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1年くらい前から急に目に付きだした言い回し。
「〜〜とバッサリ」
雑誌やネットのコラムなどで頻繁に目にします。
最初の頃は痛快な言い回しで好感が持てました。私もブログなどで使ってみようと思いました。
しかしここまでくると食傷気味、というか陳腐で寒い表現に転落? みたいな?
そういえば、語尾上げは最近聞かなくなりましたな〜。
で、どのくらいウンザリするほど使われているかというと、googleで『とバッサリ』で検索するとよく分かります。
赤川次郎、原発問題で「ビートたけしはこんな程度か」とバッサリ
嵐の二宮、佐々木希は「友人の1人」とバッサリ
マーク・ウォールバーグ、かつての主演作を「駄作」とバッサリ
ハリポタ盗用疑惑、米裁判所が「似てない」とバッサリ
ノムさんロッテ日本一「認めない」とバッサリ
解散するのはKAT−TUN!魅力がないとバッサリ
リアム・ギャラガー、マイケル像を「バカっぽい」とバッサリ
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以下たくさんありすぎて省略。
世の中、バッサリバッサリと切りたい放題!とバッサリ! ヽ(´▽`)ノ
しょーもない芸能ネタのたいして長くもないコラムに2回も3回もこの表現を出してくる人を見ると、ライターっていうのは本当にピンキリだなと思うよ、とバッサリ。
私に言わせれば「〜〜とバッサリ」とさえ書けば、いかにもバッサリ言ったほうが正しいような錯覚に読者が陥ると思うなよ、とバッサリ。
そして、「〜〜とバッサリ」っていうのは一種の”ハッタリ表現” でしょ、とバッサリ。使いすぎると効かなくなるよとバッサリ。
というか、そんなのバッサリでも何でもないよ、っていうショボイ発言にまでバッサリって書くからダメなんだよ。
じゃあどういう時に使うかって?
例えばこうですよ・・。
時は幕末。熊本藩脱藩の志士左門豊作は京の街にいた。
幕府の捕り手から逃れ、ようやく鄙びた船宿で体を休めることができたものの、手傷は豊作が思ったより深かった。
「もはやこれまで・・・」 豊作は呟いた。
豊作の瞼に郷里に残してきた幼い弟や妹たちのあどけない顔が浮かんだ。
武士とはいえ代々下役の左門家の暮らしは凄惨といえるほど貧しく、一家は狭く痩せた畑を耕しようやく糊口をしのいできた。
「飢えた民百姓を救うには腐りきった幕府を倒すしかない・・」 その一念で京に上ったものの、もはや左門の命は尽きようとしていた。
「弟よ、妹よ・・・、すまぬ・・」 左門は分厚い眼鏡の奥から流れ出る涙を禁じることができなかった。
「左門様、新撰組のお改めでございます」 襖の向こうから女主人の切迫した声が聞こえた。
その刹那、女主人の短い悲鳴とともに襖を蹴破り数人の新撰組隊士が部屋に乱れ入った。
左門は左手で父が遺した備前宗治を引き寄せた。
袈裟懸けに切りつけてくる先頭の隊士の切先を左門はかろうじて柄で受けた。
左門は言いようのない怒りに震えた。この者たちに志はあるのか・・、ただ悪戯に剣を振り回し己の我欲を貪る輩・・。
「許せぬ・・」左門は傷の痛みを堪え宗治をゆっくりと引き抜いた。
やがて襖の背後から襲い掛かる二番手の隊士に向かい、左門は瞬時に八双の構えをとった。そして、
「おぬしら! 国を滅ぼすのが分からぬか!」 とバッサリ!
まあ、「とバッサリ」を使いたければ最低でもこのくらいの準備は必要でしょう(笑)。
ふう。時代小説ごっこは疲れたわい・・。
あ、もう1時だ。今日こそは早寝しようと思ったのに・・。
ほんじゃらな! あばよ! (。・_・。)ノ