2008年09月08日

サンゴ草とか見る

先週、サロマ町の演奏会の前日、少し早く札幌を出て網走湖でカヌーに乗った。
あいにく今にも雨が降りそうな天気だったが、風がなくカヌー日和と言えないこともなかった。

網走湖の呼人キャンプ場でカヌーを組み立てて漕ぎ出した。(下の地図の赤丸の場所)
網走湖3










ここは入り江になっており波もなく初心者にはもってこいの場所である。
どうやら競技などで本格的な方たちの練習場所にもなっているようであった。
呼人キャンプ場は国道沿いにあり駐車場も完備されており、ここでカヌーを組み立てた。
至れり尽くせりでカヌー用と思しき桟橋まであった。

なのでネイチャー度はイマイチである。
半島には散策路しかないが、対岸は国道に接しており常に国道を走る車の音が聞えるし、大きなホテルもある。
係留された漁船や定置網(?)などもあり、現実に引き戻される風景多数であった。

下の写真はカヌー用桟橋
網走湖1










1時間ほど入り江をカヌーで散策した。
湖面は驚くほど静かで鏡面の様だった。ときどき大きな魚がはねたりして驚かされた。入り江の半島側に漕いでいくと車の音も気にならない程度になる。

いよいよ雲行きが怪しくなり撤収しようと思ったらいきなり大雨になった。
カッパを持っていたので助かった。やはりカッパは必需品である。



さて、今回の旅行の収穫は網走湖のカヌーよりも車で移動途中に見た能取湖と藻琴湖の満開のサンゴ草だった。
サンゴ草はご存じのように汽水湖に生息する植物で、考えてみると道東エリアはサロマ湖はじめ汽水湖がやたらと多い。
下の写真は能取湖(のとろこ)で撮った写真。赤いのがサンゴ草。それはそれは見事であった。
近くで見ると本当に珊瑚のような形をしていた。

能取湖













ステレオおやじの連載にお付き合いいただいて心が荒んだ頃でしょうから、一服の清涼剤ネタでした(笑)  

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2008年06月15日

釧路川下り

こんにちは。最近スポーティーな野郎に変貌を遂げたアウトドア・荒木です。

今回は、6月12日札響の道東ビータ(旅行)の移動日を利用して、念願の”カヌーで釧路川下り”をしてきた、というお話しをしたいと思います。
以前にも書きましたが昨年からカヌーを始めました。組み立て式のカヌーをワゴン車に積んで札幌から釧路に向かいました。
上流部の開発などで「釧路川はもうダメだ・・」という嘆きの声もちらほら聞えますが、腐っても”釧路川”。全国のカヌーイストの憧れの地。初心者パドラーの期待は高まります。

当日は塘路湖からスタートして支流を下り釧路川に合流して細岡というところにあるカヌーポート(というものがある)がゴールというコースを設定しました。
主にネットを使って情報を収集するわけなのですが、カヌー関係の情報はネット上に驚くほど少なく毎回苦労します。カヌーとインターネットというのはどうも親和性が非常に低いようです。
で、断片的で不完全な情報を寄せ集めて今回の計画を立てたのですが、結果的にとても良いコースでした。

ネットとカヌーはそういう事情なので敢えて、ロボット検索などでこの文章にたどり着いた方のためにまとめておきます。

【塘路元村キャンプ場から細岡カヌーポートまでの約10km2時間30分のコース】
‥簣元村キャンプ場に車を駐車(ロッジに声をかけるとタダで停めさせてくれた)。
塘路湖畔でカヌー(ファルトボート)組み立て。
E簣湖から釧路川の支流に入る(川の入り口が少し分かりにくい)
ぃ横襭蹐曚漂戮せ拯を下る。ほとんど流れ無い。遡上も楽にできると思う。(入り口だけ鉄橋と漁場の家みたいなのあるが、あとはずっと自然を満喫できる)
ザ路川と合流。この地点までゆっくり漕いで1時間くらい。
Χ路川の流れはゆっくり。でも遡上は無理。途中上陸できる場所多数(でもラムサール湿原なのでむやみな上陸はいかんと思うが)
Г罎辰り下って先程の合流地点から1時間40分ほどで細岡カヌーポート。(この日は時折やや強い向かい風であった)。細岡カヌーポートはカヌーの乗り降りのために作られただけあって上陸は非常に楽。駐車スペースもあり、車2台あるときは一方をここに駐車しておけばよいと思った。ちなみにここは誰でも自由に使える。
┷找カヌーポートより釧路市内からタクシー呼ぶ。(ムーバのみ通話可能だった。フォーマは圏外なので要注意!)。お迎え料金+塘路元村キャンプ場(車停めた場所)まで6,000円(永楽交通 Tel:0154-22-2386)だった。
※googleマップで周辺の衛星地図をプリントアウトして持っていったのが現在地把握等でとても重宝した。

