2011年06月24日

「ゴルゴ13」たれ。

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さて、誤字も気にせず、文章が破綻していても気にせず、とにかく欧州公演の顛末をブログにしたためると宣言したのですが、
ここんとこ忙しすぎですわ!
演奏旅行も多いし、そもそも本番回数が多いし、T関さんがややこしい曲持ってきてさらわなきゃならなかったり、
行政書士の勉強もしないといけないし、カヌーも乗らなきゃ行けないし、D200につけるズームレンズを選ばないといけないし、
金魚に餌もやらないといけないし、夜になったらウィスキーとかビールを飲むのに忙しいし、
あ〜〜忙しい忙しい!

というわけで、みなさんいかがお過ごしでしたか?
いえね、欧州公演の前振り部分はだいたい終わったのですが、本番がらみを記事にするにあたって私はハタとその基本姿勢について悩み始めたのです。
私のブログは本音と建て前を融合させた、いわば『本音と建て前のコラボ』(爆)とも呼ぶべき素晴らしいブログな訳ですが(笑)、ここで私は悩むのです。
果たしてこのスタンスのまま欧州公演のブログ化に突き進んでもいいのだろうか・・・・

ひょっとして世間の皆様は、もっとこう、ノダメ的というか熱血アマオケ的ド根性風味というか、例えば・・、
「楽員がひとつになったことの喜び!」 とか
「音楽は国境を越えて」 とか
「本場欧州に殴り込みや!」 とか
「欧州に行けて勉強になりました!」とか
「緊張で頭が真っ白になりました!」とか
「欧州の舞台で演奏できて本当に幸せでした!」とか
「演奏が終わったときは感動で涙が止まりませんでした!」とか
「緊張したけど上手に弾けました! 自信がつきました!」とか
「さあ、諸君! 僕らの実力の全てをここで出し切ろうじゃないか!、 おおーー!」とか

このような「いかにも的」なエピソードを読みたいのではないだろうか・・
というか、そういうエピソードを書かなければ期待はずれのKY野郎になってしまうのではないだろうか・・
などと不安がよぎるのです。

やっぱりオーケストラといえば一般的にはそういうイメージですよね。
今回の欧州公演を取り上げていただいたマスコミも一部こういう論調でした。今回に限らずこういう論調はとても多いです。
それはマスコミとしてたぶん正しい姿勢なんでしょう。 一般の期待にも応えているのかもしれません。
そうして取り上げていただくお陰で注目されて成果もアピールできて本当にありがたいことです。

でもね、現実のプロのクールな現場とはだいぶかけ離れているのも事実。
勉強になるとか幸せをある程度感じるとかあるにはあるけどそれは目的ではなく、
プロとは・・・
与えられたミッションを冷静に確実にこなす・・。
消防隊員も警官も医者も自衛官も落語家もアナウンサーも俳優も野球選手も、
プロと呼ばれる人たちは皆、仕事のたびに感情的になったり過度に緊張したりすることを戒めているはずです。
仕事のたびに、いや、仕事が重要になるほど冷静さが要求されます。
「やったるぜ! おおーーーー!」とか言わないと思います。
いちいち泣いたり笑ったりしないと思います。
練習が早く終わったら喜んで帰ると思います。(笑)

究極のプロとは・・・
そう、ゴルゴ13です。
「やったるぜ! おおーーー!」とか言ってるゴルゴを想像できるでしょうか。
仕事を成し遂げて 「うおーーーーーー!」と感動して泣いているゴルゴを想像できるでしょうか。
「ふ、緊張するぜ・・・」 と言って引き金に掛けた指が震えているようなゴルゴを信頼してスイス銀行に大金を振り込むでしょうか。
「本場の殺し屋さんたちと一緒にお仕事できて勉強になりました!」とか言ってるやたら謙虚なゴルゴなんてゴルゴじゃねーー!

というわけで、
私は思うのです。
プロのオケの楽員含めプロの演奏家として正しい姿勢。というか普通の一般的な姿勢、それは、
「本場だろうが場末のキャバレーだろうがどこだろうが、気負わず臆せず手を抜かず、いつも弾いているのと同じように弾く」
これに尽きます。
これは簡単なようで実際にやってみると実は難しく、これが出来ればたいしたものです。
プロは皆こういうのを目指して日々コツコツ鍛錬しています(たぶん)、少なくとも私はそうです。

ただ、本当にゴルゴみたいに冷静すぎる姿勢で演奏していたら本気を疑われることもあるでしょうし(笑)、
興行的に過度にオーバーアクションで汗をしたたらせて大暴れするパフォーマンスもあるでしょう・・。そういうのも嫌いじゃないですけどね・・・。
例えば誰かって?
例えばね〜〜

あ、いけね。もうこんな時間だ・・・
そろそろ寝ないと!

