2009年12月29日

事業仕分け、予算案速報!

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さて、みなさん、
既にご存じの方もいらっしゃると思いますが、
12月25日に2010年度予算案が決定されたようです。

今回は本当に多くの方々にメール送信やコピペなど応援していただきました。

著名な音楽家の記者会見やWオザワ会談などもありましたね。


景気は悪い。
日本国の財政状況も非常に悪い。
だがしかし、いや、だからこそ、芸術文化は育てていこうじゃないか、教育は守っていこうじゃないか、
という多くの方の高い志を、今回わたしは確かに感じることができました。


文化予算が削られ、文化庁によるオーケストラ予算の廃止か大幅削減。
これは本当に日本のオーケストラの”死”に直結した問題。
多くの方が、私たちオーケストラ関係者と危機感を共有してくださったことは、この仕事をしている身として本当に励みになりました。
事業仕分けに怒りと絶望を感じながらも、一縷の希望を見た思いがしました。



そして、問題の予算案は!

廃止とか大幅削減とか仕分け人に言われた文化関係予算は・・!



な、なんと・・・!






増えた! (゜ロ゜;



いや〜〜〜、一時はどうなることかと思ったよ! ヽ(´▽`)ノ

とりあえず死ななくてすんだようです。
めでたいめでたい! パチパチ (*^^)//。・:*:・°'★,。・:*:♪・°

皆の者、ご苦労であった。
みなさん、本当にありがとうございました。m(__)m


まだ未定の部分もあって、詳しく分析はできないのですが、
オーケストラに関係するところだけ拾い読みすると・・、

●文化庁の総予算は、1020憶2400万円(4億8500万円増<0.5%増>)
●「本物の舞台芸術体験事業」(音楽教室)は、68億400万円(6億7200万円増)
●「優れた芸術活動への重点支援」は、49億7800万円(実質4億2000万円減)
●「芸術家の海外派遣事業」はまだ未定


音楽教室が無くならなかったのは本当に良かったです。
しかし、重点支援が1割程度減らされたのは札響的にはちょっと痛いですね。
前にも書きましたが、これがあるから一昨年の「ピーターグライムス」の様な採算度外視の企画も打てるので、例えばマーラーイヤーの今年度定期で企画されているような、大がかりな演目や有名ソリストを招いての定期は”原価割れ”しないか心配です。

また、「海外派遣事業」は2011年に企画されている欧州公演にも関係してくるので、こちらも予断を許しません。


しかしまあ、現時点では取合えずほっと胸をなで下ろした、というのが正直な感想です。
音楽教室をメインの事業に据えているオーケストラはもっと助かったと思います。
札響の場合は、スケジュール的に音楽教室を増やす事は難しいと思うので、この科目の増額は、直接収入増には繋がらないと思います。
なので、現時点では結果的に「重点支援」の1割減だけが来た、ということになると思います。

あとは道の予算削減がどうなるか、ですね。
「重点支援」の1割減と、道の2000万円削減がモロに来ると、やっぱり苦しいと思います。(公演回数は日程的にもう限界だと思うので・・)


しかししかし!
なんとか"即死”はまぬがれて首がつながりました。


みんな! ありがとーーーー! 
これからもよろしくね〜〜!(^o^)/~~~



P.S. 前回のブログで散々けなしたtwitter。
結局、楽しく遊んでます。 けっこういいかも!これ。(`▽´)

それではみなさんごきげんよう。(そうそう、ランキングのクリックも忘れないようにね!)

  

Posted by arakihitoshi at 00:38Comments(0)TrackBack(0)

2009年12月12日

Wオザワ会談 / アートな写真

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12月15日締め切りです。送信方法と詳しい内容は、11/28と12/2のブログ
12月2日の「切羽詰まってます」と、11月28日「『事業仕分け』と道の予算削減」をご覧ください。

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事業仕分けは、9日に小澤征爾氏と小沢幹事長のWオザワ会談がありましたね。
トップ会談(?)と理解していいんでしょうかね・・。
TVニュースがYouTubeにありましたので、埋めこんでおきます。


うーん・・。いいんだけど、ちょっと微妙・・。
「音楽なんかぜんぜん分からない役人さんがたくさんいるんだから、あんなのぜんぜん無駄だろう」と・・。
まあ、編集の時の切り方とかで微妙になったんでしょうけど、新聞(掲載してない新聞もあったけど)や他のニュースも見たけど、微妙な切り方してるのが多いです。
天下り役人の温床になってる財団のオケなどが、民間のオケを圧迫している、という内容のことをおっしゃったと書いてあった新聞もありましたが。

まあ、小澤征爾さんがおっしゃるわけだから、当然オーケストラの予算削減には反対ということだと思うんだけど。
予算削減には反対なんだけども、音楽のこと分からない役人が一部の財団にいるのは無駄だから、その部分に限っては削るの賛成と。
事業仕分けで、音楽界の中の無駄な部分を削って必要な部分に回すべきだと。
そういうことなんでしょう・・・。
微妙な切り方の報道が多いだけに、TVなどを見た人が大いなる誤解をしないか非常に心配です(鬱)。