気合の入ったパドラー様は屈斜路湖から釧路市街までの約100kmのコースを漕破するそうですが、お手軽コースとして今回のコースは非常に楽しめました。
途中JR釧網線の路線に接する箇所がありますが、それ以外は本当に人造物が一切無く、釧路湿原の真っ只中を「ネイチャーだね〜〜〜」と言いながら自然を満喫して下れました。
ここより上流の方にある弟子屈や標茶では護岸工事が止まることなく行われているようなので、そういう光景に心を痛めたくない人にもこのコースはお薦めです。

ガイド付きで釧路川を下る”エコツアー”のような宣伝をよくみかけるので、ひょっとして川はカヌーで渋滞?、と恐れていましたが、幸い(?)他のカヌーには一艇も出会いませんでした。

この日はとてもよく晴れていて、暑くもなく寒くもなく、「さあ、釧路川をカヌーで下ってください!」(そのまんま)というような天気でした。
ただし川の上の紫外線はとんでもなく強かったみたいで、腕まくりした手が日に焼けて後で大変でした。
こうして今年のカヌー初乗りは終わったわけですが、次ぎは千歳川に挑戦したいと思います。

釧路川

適当な川岸に着岸して少し休憩。
写真はマイカヌー。組立式で車のトランクにも積める。  
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2007年11月02日

宇宙大作戦 第302話 『1級免許交付』

宇宙、それは人類に残された最後の開拓地である。そこには人類の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。これは人類最初の試みとして、5年間の調査旅行に飛び立った宇宙船U.S.S.エンタープライズ号の驚異に満ちた物語である。

恒星日誌、宇宙歴0401.1101 ・・・・しつこい?(^_^;)
エンタープライズの指揮をスポックに任せ、私は1級小型船舶操縦免許交付の手続きのため小樽に転送された。

今日は1級小型操縦士免許の合格発表日であった。
10時の合格発表が終わると国から免許試験を委任されているJMRAから「合格証明書」というのが発行される。それを持って運輸局に行き免許交付の手続きをする。すると免許は5分ほどで即時交付される。ちなみに2級の免許は国土交通大臣の印の部分に穴を空けて返してくれた。
(下はめでたく取得した1級小型船舶操縦士免許 \(^o^)/ )
1級免許






JMRAも運輸局の海事関係の窓口も小樽にあるので朝から小樽に向かった。
JMRAは旧日銀の向いにある超レトロな雑居ビルにある。受付の女性の他は奥の方に事務をしているオジサンが一人。そのオジサン、よく見ると2級試験の時に実技の試験官で1級の時は学科の試験官をしていた人だった。

窓口で手続きをしていると外から別のオジサンが入ってきた。
私を見て「あ、こんにちは」と言うので見てみると、2級の時に通ったボートスクールの先生だった(例の「女だったら抱かれてもいい!」と思った人・・、やはり街でみかけても全くときめかない(笑))

それにしても、どこに行っても同じ顔ばかり見かける。しかも役者は全部で5人くらい。どうやら異様に狭い世界のようだ・・。


合格証明書を受け取り、小樽合同庁舎にある運輸局に向かう。
ここも恐ろしくレトロな建物である。ディズニーランド状態の小樽運河から一歩海側に入ると街並み自体がレトロ。さびれた感じの懐かしい小樽の雰囲気が漂う。
免許は申請用紙に名前などを記入した後、売店で2,000円の印紙を買っているあいだに出来上がっていた。手続きはあっけないほど簡単であった。

レトロなエレベーターで最上階(6F)にある食堂に向かう。
ここもまたレトロな食堂だったが、港が一望できて眺めが素晴らしい。超ド級の穴場である。
食堂






カツカレー(450円)を食べおわり再びエレベーターに乗った。
入国管理事務所や検疫所の表示もあり小樽が国際港であることが改めて思い出された。

ボートスクールに通うと2級(旧4級)から1級へのステップアップは4万円〜5万円くらいかかるところが、自力でやったので
申請料  5,900円
テキスト 1,000円
問題集  800円
コンパス・デバイダー 1,500円
30cm三角定規1セット 500円
練習用海図 150円×2
交付手数料 2,000円

