。
ギャラは後日、私の口座にまとめて振り込まれることになっている。
振込みを確認したら、現実だったと信じることにしよう・・・・。