あ、ちなみに札響も財団法人ですけど、天下りの役人はいませんから。念のため。
でも、私は個人的には、音楽のこと分からなくてもオケや音楽関係の財団にとって必要な人はいると思うんですねけどね・・。いや、いるでしょ。当然・・。これも念のため。(必要ない!と言いたくなる役人が一部で跋扈してる実情も想像はつくんですけどね)

TVニュースの編集の切り方といえば、前回のブログに埋めこんだ、12月7日のニュースですが、
あの後、会見の内容がどういうものだったか、具体的に分かってきたのですが、
会見の主旨は、

・オーケストラ関係の国の予算は全体で19億円に過ぎない。
・19億円は国家予算規模では微々たるものではないか。
・しかし、オーケストラにとっては生死を分ける大金なんだ。
・ところで、民主党の選挙スローガンは「コンクリートから人へ」ではなかったのか?
・オーケストラは文化であり教育であり、スローガンの「人」の部分を司る代表格の存在のひとつだろう。
・なのにこの19億円を大幅削減しようとは何事だ!

ということだったようです。

まったくその通りですね。本当に私もそう思います。
ニュースなどで、一番重要な部分がカットされるのはよくあることですが、
今回もそういうことだったようです。


さて、今日のところは事業仕分け関連のお話しはここまでにします。
今回のネタもまたiPhone関係で恐縮ですが、
面白いアプリを発見したので、そのお披露目です。
ToyCameraというカメラアプリなんですが、撮った写真をアートっぽく加工してくれます。

例えば、キタラから休み時間に弁当買いにコンビニに向かう道路はこんな感じ・・
線路
ア〜〜トですね〜〜〜。(うっとり)

キタラの地下駐車場はこんな感じ・・
駐車場
かっこえ〜〜〜〜! うんうん。アートって感じだよ!


こんな安易にアートっぽくなっていいんだろうか・・。
テキトーにその辺の景色をパシャパシャ撮った写真に、意味不明なうわ言風の詩を付けて、ありがちでアートフルな作品にしてみる・・。
まあ、私の作品を見てください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



空


ヴィヨンの妻
ヴィヨンってなに?


電柱

ヴィのときはやっぱり下唇を噛むの?
うっすら血がにじむくらい

嗚呼 痛ひ




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



おお〜〜〜(゜ロ゜;
むちゃくちゃアートやんけ!!
出版できそう!!

出版したらみんな買ってね!!(o^-')b

それではみなさんごきげんよう。


(*ヴィヨンは中世フランスの詩人です。知ってますので(最近知った)解説のコメントは書かないように!(´・ω・`) )

  
Posted by arakihitoshi at 00:41Comments(0)TrackBack(0)

2009年12月09日

事業仕分けと液晶保護シート

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事業仕分けは引き続き反響大です。
沢山のコメントや私信もいただいてます。ありがとうございます!
ホントにホント〜に励みになります!!


さて、ブログのコメント欄は「管理人が見てから公開する」設定になってるのであるが、やはり政治的要素を含むテーマになってくると、しかもブログランキング1位!!になってくると、困った問題も起きてくる。

コメント欄を誰でも投稿可能な状態で設置している以上、いただいたコメントは、信義則に反しないようきちんと読ませていただいてはいるのですが、
まず、「賛同するが過激すぎるコメント!」。 すまん!。熱意はありがたいが公開できんのだ!。 
それから、「熱烈な(!)反対意見」。申し訳ないが、ここを公開討論の場にする気はないのです。
最後に「怒り心頭に発するお叱りのコメント」。う〜〜ん、あなたも困った人ですね!。
全国に1000万のブログが存在すると言われる現在。わざわざここに怒るために来なくても・・。どうか怒らなくてもすむ他のブログに行って、心穏やかに暮らしてください(苦笑)。

というわけで、ここは私が1ヶ月に270円をlivedoorに支払って(安い!)維持している私個人の私物です。
私が公益法人の職員だとか、教育に携わってるとか(威張るほどには携われてないけど)ということとは別のレイヤーで存在させてます。
そもそもブログのコメント欄っつーものは、はっきり言って「応援BBS」として私は理解してます。
そういう主旨に違和感を感じない方のみ、賛成意見や優しい意見をガンガン書いていただけると嬉しいです!(o^-')b

さて、前回のブログで「TVで顔が売れた人たちがやってくれたら・・」なんて書きましたが、早速TVでありましたね。YouTubeに上がってましたので埋めこんでおきます。尾高さんも出てました。


新聞各社の扱いはずいぶん違いましたが、きっと大人の事情とかいろいろあるんでしょう・・。
なにはともあれ、こうした動きをきっかけに事態が好転してくれるといいです。


で、今日のお題は・・・、
iPhoneの液晶画面の保護シートをどうやったら上手に貼れるか? です。

携帯電話はナマのままポケットに入れて持ち歩きますよね?
でもiPhoneは保護ケースとか、液晶保護シートとかで完全武装するのが作法なのです。
それで、私もケース買ったのです。
最初に買ったのはプラスチック製のハードケースだったんですが、隙間から入り込んだ埃などがケースと摩れて、iPhoneの銀縁がギタギタに傷つきました。最悪でした。
メーカーと商品名を書きたいのですが、箱も捨てちゃったし分からなくなりました。
でもコイツです↓
ケース