計 12,000円で済んだ。


免許も手に入ったし、ゴーシュ12月号の原稿もさっき書きおわったし、今日は良い日であった。


(エンタープライズ号のコックピットにて)
船長    変わりはなかったか? スポック
スポック  おかえりなさい、船長。免許取得おめでとうございます。
船長    なかなか大変だったぞ、スポック。しかしこれで私も晴れて外洋に行ける免許を手にしたわけだ。
スポック  そうですね。しかし船長、小樽マリーナのレンタルボートはたしか積丹周辺までしか航行してはいけない決まりでしょう。
船長    そこが悩みだ。果たして私に1級免許は必要だったのか・・・・
スポック  その通りです。今後船長が1000万円以上する大型クルーザーを購入し、年間数十万円かかるマリーナの係留費をねん出できるほど裕福になれる可能性は・・・・、そう、1億2千551万分の1ほどですね。
船長    それを言うな、スポック。夢から覚めるじゃないか。

  
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2007年10月31日

宇宙大作戦 第301話 『初出港』

宇宙、それは人類に残された最後の開拓地である。そこには人類の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。これは人類最初の試みとして、5年間の調査旅行に飛び立った宇宙船U.S.S.エンタープライズ号の驚異に満ちた物語である。

恒星日誌、宇宙歴0401.1030
USSエンタープライズ号の船長として銀河連邦屈指の宇宙船乗りと自負する私だが、水の上に浮かぶ船を操船するのは実は初心者だ。
エンタープライズの指揮をスポックに任せ私は小型船の操船に赴くのだった・・。

今日は小樽マリーナからレンタルボートで初出港であった。
天気予報は晴れだったのに実際は朝から雨。
天気予報で今日の晴れを確信してから予約をいれたのだが午後になってもずっと雨のままだった。
午前中と夕方からはチェロのレッスンが入っていたので昼過ぎから3時間ほどの操船である。
私が入会したヤマハのボートクラブには色々と決まりがあって、初回は80分ほどの講習を受けることになっている。
まずボートクラブの独自ルールなどを説明するビデオを見て、次に女性スタッフから周辺海域の説明。操船できるエリアが決まっており、刺網など漁具が設置されている場所の説明などを受ける。漁業者とのトラブルはぜひ避けたい。

初回の80分講習はレンタルの時間に含まれており一見損な気もするが、スタッフが同乗しての講習もあり実践で役立つ内容で実に有意義だった。
初出港にあたって友人などを誘ってみたが皆恐がって尻込みするので、講習が有意義であろがなかろうが、とにかく早く実績を作らなければいけないのだ。
最初は一人で行くつもりだったが試しに母を誘ってみたところ、一瞬尻込みしたが結局着いてきて初出港に付き合ってくれた。しかも結構楽しんでいた。
やはり母親の愛は偉大で盲目的ある。アーメン。

さて、プレジャー船の船長として初めて全責任を負って一人で船を操船した訳だが、あいにくの悪天候にも関らずとても楽しかった。それにとにかく実際に始めないことには話しが先に進まない。
雨も降っていたし白波が立つ程度に波も高かったので、波に向かって進んでいるときは一瞬船が持ち上がりドバーーンと海面に当る感じで進んだ。(今こうして書いていてもまだ視界が揺れている)
予算をケチって屋根無しの船を借りたのでスプラッシュマウンテン状態で何度も頭から水をかぶった。
今日借りたのは一番安い半日8,000円の船である。
これが次のランクの屋根付きだと11,000円。そっちにしておけば良かったと少し後悔した。
小樽港を出港して祝津の岬を過ぎたあたりで引き返し、1時間半ほどでマリーナに帰港した。(下の写真は操縦席から見た風景)
初出港






6月に船舶免許取得の構想を思いつき、何かに突き動かされるように免許教室に通い、その間カヌーも買い、あまりに今までの私のキャラクターと逸脱した行動に周囲からは、”昔、海難で死んだ人の霊が乗り移ったのではないか?”などと気味悪がられているが(笑)、きっと自分の中に隠れていたものがある程度の年齢になって出てきたのではないかと思っている。

