下の漫画は手塚治虫の「シュマリ」から引用させてもらいました。
この漫画は開拓初期の北海道を舞台にしたもので、当時の北海道の様子が「きっとこうだったに違いない・・」と思わせるに十二分な説得力で描かれています。
手塚治虫「シュマリ」より (あくまで「引用」の範囲なので著作権的にはオッケー、なはず・・・)
北海道で石油?
初めてこの漫画を手にした中学生の頃からこの記述は気になっていました。
その後、昔北海道に油田があったらしい、ということは分かったのですが、なかなか見に行く機会を作れませんでした。
江戸時代末期から昭和初期にかけて厚田〜当別周辺にはいくつか油田が存在していたそうです。(googleで検索すると詳しいサイトがかかります)
で、廃線・廃道ファンの私としては、期待でワクワクしながら草深い林道を掻き分けて油田跡を見に行きました。
『石狩油田八の沢鉱業所跡』とあります。
この産業遺跡は当別から厚田に抜ける五の沢林道という道の途中にあります。
googleマップ参照
上の地図の五の沢池(やたら趣のある人工池)のほとりを走る道を10分ほど入った場所にありました。
上の写真のように跡地には立派な記念碑(?)が建っており、しかも林道は舗装されています。そしてさらに昭和23年当時の鉱業所の案内板までありました。
うーん、このゴージャス感は鄙びた景色を愛する廃墟マニアとしては喜べないな・・。と思いつつ近くを散策していると、面白い現場を発見しました。
火気厳禁の看板の下では今でも石油(らしき液体)がブクブクと音をたてて湧き出ていました。
どおりで、この周辺一体はとても石油臭いです。
この景色には大満足でした。来た甲斐がありました。
鉱業所は当時は街になっていたようで、神社跡や学校の門なんかもありました。
さらに道なき道を登っていけば、朽ち果てた当時の施設なんかも見れるのかもしれませんが、蚊がたくさん集まってきて、しかも虫除けスプレーを持っていかなかったので、諦めることにしました。
今回は長年の胸の支えが取れてよい廃墟巡りでした。
それではみなさんごきげんよう。
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