また演奏会の宣伝です。
8月19日(土)千歳文化センター・大ホールでコンチェルトを弾きます。
前回のエルガーから2ヶ月後に次のコンチェルトという、オケの平奏者にあるまじきスケジュール!
たぶん二度とこういうことはないでしょう。
コンチェルトの仕事なんて一生のうちに普通は数えるほどしかありませんからね・・。
さて、今回は「北海道ベートーヴェン協会」という怪しげな(失礼!)団体からのお仕事です。
なんでも、ベートーヴェンの交響曲9曲、協奏曲7曲(くらい?)、序曲たくさん・・など、とにかくオケの曲全てを2日間で演奏する企画だそうです。
最初は冗談かと思ったのですが(笑)、2年がかりで準備したというのでどうやら本気のようです。
オケが2年がかりで準備した割に、私に依頼が来たのは本番の3ヶ月前(!)で、これも最初は冗談かと思ったのですが(コンチェルトの準備には普通は1年位かかります)、本当でした。
エルガーのコンチェルトの直前だったし断ろうかとも思ったのですが、断ったところで誰か他の人に話しがいくだけで、それも悔しいという実に浅ましい理由で受けることにしました。
それに、トリプルのヴァイオリンは長年共演している三原さんだし、オケのコンマスは最近指導の仕事などでもご一緒させていただいている野村さん。オケのメンバーにも知った顔がチラホラいるようでとても楽しそうです。
「仕方ない、さらうか〜〜〜」というわけで、この2ヶ月はこの曲を寸暇を惜しんで練習していました。
ただまあ、このだけの話しですが、今回は「全曲演奏」という目指せギネス!的なコンセプトであって、一曲一曲のクォリティーはそこまで求められないのではないか・・・という・・・、いや、ここだけの話しです。本当に・・。オファーが来たのも3ヶ月前ですしね・・、うん、きっとね。
というわけで、最近は本当にたくさんチェロを練習しているので、私はなんだか以前よりチェロが上手になった気がします。たとえ勘違いであってもそう思えるのは良い傾向です。コンチェルトの仕事をたくさんこなしていると、きっとそういうよく分からない脳内物質みたいなものが出て「俺は上手いんだ〜〜!」という万能感に支配されるのでしょう。
ソリストの皆さんはきっとそういう脳内なんだと思います。じゃないと発狂するはずです。
現に私も今回の2連続でコンチェルトにものすごく耐性が着いている気がします。
チラシのスキャンを上げておきますので、19日土曜日の夜、お時間ありましたらドライブがてら千歳に聴きに来てください。(私の出番は19時位の予定です・チラシ参照)
あ、忙しかったらいいですからね。ホント、無理しないでくださいね。
このコンチェルト、ヴァイオリンもピアノももちろん難しいんだけど、チェリストの間では「ギャラ倍ほしいよね・・」っていうくらいチェロが難しいんですよね・・(ボソ)
そんなわけで、この仕事が終わったらこんどこそ山に登ったり映画を観に行ったりしようと思っています。