そんな訳で、私の初出港は無事に終了しエンタープライズ号へ帰還したのであった。


(エンタープライズ号のコックピットにて)
船長    変わりはなかったか? スポック
スポック  おかえりなさい、船長。ボート遊びはいかがでしたか?
船長    面白かったぞ、スポック。口うるさい副官もいないしな(ニヤリ)。
スポック  地球人らしい否論理的な感想ですが・・・・、おもしろい。 ・・けっこう。

船長    カトウ、周回軌道を離脱。ワープ1で前進。
  
Posted by arakihitoshi at 01:13Comments(2)

2007年10月29日

宇宙大作戦 第300話 『美々川下り』

宇宙、それは人類に残された最後の開拓地である。そこには人類の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。これは人類最初の試みとして、5年間の調査旅行に飛び立った宇宙船U.S.S.エンタープライズ号の驚異に満ちた物語である。

恒星日誌、宇宙歴0401.1028
船の指揮をミスター・カトウに任せ、私(船長)とミスター・スポック、マッコイ、そしてクルーたちは惑星ポンポコで休暇を過ごすことにした。
惑星ポンポコに流れる千歳・美々川は銀河連邦でもカヌーフィールドとして有名である。私たち6名は3艇のカヌーに分乗し、美々川上流部にある美々橋からカヌーで下ることにした。
カヌーでの美々川下りは私の長年の夢であった。

美々橋よりの上流部には美しい自然が残っており、快適な川下りができるはず・・・だったが、予想以上の水草の繁殖に進路を阻まれた。
曲がりくねった川は両脇と川底に茂った草で川幅がほとんど無くなる箇所もあり、スポックと私はパドルで草を掻き分けカヌーを進めた。
美々川1







やがて行くと2匹の謎の生物が私たちの行く手に現われた。
美々川2







船長   スポック、あの生物をトリコーダーで分析するんだ。
スポック 船長、特に危険はないようですね。知能は低く両翼により飛行できるようです。そう・・、地球の白鳥に極めて似た生物です。

危険がないと分かったので、私とスポックは2羽の白鳥に極めて似た生物をカヌーで追いかけ回してみた。逃げる様子もないのですぐに飽きてしまった。やがて2羽は支流の方へ去っていってしまった。

また水草を掻き分けてカヌーを進める。

美々川3







前を行く1号艇はマッコイご自慢の自作艇である。マッコイとウラ中尉が乗船している。マッコイはベテランカヌーイストである。今回の企画もマッコイが担当した。
マッコイが言うには美々川は10年前にはもっとカヌーに適した川であったそうだ。私がネットで拾った情報にも同じことが書いてあった。
どうやらクリンゴン星人たちの生活廃水などが美々川に流れ込み、”富栄養化”により水草が繁殖してしまったようだ。実に残念なことである。

1時間半ほどで上陸地点に着くはずが途中の松美々橋をこえたあたりで既に2時間近く経過していた。

スポック さすがはドクターですね。実に素晴らしい企画だ。身体を鍛えるにはね・・。
マッコイ うるさい! この嫌味くさいバルカン人め!
船長   よさないか二人とも! 仲間割れなどしている場合ではないぞ。上陸地点に急がないと日が暮れるぞ。

チャーリーとクリスティンが乗り込んだ3号艇はゴムボートタイプのカヌーであったのでさらに事態は深刻であった。船底が広く柔らかいため水草の抵抗が非常に大きく、カナダのユウコン川を10日かけて下った経験のある超ベテランカヌーイストのチャーリーでさえ悪戦苦闘するありさまであった。

チャーリー 船長、これ以上行くのは無理です。エンジンがやられちまう!
船長    弱音を吐くなチャーリー。上陸すれば美味しいコーヒーが待っているぞ。

周回軌道で待機するエンタープライズ号は機関主任のチャーリーが推奨する廃油リサイクルで運行しているが、こうしたCO2削減の更なる取り組みが環境保護のためにも急務であると今回つくづく思った。

元々設定していた下流部の植苗付近の上陸地点を中流部の第2美々橋に変更した。ここまででも予定の時間を大きくオーバーしたが、私の船長としての働きが功を奏して無事にクルーたちを上陸させることができた。

美々川4







上は船のクルーたち。(左からスポック、ウラ中尉、クリスチーヌ、チャーリー、マッコイ)
昼飯のはずが早い夕食になってしまったが、銀河広しと言えどもアウトドアと言えば焼肉はお約束である。
こうして皆で焼肉を囲めるのも一重に船長である私の苦労の賜物であるが、困難な仕事を無事に終えたクルーたちの誇らしい笑顔が船長である私の疲れを癒してくれた・・・。

船長 エンタープライズに戻るぞ。転送準備だ。

(エンタープライズ号のコックピットにて)
カトウ おかえりなさい。船長。
チェコフ 船長、おかえりなさい。
船長  うむ。かわりはなかったか?

