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今日は今年一発目の本番でした。
ニューイヤーコンサートで久しぶりにマーラーをやりました。
マーラーは最近あまりやりませんが、バブルの頃は大流行してましたね。
ケンラッセルの映画「マーラー」もあったし、外来オケも在京オケもサントリーホールで競ってマーラーやってました。
今井美樹主演のトレンディードラマでマーラー取り上げられたり、ラジオで斉藤由貴だったかな、「月並みですけどぉ、最近はマーラーとかも聴いてます」とか言ってました。
CDが普及して、LPレコードみたいに何度もひっくり返さなくてよくなったので、演奏時間の長いマーラーが日の目を見たとか、世紀末の空気にマーラーの厭世的でグロテスクな曲の雰囲気が合ってたとか、ちょうど著作権切れたとか、無駄に豪華なところがバブルにピッタリとか、いろいろ理由はあったと思います。
マーラーが大流行した80年代後半〜90年代前半のバブル期は、私の青春真っ盛り。夢多き恋多き、おバカで多感な時期だったので、マーラーを聴くと当時の記憶が一気に蘇ります。
今日も、当時住んでいたアパートの壁のシミとか、あ〜んなこととか、こ〜んなこととか思い出しながら演奏してました。
そのくらい流行ってましたね。クラシック音楽のくせに。プリンセス・プリンセス並でした。
本来クラシックっていうのは、”時代に左右されない”っていうのが一応売りなんで、ああいう流行り方もどうかと思います・・。
さて、CDなんていう話しがチョロッと出ましたけど、今日はちょっと面白いものをお見せします。
下の動画は私が持っている蓄音機で再生したSPレコードの動画です。
私はSPレコートを聴くのが好きで、東京に行った時は時間があると神保町のSPレコード屋に寄ります。
「ラッパ管吹き込み」のレコードにこだわって集めてます。
これは電気式のマイクとかアンプとかが発明される前の録音方式で、演奏者がラッパ管の前で、かなりデカい音で歌ったり演奏したりします。それがコイルを振動させて、蝋などの円盤を直にカッターで刻んでいきます。
片面がだいたい3分くらいなので、録音されている曲は小品が多いのですが、中には根性でシンフォニーを撮ったものもあります。例えば「運命」なんかは10枚セットくらいです。
ラッパ管で吹き込みやすい楽器と、そうでない楽器があったそうで、ラッパ管との距離とかで調整したそうです。
で、このラッパ管吹き込みのSPレコードなんですが、ノイズは多いし、回転ムラもあり、音質的にはかなり酷いのですが、不思議と生々しいです。
演奏者がすぐそこのいるような、息づかいまで聞えるような、ラッパ管の向こうで今現在リアルで演奏しているような奇妙な感覚に捕われます。
これが電気増幅器が発明される1920年代以降の録音になると、確かにダイナミックレンジは広がりを見せて、ノイズも大幅に軽減されるのですが、生々しさは薄れます。
LP、CDと時代が下がるにつれ、再生音は申し分なく美しくなったのに、生々しい人間の息づかいは、原始的なラッパ管吹き込みのSPレコードの方がはるかに勝っているかに感じます。
敢えて例えるなら、NHKのBSハイビジョンはな〜んか人工的な感じなのに、短波ラジオの北朝鮮の日本語放送は妙に生々しい、というのに似てます。
この商売やっていると、クラシックのCDを勉強や研究のためではなく、鑑賞で聴くということはほとんどありませんが、ラッパ管SPは純粋に鑑賞で聴いてます。そのくらい魅力があります。
興味のある方はぜひどうぞ。(ビデオで撮ってwebで、ってことなんで雰囲気だけでも・・)
シモネッティー/マドリガル
ジュール・ファルク(ヴァイオリン)
※ジュール・ファルク(Jules Falk)って誰なんでしょう・・。検索すると同名のストラドがあるので、多分使用してたんでしょう。きっと超有名だったんでしょう・・。1902年11月2日録音とあります。(マーラーが大活躍してた頃ですね)
あ、ところで下の演奏、ヴィブラートがんがんかけてるじゃん!
やっぱりピリオド奏法なんてうそっぱちだー (`▽´)