2009年12月25日

ロードークミアイについて考える

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みなさん、お久しぶりです! (。・_・。)ノ
事業仕分けではすっかりお世話になりました。
沢山のメールやコピペ、本当にありがとうございました。(o^-')b!


いやはや、なにかと取り込んでまして、すっかり更新も滞り、
更新が滞るとブログランキングの順位もあっというまに下がりますな〜。
ここんとこ、ビータとか、エンソーカイとか、クミアイのソーカイとか、ごっつういろいろありまして・・・

あ、そうそう、クミアイと言えば、先週の総会でユニオン札響の委員長になりまして、
ずし〜〜んとしたものを感じている次第です。
まあ、オーケストラにロードークミアイっていうのも、似つかわしくないワードであることは重々認識してるんですけど、
当たり前といえば当たり前にオーケストラにも労組は存在するんです。

あ、労組っていってもサヨクとかそういう意味合いはありませんので(念のため)。
別にウヨクでもないですけど(笑)。
労組と聞くと赤い旗振って、ヘルメット被ってタオル首に巻いて、角材持って、とりあえず「反対」するんじゃないかと、アレルギー反応起す人がいるのも知ってますけど、はっきり言ってそういう時代ではないですよね。
日本国憲法の保証する労働権の権利主体として存在する(もっと上手い定番表現があるんだろうけど、とりあえずそういうイメージ)、それ以上でも以下でもないと思います。

これは一般論ですが、オーケストラは企業とか行政とか、いろいろなところから支援していただいて存在してますので、階級闘争みたいな色彩出すのはまったくナンセンスです。
オーケストラの外に対して、特に行政に対して補助金の必要性などを訴えていく場合に、労組の方が主張しやすい局面もあると思うので、そういう意味の必要性は大きいと思います。
例えば、著作隣接権なんていうものがあるのですが、これは実演家の録音物などに認められた著作権の一種で法律で認められた権利なんですが、現在の日本では残念ながらないがしろにされているのが実体です。
こういうものも、権利主体である演奏家が組織的に権利を主張していかなくては獲得できない最たるものです。

また一方で、内部的な労働条件の確保というのもとっても大切な労組のお仕事で、
ただでさえ”貧乏”とか”過酷”などのネガティブイメージがベッタリ貼り付いたオーケストラ楽員ですから、これ以上このイメージが進行すると、せっかく補助金削減を阻止してもオーケストラが死滅する可能性があります。
誰も音大行かなくなって、オーケストラの質の低下、ひいては絶滅の心配も無視できないと思います。

沢山練習するのももちろん大切なんですが、札響の音を良くするのはそれだけでは不十分だと私は思っています。
札響の労働条件を良くして、いい人に札響を沢山受けに来てもらって、楽員が裕福じゃないまでも食うには困らない環境で演奏に専念できる条件整備というのも、実はオケの音を良くするために、ものすごく大切なことだと思っています。
食えないといい人材集まりませんからね・・。
『いい演奏したら金はあとからついてくる』なんて言う人もいますが、これはある意味、思考停止状態というか念仏的だと思います。現にいい演奏してるけど貧乏な人を私は沢山知っています。
モーツァルトとかベートーヴェンが今の時代に生れてたら、クラシックの作曲家にならなかったんじゃないかとも思うわけです。

このあたりの社会的な活動に関しては、別に私が最初に始めたわけでもなんでもなくて、今も昔もこういう活動に取り組んでいるオーケストラ奏者はいます。
札響にももちろんいます。
でも、もっと多くのオーケストラ業界やクラシック業界の人がこういうネットメディアやいろいろなところで、(問題にならない程度に)社会的なことをいろいろ言っていくのは必要なことだと思います。
もっとも、演奏がヘタレだとせっかくの社会活動もまったく説得力を失うので、そこは肝に銘じなきゃならないんですけどね。


さて、今日は別海から帰ってきてフラフラです。
それではみなさんごきげんよう。

Posted by arakihitoshi at 00:43│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
日本の場合、アメリカの様な寄付制度なども必要だと思います。また、オーケストラは非常に狭き門でもあり特殊な技能集団ですから、オーケストラの仕事だけで一般よりも収入が多くあるべきだと思います(きっぱり)。ただ1つ申し上げると、大都市にオーケストラが集中しすぎで、一極集中になっています。これを是正すべきです。1つの地方都市だけでオーケストラを持つのが難しければ、いくつかの地方都市で1つをオーケストラを持つとか、そうしたことも必要だと思います。あっ、ちょうど札響は第九の演奏会ですよね?聴けませんが名演で名人集団であることを証明してくださいね。ではちょっと早いですが良いお年を。来年4月以降のプログラムも素晴らしく、特に9月は是非もののプログラムですね。
Posted by よこおじゅん at 2009年12月26日 00:31

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