恒星日誌補足
こうして私たちは惑星ポンポコリンを後にした。
それにしても、消え行くカヌーフィールドとしての美々川の姿には考えさせられるものがあった。上陸地点で出会ったクリンゴン星人のオジサンたちも「こっから上は駄目っしょ」、「上から来たのかい? いやいや、大変だったっしょ」と口々に言っていた。
快適に美々川下りをしたい場合は松美々橋か第2美々橋からの出発をお薦めする。
そして草を掻き分けても上流部を見たい!という方は1日も早く行かれることをお薦めする。(水草が茂ったとはいえ大変美しく今回行けて本当に良かった)

船長 カトウ、ワープ2で前進だ。  
Posted by arakihitoshi at 15:26Comments(4)

2007年10月24日

国家資格取得の欲望に際限なし

やっと1級小型船舶の試験が終わった。
既に2級を持っている人は実技免除で学科のみの試験なので、今回はスクールに通わず申請から勉強まで全て自力でやってみた。
海図問題など難しかったが試験終了後に張り出された模範解答と照らし合わせた結果100点満点であった。
後は合格発表と免許の交付を待つだけである。それが終われば晴れて小型船舶の船長として世界中の海に行けることになる(法律上は)。

え?「すご〜い」って?
「まあね!」

さて、こうして受験勉強なるものを久々にしてみると実に楽しく心躍るものがあった。大学受験や平常試験などはあんなに辛く苦しかったのに・・・。
社会人になってから余暇で取り組む勉強、それも仕事と関係ない分野の勉強は面白く大いなる息抜きになる。
世の中に”資格マニア”なる人たちがいるが彼らの気持ちがよ〜く分かった。

実際私も2級の合格発表を待たずに1級のテキストを買ってきて勉強を初めていたし、1級の試験が終わる前に船舶とは全く別の分野の次なる目標の参考書を買ってきてしまった(笑)。一種の資格中毒、資格依存症と呼ぶべきかもしれない。
国家資格は沢山あるのでまだまだ楽しめそうだ。いっそ音楽家にも国家資格が必要だったらいいのに、と思うこの頃である。

ちなみに音楽家国家試験ができた場合の『1級擦弦楽器演奏士』の学科試験にはこんな問題が出る・・。

問1 擦弦楽器演奏士の心構え及び遵守事項として次の中から適当なものを選べ。
ー分はテンポ通り演奏しているので指揮者や他の奏者を気にする必要はない。
⊃譴Δ閥枋イ靴覆なるので大切な演奏会前には少々飲酒するべきである。
仕事を引き受ける前にギャラを確認することは演奏よりも重要である。
こ擺錣汚れた場合は中性洗剤かクレンザーで素早く磨き常に清潔を保つ。

模範解答は次回・・・


P.S.札響は現在、本州の東北方面に演奏旅行中である。編成が小さいので私はローテーションの順番で降り番になり待機中である。
久々に本州の秋を味わえず残念だったが、今日の札樽自動車道の紅葉はそれはそれは見事であった。快晴だったので両脇の山の色が路面に写って一面金色の世界だった。今までの人生で見た紅葉の景色の中でも5本の指に入る出来栄えだった。明日も晴れるようなので小樽方面に向かう方は是非高速でどうぞ!
  
