前回からシリーズで札響欧州公演をネタにしてます。しばらく続く予定です。見てね!(o^-')b
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今日から6月定期の練習です。
今回の定期はローマ三部作とショスタコのPコン1です。
定期の練習の一日目っていうのはけっこう疲れるんですよね。
それにしても何でだか分からないけど今日はいつもより疲れたな・・。で、家に帰ってからレッスンも2本やったからもうぐったりです。
あ!、これは文句じゃないですよ。愚痴でもないです!
む、無論ですとも。仕事があるのはありがたいことです。
で、ローマ三部作。
レスピーギ作曲の「ローマの松」、「ローマの噴水」、「ローマの祭り」の三曲を総称してこう呼ぶわけですな。
敢えて例えると、夏目漱石の「三四郎」、「それから」、「門」の三作を三部作と呼ぶようなものです。
言わずもがなですが、インディーショーンズ三部作に例えることもできます。
さて、ローマ三部作の特に「ローマの松」という曲名には実のところ私は中学生の頃から違和感を感じていました。
松と言えばどうしても思うのが、正月の門松のような和のテイストです。
松並木とか本州の浜にある松とか、将軍が植えたとかいう偉そうな松とか、それらはどう考えても和であり日本の風景そのもの。
それが映画「ローマの休日」で有名なローマの石畳の風景にデーンと存在しているなんとも収まりの悪い感じ。
それが今まで私がレスピーギの「ローマの松」に感じている違和感でした(ちょっと強引ですが)。
しかし、今回の定期では違います。
なんつっても先月実際に”ローマの松”を見てきましたから。
ローマというかイタリアの中部から南部にかけての風景には松が多かったわけですが、それは私が想像していた和のテイストの松ではなく、刈り込まれてバッチリ統制されてコントロールされた感じの洋のテイストの松でした。
日本の庭師の刈り込み方とは全然違う、もう太い幹ごとズバっと刈るというよりそぎ落としちゃうような、で、並木全部がそういう感じでそぎ落とされて、強制的に形を揃えられた松であり松並木でした。
あの松が日本の風景にあったら、さぞ違和感を感じるでしょう。でも石畳の西洋の中の西洋と言っていいローマの風景には異様にマッチしていました。
そして、あの整然と形の整った松並木の風景が、レスピーギの「ローマの松」の中の”アッピア街道の松”で表現されているような、デーン・ドーン、デーン・ドーンと大音量で全員で一糸乱れずに襲ってくるような感じなんだな、と。
さらに突き詰めると、改めて洋の東西の感覚の違いというか、美意識の違いを痛感し、あの統制されたシンメトリックな洋の美意識に比べると、日本は不揃いなものや自然の成り行きの中に美を感じるのだな・・、と思ったわけです。
ローマは今回の旅行では、ロンドン公演の翌日の宿泊地でした。
ロンドンのホテルを朝9時に経って、飛行機を乗り継ぎローマに着いたのは夕方の7時くらいでした。
7時と言っても緯度も高いしサマータイムなのでまだまだ明るいです。
楽員数名でタクシーに乗って食事がてらバチカンの大聖堂を見に来ました。
夕刻の大聖堂のあまりの大きさと美しさと荘厳さに圧倒されました。何百年も前にここを訪れた異教徒は日本人も含め、それはそれは圧倒されまくったことでしょう・・。
で、ふと後ろを振り返ると通りの突き当たりに何やら古城が・・。
翌日知ったのですが、この城はプッチーニの「トスカ」の第三幕の舞台になった城でした。
そう、トスカが投獄されている恋人を助ける条件で警視総監スカルピアにエロいことを要求されて、総監を殺して自分は身投げする城ですね。
そうだと分かっていればもっとちゃんと見るべきだったよ!
さて、突然ですが、明日も練習だし今日はそろそろ寝ます。
ほんじゃらな。(。・_・。)ノ
問題の城。
バチカン大聖堂の通りの突き当たりにあるので「突き当たり城」と呼んでいたが、実はトスカ第三幕で有名なサンタンジェロ城だった。(一応写真だけは撮った)
ローマは観光する時間が無いのでガイドブックすら買わずにローマはノーチェックだったのだ。