2012年11月30日

正義のヒーロー スーパーパント

9.1kg

私の娘(中学1年)の通学リュックが持ってみたらあまりに重いので計ったらこの重さでした。
あり得ない・・。
私が中学生のころは、国語の教科書や社会の資料集などは学校の机の引き出しに入れっぱなしにしておいたものですが、最近の中学校では「管理上の都合上」それを認めないそうです。
「管理上の都合」とはなんぞや?

国語の教科書を机の引き出しに入れっ放しにしておくことで一体どんな管理上の都合が生じるんでしょうか。
夜中に”中学の国語の教科書マニア”が学校に忍び込んで幼気な女の子の国語の教科書の臭いをクンクン嗅ぐんでしょうか・・。
そしてそれを2ちゃんに書き込むんでしょうか・・
「大日本書籍 新中学国語 萌え (*´Д`)ハァハァ.」とか、
「大正書院 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 」とか、
もしそういう心配をしているなら、それはハッキリ言って杞憂です。(国語的な表現をしてしまった)

昔は国語や社会の資料集どころか、いかに学校に教材を置きっぱなしにしてカバンを軽くできるかに腐心したものです。
私などは教科書を家に持ち帰った記憶がほとんどないほどです。
それどころか、ジャージや柔道着も置きっぱなしにしてカビの生えた体操着に身を包んで体育の授業に出たものです。
カビと汗の混じった臭いを思い出して、青春時代が夢なんて〜後からほのぼの思うものなのです。
青春時代の真ん中は〜、用務員室からコークスを盗んできて床下に備蓄しておくものなのです。
そんな夢のような歌のような青春の記憶を管理の名のもとに奪っていいはずがありません。

学校の玄関に鍵をかけ、個人情報に配慮して電話番号の書いていない名簿を配り、余った給食の持ち帰りを禁じ、年賀状は学校の住所に送れと生徒に言う教師までいるらしいですが、
もうそのくらいで充分でしょ?
その上、生徒に毎日10kg近いリュックを背負わせて登校させる実益があるとは思えません。
戦時中の軍事教練じゃないんだから・・。
それより、体重の4分の1近い荷物を背負って日々通学することで被る健康被害のほうが心配です。


さて、日本社会全体が毒されているこの管理という風潮、実によくありませんな。
度を超した管理やマニュアル化やコンプライアンスは、現場から本来あるべき裁量権を奪い思考停止をもたらします。
コンプライアンス不況とか言いますよね。
セクハラ不況なんていう言葉もそろそろ出てくる頃じゃないでしょうか。
「これでいいんだよ!」とか、「ま、いっか」、とか「このくらいは許されるだろう」、とか、そういう適度な適当さを排除する社会に未来はありません。

例えばオーケストラにあっては、
「あのな〜、こんなのミスプリに決まっとろうが・・」って編曲ものの音までいちいち指揮者に確認するとか、
「あのな〜〜、いちいち書き込まなくてもフレーズの終わりはディミヌエンドに決まっとろうが・・」ってとこまで指揮者に確認して書き込むとか、
「あのな〜〜〜、ソリスト聴いてればエコーって分かるだろうが・・・」ってとこまでいちいち指揮者に「そこエコーにしますか?」って質問しないと判断できないとか、
「あのな〜〜〜〜、ボーイングっつーのは重要な箇所が概ね揃ってればいいんだよ」とどうしても思えずあろうことか指揮者にボーイングのお伺いたてちゃうとか、
そして指揮台には長蛇の列ができてしまい練習は一向に進まなくなってしまうわけです。
将来そういう思考停止系奏者が量産されてしまわないか心配です。


ところで、私の下の娘(小学2年生)に、寝る時に話す創作物語に「スーパー・パント」があります。
管理主義的な世相を反映し風刺を効かせた傑作シリーズだと私は日頃自画自賛しているのですが、こんな感じです。

スーパーパントは正義の味方、男の子です。
今日も元気にパトロールをしています。ピーーーー(空を飛ぶ音)

おや・・、おばあさんが重い荷物を背負って坂道を歩いていますね・・・・
可哀想に。荷物はそれはそれは重くて、おばあさんはいまにも転んでしまいそうです。
茶髪の若者達はガムをクチャクチャ噛みながらおばあさんを追い越して行きますが誰も助けようとしません。
意地悪そうなサラリーマンは「邪魔だな・・」と舌打ちしながらおばあさんの横をすり抜けていきます。

歩行者信号が赤になったのでおばあさんは横断歩道の手前で立ち止まりました。
するとトラックが猛スピードでおばあさんの前を走り抜けていきました。
トラックの起こした突風でおばあさんはよろけてしまい、車道に1ミリはみ出してしまいました。

その時です!
空の彼方に一筋の光が光りました。
そうです。ぼくらの正義のヒーロースーパーパントです。
「こらーーーーー! 信号が赤なのに車道にはみだすとは何事だ!!、スーパーパント・パーンチ!」
スーパーパントの鉄拳パンチを食らってはおばあさんはひとたまりもありません。
「ひえ〜〜〜〜〜」 おばあさんばぶっ飛んでいってしまいました。

こうして今日も日本の規則は守られたのです。
ありがとう! スーパーパント!
ぼくらのスーパーパント!!


あなたも愛するわが子や身近な子供に是非スーパーパントを話してあげてください。
きっと、おかしい・・、と気が付くはずです。

それではみなさん、ごきげんよう。

さあ、読み終わったら押してちょうだいな。
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Posted by arakihitoshi at 01:05│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
ブログランキング再挑戦ですか?
また1位GETできるよう、頑張ってちょ!!(笑)
Posted by あけんこ at 2012年12月02日 08:25
試験も終わったのでまたランキング参加です。
試験が終わるっていいな〜〜〜
Posted by あらき at 2012年12月02日 22:42

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