Posted by arakihitoshi at 23:05Comments(4)

2007年10月07日

釧路川でカヌー(イメージ)

毎年のことであるが9月、10月、11月の札響はなかなかに忙しい。
”ゲージュツの秋”である。オーケストラにとっては繁忙期。しっかり働こう。

昨日まで釧路・弟子屈と道東方面演奏旅行であった。
釧路から弟子屈への移動中、カヌーのメッカである釧路川の偵察をしてきた。
河川敷には建設省管轄のカヌー発着場まであってなかなか至れり尽くせりである。
釧路川にはガイド付きレンタル・カヌー屋がひしめいており、週末ということもあって観光客で活況を呈していた。こちらも繁忙期。稼ぎ時らしい・・。

下の写真は細岡というところにあるカヌー発着場。
ちょうど観光客らしい夫婦がカヌー業者のガイドでカヌーに乗り込む所であった。
話しを聞くと東京から釧路川を目指して来たらしい。
日和もよく、札幌からマイ・カヌーを積んでこなかったことを後悔した。
細岡






レンタルカヌーも良いが値段が高いし、ガイド付きなので自由もきかない。
やはりマイ・カヌーで気ままに下りたいところだ。
しかし、マイ・カヌーには大きな問題がある。
上流まで車にカヌーを積んで川を下って、その後どうするか?
カヌーで川を遡上するのは厳しいので、結局カヌー仲間を探して車2台で行くしかないのだろうか・・?
これはレジャーとして成り立っていると言えるのだろうか?

私の場合は3才と7才の娘たちをカヌーに乗せて、取得した船舶免許でクルーザーにも乗せて、完璧な絵に描いたようなアメリカ映画のような父親像を目一杯演出して、娘たちの男に対する理想を無茶苦茶高くして、ファザー・コンプレックスにして将来結婚できないようにしてやるという壮大な計画の第一歩でもあり、まずはカヌーで川を下る方法を何とかしなくてはいけないのだ。
カヌーにはもちろんコリー犬も乗せて、ステンレス製のコーヒーカップでコーヒーを沸かして飲んで、夕陽が沈んで川面に写って、BGMはガーシュインのラプソディー・イン・ブルーのヴァイオリンソロの後のバラード調の部分である。
これはお約束であり大人の男のダンディズムである。

しかし相変わらずネットでのカヌー情報は極端に少ない。コリー犬にたどり着くのはいつになるのか・・。  
Posted by arakihitoshi at 22:58Comments(3)

2007年09月09日

蘇る青春

ついに小型船舶免許を取得した。
こんな感じである↓。
2級免許





20年ぶりの受験勉強は本当に楽しかった。
最近職場ではちょっとした免許取得ブームである。
ヴィオラのG君やコントラバスのM君は大型二輪を取得した。
免許の種類こそ違え、「(受験勉強をして)青春が蘇ったね」と意気投合した。

そこで!、”青春を止めるな”というどこかの総理みたいな一人スローガンの下、1級小型船舶免許ステップアップ計画に取り組むことにした。
それに2級より1級の方がどう考えてもカッコイイ。全国に数百万人いる愛人たちの「キャイーン」の声もより高まるというものだ。
1級は「沿岸から5海里(約9km)」という制限がなくなり「すべての水域」、つまり世界中の海に行ける免許である(※注)
2級の合格発表を待たずに、1級で使う教科書、問題集、練習用海図4枚、三角定規、コンパス、デバイダーを揃えてしまった。並べてみるとさらに本格的な装いである。
こんな感じ。↓
海図





2級から1級にステップアップする場合は実技試験は免除され学科試験だけ受ければよい。ならば必ずしも教習教室に通う必要もあるまい、と独力で勉強することに決定。申請なども自力で行う。これだと申請料、試験料、教材料合わせて1万数千円で済んでしまう。(そうしている人はけっこう多いようだ)
しかしねぇ、実際には小樽港内しか操船したことがない人間に、いきなり外洋まで行ける免許を与える制度はいかがなものか・・・?。まあ、よいと言っているのだからよいのかな。細かいことは晴れて免許を取得して外洋に出てからゆっくり考えることにしよう。


さて、話しは変わるが、以前このブログで”怪物ランド”について語ったことがあった。ここを参照
その後なんと!、ブログを見たファンクラブの中心メンバーの方(以下M・Zさん)からメールが来て、「よろしければ手持ちのビデオをDVDにしてお送りしましょうか?」というお申し出であった。
そしてM・Zさんもネットに怪物ランドの情報が非常に少ないことを嘆いておられた。
はなはだ恐縮しながらもお願いしDVD9枚に収まった「ウソップランド」と「なに、それ?」を入手することができた。