まあ、このブログをコツコツと訪問してくれている人はきっと私と感性が似通っているんでしょうから、
これからも『建前を本音のコラボ』的な姿勢で良いのかな・・・ あはは。


とうわけで、
ほんじゃらな! (。・_・。)ノ


Posted by arakihitoshi at 00:57│Comments(8)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
いやいや、Arakiさん的ブログじゃなかったら、
ブログの住人さんたちは、???になりますよ(笑)
Posted by あけんこ at 2011年06月24日 06:33
 プロフェッショナルのオーケストラの演奏に接して、いつも思うのはそのスタンダードの高さですね。勿論みなさん人間だから、親子関係で問題があったり、健康の不安があったりいろいろあると思いますが、出来上がってくる演奏はどれも素晴らしいものです。今回の欧州演奏旅行も「本場ヨーロッパに認められたとか」論調もあると思いますが、それよりも札幌のkitaraの定期演奏会が、いつもどおり素晴らしいというのが何より価値が高いと思います。いつもスタンダードの高い演奏をありがとうございます。
Posted by よこお じゅん at 2011年06月24日 21:42
「2009年クリスマス荒木さんが演奏に来てくれました」の記事の広報誌を見つけ、たどり着きました
ブログの文章面白いです。そして、ナルシストなんですね?(笑私も自分が実はナルシストだと最近つくづく感じています
私は今月から素敵な楽器奏者T・M先生の門下生になりました
先生とお知り合いかなあ?っていうか、これじゃあ誰かわかりませんよね(汗
でも空想で、お願いします。いつかお会いしたいと思っています
Posted by k at 2011年06月25日 19:59
例えばサイトウキネンオーケストラとかPMFオーケストラとか、期間限定のオケは毎回毎回全力投球の演奏を聴かせてくれますし、演奏が終わる度に「ヤッター!」という感じの高揚感を見せてくれますが、これは甲子園の高校野球みたいなものかなと思います。語弊があるかもしれませんが、(メンバーにプロ奏者がいても)どちらかというとアマっぽい感動があるなと。
札響の皆さんは言わばプロ野球みたいなもので、これが毎度全力で試合してたら長い一年持ちませんよね。緩急付けないと。だから私は皆さんに職人芸みたいなものは期待しても、過度なパッションは求めません。
しかし、この前の凱旋帰国公演をキタラに聴きに行ったんですが、演奏が終わってからお互いに健闘を讃え合ったり、握手し合ってる団員さんたちもいたりして、時々はあんな特別な終わり方もいいなと思いましたよ。
Posted by A.S at 2011年06月26日 16:27
あけんこさん>
ありがとうございます。励みになります(^_^)

よこおさん>
「本場ヨーロッパに認められた」と評されるのは嬉しいですし、目的達成です。
よく言われるように、日本のオケが欧州公演を経て一皮むけるということもあるでしょうしね。まったく否定しません。
おっしゃるようにホーム・グラウンドでの演奏会が一番大切なのは同感です。

kさん>
はじめまして。文章を褒めていただいてありがとうございます。
ナルシスト(!)ですか?(笑)
うーん、あまり考えたことはなかったですが、ブログの文章からそう見えるのかもしれませんね。
管楽器のT.M先生・・・、あの人かな??
というわけで、また書き込んでください。

A.S.さん>
こないだの帰国公演は熱っぽい雰囲気でしたね。
特に終演時の達成感は格別でした。私もああいう瞬間は大好きです。私も隣や周囲と握手しました。
今回のブログの内容と矛盾するように聞こえるかもしれませんが、このあたりのニュアンスを正確に表現するのは難しいです。
プロとアマチュアに関しては両方経験していますが、それぞれ良いものだと思います。ただ、両者はまったく別の生き物だと骨身にしみています。このあたりも表現が難しいです。
ブログに関してはあまり突き詰めずにお読みください(^_^;)。

とうわけで、みなさま、また書き込んでくださいね。

Posted by あらき at 2011年06月26日 21:52
ごめんなさい(汗
「チェロを選んだ自分はナルシスト」みたいな事をどこかに書かれていらっしゃった気がして・・・
管、じゃなく弦ですね・・なぞなぞみたいで、すいません^^更新、楽しみにしてまーす
Posted by k at 2011年06月27日 00:11
本題と違いますが・・
「行政書士の勉強もしないといけないし」に反応してしまいます。

細々とUCANのテキストを繰り返し読んで
過去問を繰り返しやってます。 ほんと細々と

試験は11月13日とか・・・
11日・12日に、北海道二期会の「まほうのふえ」公演があり、
私は、モノスタートスを演じます。  でも、受験します。
Posted by けんたい at 2011年06月30日 21:54
けんたいさん>
私は今年は過去問に絞ってやってます。
さすがに3年目なのであまり嬉しくない”ベテラン受験生”の気分です。
昨年の敗因は演習不足だった気がしてます。
頑張りましょう。
Posted by あらき at 2011年07月27日 02:08

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