2011年06月08日

札響欧州公演【2】

前回からシリーズで札響欧州公演をネタにしてます。しばらく続く予定です。見てね!(o^-')b
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今日から6月定期の練習です。
今回の定期はローマ三部作とショスタコのPコン1です。
定期の練習の一日目っていうのはけっこう疲れるんですよね。
それにしても何でだか分からないけど今日はいつもより疲れたな・・。で、家に帰ってからレッスンも2本やったからもうぐったりです。
あ!、これは文句じゃないですよ。愚痴でもないです!
む、無論ですとも。仕事があるのはありがたいことです。

で、ローマ三部作。
レスピーギ作曲の「ローマの松」、「ローマの噴水」、「ローマの祭り」の三曲を総称してこう呼ぶわけですな。
敢えて例えると、夏目漱石の「三四郎」、「それから」、「門」の三作を三部作と呼ぶようなものです。
言わずもがなですが、インディーショーンズ三部作に例えることもできます。

さて、ローマ三部作の特に「ローマの松」という曲名には実のところ私は中学生の頃から違和感を感じていました。
松と言えばどうしても思うのが、正月の門松のような和のテイストです。
松並木とか本州の浜にある松とか、将軍が植えたとかいう偉そうな松とか、それらはどう考えても和であり日本の風景そのもの。
それが映画「ローマの休日」で有名なローマの石畳の風景にデーンと存在しているなんとも収まりの悪い感じ。
それが今まで私がレスピーギの「ローマの松」に感じている違和感でした(ちょっと強引ですが)。

しかし、今回の定期では違います。
なんつっても先月実際に”ローマの松”を見てきましたから。
ローマというかイタリアの中部から南部にかけての風景には松が多かったわけですが、それは私が想像していた和のテイストの松ではなく、刈り込まれてバッチリ統制されてコントロールされた感じの洋のテイストの松でした。
日本の庭師の刈り込み方とは全然違う、もう太い幹ごとズバっと刈るというよりそぎ落としちゃうような、で、並木全部がそういう感じでそぎ落とされて、強制的に形を揃えられた松であり松並木でした。
あの松が日本の風景にあったら、さぞ違和感を感じるでしょう。でも石畳の西洋の中の西洋と言っていいローマの風景には異様にマッチしていました。
そして、あの整然と形の整った松並木の風景が、レスピーギの「ローマの松」の中の”アッピア街道の松”で表現されているような、デーン・ドーン、デーン・ドーンと大音量で全員で一糸乱れずに襲ってくるような感じなんだな、と。
さらに突き詰めると、改めて洋の東西の感覚の違いというか、美意識の違いを痛感し、あの統制されたシンメトリックな洋の美意識に比べると、日本は不揃いなものや自然の成り行きの中に美を感じるのだな・・、と思ったわけです。



ローマは今回の旅行では、ロンドン公演の翌日の宿泊地でした。
ロンドンのホテルを朝9時に経って、飛行機を乗り継ぎローマに着いたのは夕方の7時くらいでした。
7時と言っても緯度も高いしサマータイムなのでまだまだ明るいです。
楽員数名でタクシーに乗って食事がてらバチカンの大聖堂を見に来ました。
夕刻の大聖堂のあまりの大きさと美しさと荘厳さに圧倒されました。何百年も前にここを訪れた異教徒は日本人も含め、それはそれは圧倒されまくったことでしょう・・。
で、ふと後ろを振り返ると通りの突き当たりに何やら古城が・・。
翌日知ったのですが、この城はプッチーニの「トスカ」の第三幕の舞台になった城でした。
そう、トスカが投獄されている恋人を助ける条件で警視総監スカルピアにエロいことを要求されて、総監を殺して自分は身投げする城ですね。
そうだと分かっていればもっとちゃんと見るべきだったよ!


さて、突然ですが、明日も練習だし今日はそろそろ寝ます。

ほんじゃらな。(。・_・。)ノ


RIMG0452
問題の城。
バチカン大聖堂の通りの突き当たりにあるので「突き当たり城」と呼んでいたが、実はトスカ第三幕で有名なサンタンジェロ城だった。(一応写真だけは撮った)
ローマは観光する時間が無いのでガイドブックすら買わずにローマはノーチェックだったのだ。


Posted by arakihitoshi at 01:01│Comments(5)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
あ、そうだ、そうだ!!
私も『ローマの松』という曲名を始めて聞いた時、「ローマの松?ローマに松?情景が浮かばない・・・」と思ったんだ!!
松と言ったらやっぱり日本庭園の松を思い浮かべるので、あの松がローマにデーンとあったら、不釣り合い。やっぱり想像が出来ない。
でも、“ローマの松”は“ローマの松”だったんですねぇ〜!!
ネットで“アッピア街道”の写真を見たけど、あれって松なの???
Posted by あけんこ at 2011年06月08日 09:32
私も今画像検索でアッピア街道見てみました。
うーん、確かに松っぽくないですね〜。
じゃあ何の木かといっても分からないけど・・。
というか、道が細いですね。曲から想像してもっとデデーンと太い道かと思ったんですが・・。
短くて太い道に刈り込まれた巨大松が整然と並木になってる感じの。
それで道の突き当たりにでっかいお堂かなにかがドカーーンと経っているような。
ぜんぜん違いますね ヽ(´▽`)ノ
Posted by あらき at 2011年06月09日 09:13
荒木さんと同じような時期に同じ内容のブログ記事を書いていました(笑)

ローマの松、同感です!
私も松と言えば、今までは浮世絵的な松しか想像できませんでした。
ローマのは本当に「あれが松?」っていうような日本とは異質な形ですよね。
Posted by みーやん at 2011年06月12日 20:08
みーやん>
ブログ拝見しました。
同じ城に行ってましたね!。しかし、私とは違い入念に下調べされていたようで・・・・(^_^)
ローマの松はね〜、みんなやっぱり同じこと思うよね!
しかも3楽章(だっけ?)の、
『行きはよいよい帰りは怖い〜〜』のテーマ(?)もあって、まるで日本が舞台の曲! 
というわけで、また書き込んでくださいね。

Posted by あらき at 2011年06月13日 01:04
ローマのタクシーにボラれました。ネットで予約したB&Bの所在が分からず、テルミノ駅のタクシーに乗って予約票の住所を示したのが間違い。探すふりをして走り回りとんでもない額をメーターに基づき請求された。イタリア政府観光局に顛末を記したファクスを送ったが後の祭り。
Posted by ヒデ at 2011年06月24日 21:04

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