見ず知らずの私にここまで親切にしていただいて感謝に堪えない訳であったが、M・Zさん曰く、「パソ通時代は助け合いが当たり前だった」。うーん、確かに。私もあの頃の治安の良さというか、ネットの住人たちの同胞意識というか、要するに雰囲気の良さを懐かしく思う一人である。

それからは深夜に時間ができると「ウソップランド」を見る生活が始った。
”外苑東通りの狼”や”だってお友達になりたかったんだもん”などの名コーナーを見ては「うおーーー!、これ! これだよ!」と雄叫びを上げ、”♪正直じいさんポチ連れ敵は幾万ありとて桃から生れたもしもしカアカア・・・・”とTVと一緒に歌い、楽しい毎日である。
「ウソップランド」が放送されたバブル幕開け80年代後半の雰囲気も封じ込められており、自分の青春時代と重なって懐かしさひとしおである。こちらも”蘇る青春”であった。

まさかDVDが手に入るとは思わなかったが書いてみるものである。というか、”人情未だ薄れず”である。 


(※)海岸および平水区域から100海里以上は一定の資格を持った機関長を乗船させるなどの制限があります。  
Posted by arakihitoshi at 21:11Comments(7)

2007年08月27日

スポーティーな野郎 3

今週はいよいよ船舶免許の試験がある。
久しぶりの受験勉強と未知のフィールドを知ることはとても楽しかったので、終わってしまうのが少し淋しい。
試験は学科と実技に分かれて別の日に行われる。自動車と違って教習所という制度は無いので、基本的に一発試験である。
事前に教習教室には行くが、あくまで私塾という扱いである。なので何時間船に乗らなければならない、という決まりはない。

先週、小樽港で船の実技講習があったが、朝の9:30から昼休みの1時間を除いて夕方5:30まで、ぎっしり7時間船に乗った。
離岸、着岸、船を桟橋に繋ぐ係留、繋いだロープを解く”解らん”、船の向きを変える”変針”、蛇行、向こうから来た別の船を避ける”避行”、海に落ちた遭難者を助ける”救助”、磁石を使っての方位測定、などを繰り返し行う。
全長5メートルほどのボートに教官と生徒2人。
教官は50年配のオジサンである。がっしりとした体躯に日焼けした太い腕。波浪や船のエンジン音を突き抜けてよく聞こえるしわがれ声は、海で鍛えられた男だけが持てる独特の野趣なのだろう・・。はっきり言ってカッコイイ。私が女だったら抱かれてもいいと思った。
だが多分、彼が街を歩いていたら何の変てつもない普通のオヤジさんなのだろう。
やはり海と船は男をかっこよくしてしまうフィールドなのだ!。うーん、マンダム。

船と言えば、今日は支笏湖にカヌーの講習を受けに行った。
カヌーを買った秀岳荘が催すカヌー教室である。夏の期間だけ月に一度ほどあるらしい。
支笏湖のモーラップキャンプ場に張られた”秀岳荘”の印字入りテント。
「おお〜、秀岳荘だ・・」という周りのキャンパー達のどよめき。
今日は自分が秀岳荘のインサイダーであることがちょっと誇らしい。(少し前の自分からは考えられないアウトドア野郎的発想である)

参加者は私を含めて一人で参加の男が4人と夫婦一組。
カヌーの漕ぎ方、前進、後進、回転、真横に動かす、などの繊細なパドリングワーク。そして午後はロープでの遭難者救助の方法や、転覆したカヌーを起して乗り込む練習などをした。
カヌーは購入後何度か家族を連れて乗りに行ったが、なかなか奥深いものがありそうだ。やみくもに漕ぎ出すより、きっちりと講習を受けて練習を重ね、知識と技術を身につけなければ本当の楽しみは享受できそうにない。(そこがいい)

カヌー教室のお兄さんにも、船舶講習のオジサンにも口をすっぱくして言われた。
「はーい、力抜いて」
「だめだめ、身体の動き硬いもん。脱力してくださーい」
「肩の力抜きましょうね。とにかく脱力ですから〜」
「余計な力が入ってると身体自由に動きませんからねー」

(`口´;)げはっ!
それって俺がいつもチェロを習いに来る生徒に言ってる台詞そのまま!!
「分かってるけど脱力出来ないんだよーーー!」

人にモノを教わるのは楽しい。
いつもは教える側が多いので、久しぶりに味わう刺激的な感覚である。

小樽港の教習ではボートを操る爽快感でスピード感覚と脳内のアドレナリン抑制機能がすっかりやられて、帰りの札樽高速で覆面パトカーにスピード違反で捕まってしまった・・・。刺激もほどほどがいいのかもしれない。  
Posted by arakihitoshi at 00:06Comments(6)

2007年07月22日

スポーティーな野郎 2 (本格派)

今日から2級小型船舶操縦士の講習が始まった。
カヌーもいいが、やはり本格派スポーティー野郎として船舶免許は必携である。
家族が呆れようが、周囲が引こうがいいのである。
シーマンとは本来孤独なものなのだ。海の男なのだ。これでいいのだ。バカボンのパパなのだ。

というわけで、
全く未知のフィールドに挑むのは心が躍る。まさに”出港”と言えましょう。
そもそも2級小型船舶免許とは、海岸から5海里(1海里は1852m、5海里=9.26km)以内の水域で24m未満、20トン未満の船舶を操縦できる免許で、”海の普通免許”と呼ばれている。
船釣りやクルージングなどほとんどのマリンレジャーはこの免許があればオッケーである。

今までクルージングといえば、鼻持ちならない成金二世のクソガキなんかがやるチャラチャラしたブルジョア的お遊びかと思っていたのだが、実は全国のマリーナにレンタルボートがあり、レンタカー並みの値段で借りられる事をネットで知った。
なーんだ、意外と敷居低いんじゃん、プロレタリアートにも手が届きそうじゃん、けっこう庶民的なんじゃん・・・、
ま、やってみてもいいかもね・・、っていうか、実はすごくやりたかったんだよ。

というわけで、
温めていた2級船舶取得計画を夏期休暇を利用して行動に移したのであった。
本当はこっそり取得して、全国に数百万人いる愛人たちに「荒木さんって船も操縦できちゃうの!? すごーい! キャイーン!」と言わせてやろうかと思ったのだが、結局ブログでバラしてしまうところが私のセレブになれない真性庶民なところである。

さて、
今日は学科の講習であったが、全国にチェーン展開しているライセンススクールの割りには教室は地味。石狩にあるこじんまりとした家族的な教室であった。
受講生は私も含めて5人。そのうち3人は仕事で受けに来ている消防関係の方で民間人は2人であった。
あまりの地味さと自分が場違いなのに一瞬ひるんだが、構うことはない。ここまで来たのだから未知のフィールドを思う存分楽しもう。

実のところ自動車教習に比べて実技も学科も時間が短いので、まあ通いさえすれば取れるのだろう、と甘く考えていた部分が無きにしも有らずだったのだが、今日は朝の9時から夕方6時まで、昼休みの1時間を除いてぎっしり学科講習であった。
科目は操縦者の心得から、運行法規、運行方法、気象、海図、機関にも及ぶ。
普段使わない脳をフル回転させたので夕方頃には少し具合が悪くなるほど疲れた。
しかしながら、いわゆる知的好奇心というやつは目一杯くすぐられた。
運行方法の講義を聞きながら、司馬遼太郎の「菜の花の沖」で高田屋嘉平が和船を操るシーンや、吉村昭の漂流物にあるジョン・万次郎の乗った船が難破を回避しようとする描写などがしきりと思い出された。やはり非常によく書かれた小説たちだったことがあらためて分かった。


ちなみに国家試験には例えばこんな問題が出るらしい。
『船内磁気コンパスによって物標の方位を054°に測った。その時の船首方位に対する自差3°W、偏差5°Wであった。当該物標の真位方位は何度であったか。次のうちから選べ』

うーん、これは真剣に勉強しないとヤバいな。
合格率は9割以上で非常に高い。
これは問題が簡単というより、”みんな真剣、落ちたら恥”と読むべき数字であったようだ。

今日は帰宅してからさっそくロープワークのお勉強をした。
本結びやもやい結びなど、船を係留する時などに使う縄の結び方も試験に出る。
しかし、これは覚えておくと他にも色々な局面で使えそうだ。

リムスキー=コルサコフがロシア海軍の士官で航海士だったのは有名だが、シェエラザートの波や嵐の描写が実に巧みで素敵である。
くじけそうになったら高田屋嘉平とリムスキー=コルサコフに感情移入して、何とか楽しみながら勉強してみようと思う。


下の写真は”もやい結び”で繋がれたビールとグラス。
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Posted by arakihitoshi at 00:15Comments(8)