で、ケースに付録で付いてた液晶保護シートを貼ったのですが、これが難しい!
ズレたり気泡や埃が入ったりして上手く行かないのです。
一応、中性洗剤付けて水洗いしたら再生するってことにはなってるのですが、
干してる間にペタペタ面に埃が付着してしまいます。
それで、僅かでも埃が付着すると、貼った時にそこに気泡ができてしまうのです。

「やったー! 今回は埃も気泡もないぞ!!」 という時に限ってズレて貼っちゃったり・・・。
だんだんイライラしてきて、ウッキーーーッ!ってなってくるともうダメです。
力んで保護シートの端っこが折れたりして失敗・・。
なんでみんな事もなげに貼ってるの??

そんなこんなで、付属の保護シートが使えなくなり、
買ってきた保護シート(2枚入り)も埃まみれでダメにし、
次に買ってきた保護シートの1枚めもダメにし、

「防塵室が欲しい!!!」
と思った瞬間、素晴らしいことを思いつきました。
そうだ・・。風呂場でやろう・・。

うんうん、これは良い思いつき。
まず風呂場にシャワーで水を撒いて埃がたたないようにする。
で、自分も全裸になる。
それでiPhone登場。

うまくいきました!!  \(^o^)/
やっぱりズレて2回ほど貼りなおしましたが、ウソのように埃が立ちません。

液晶

どうです! この鏡面のような仕上がり!!(うっとり・・)

iPhoneや携帯の液晶保護シートを貼る時は風呂場で全裸! これで決まり!
(今思えば、パンツくらいは履いててもよかったかな・・と思いますが)

あっ! ブログをご覧の諸兄!
「俺、不器用でさ・・、iPhoneの液晶保護シート貼るの手伝ってくんないかな?」なんて言って女の子口説こうと思ってませんか?
まあ、やるのは勝手ですが、自己責任でお願いしますね(笑)。

それではみなさん、ごきげんよう。
  
Posted by arakihitoshi at 00:57Comments(6)TrackBack(0)

2009年12月07日

坂の上の事業仕分けメール

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「事業仕分け」への反対メール活動ご苦労様です!
11月28日と12月4日のブログでコピペをお願いした内容が、かなり浸透しているようでとても頼もしく、ありがたく思っています。
私は常時アクセス解析で、どこからこのブログに人が来ているのか、ネットストーカーの様に巡回しています(笑)。
この数日はかなりの量のサイトやブログを覗かせてもらっています。
mixiの日記にもたくさん張り付けてもらってますね。
変な足跡がついてたら、それは私かもしれません。そっとしておいてやってください(笑)。
これだけ沢山の人が一斉に「そうだそうだ!」の声を上げるということは、今回の文化関連の「事業仕分け」はつくづく的外れだったんだな、と思いました。

ホント言うと、ノーベル賞の先生方がTVで訴えたみたいに、クラシック業界にもTVに顔が売れた人は沢山いるわけですから、オケ連あたりが音頭を取って一刻も早くアピール活動してくれないかな〜、と思います。(あるいは既に準備段階なのかもしれませんが)

でもまあ、それはそれ。
こちらは自力で出来るところまでやるのみです。
さあさあ、みなさん! もうひと頑張り宣伝活動をよろしくお願いします!!

文化系、音楽系のマスコミ関係の方もできれば取り上げてくださいね〜。
日本のオーケストラの危機であることは事実です。
民主党も自民党もありません。よろしくお願いしますm(__)m


さて、ぜんぜん話題は違いますが、「坂の上の雲」。
いや〜、面白いです。
この小説を読んだのはもう20年以上前ですが、まだ若い頭で小説を読んだ時の感動が生々しく蘇ってきます。
司馬遼太郎の遺族の方を長年説得して映像化した、という記事をどこかで読みましたが、制作者のこの作品にかける意気込みが伝わってくるドラマだと思います。
映像もセピアっぽくてフォギーかかり気味的な映画チックな仕上がりで、まんまとノスタルジーをくすぐられます。
モックンや香川照之(私と同じ44才)が10代を演じてる姿は、よく見ればちょっと痛々しいですが、あまり気になりません。

小説の原文がところどころに登場するのも司馬ファンにとっては嬉しいです。
司馬遼太郎は、本当にこの時代が好きだったんだな〜、と改めて思います。

私は明治初期もいいですが、やはり幕末が好きですね。
できれば幕末に生きてみたかったです。
で、京で薩長の連中と切り結んでみたかったです。
それで、刀傷なんかを負って、船宿に逃げ込んでみたかったです。
で、船宿で親身に介抱してくれた気立てのいい娘とねんごろになってみたかったです。
で、「あらき様・・・」、「ふっ、命があったらまた会おうぜ」
とかなんとか言って、再び京の市中に身を投じてみたかったです。
いや〜〜、幕末は萌えるな〜〜〜〜〜!! (≧∇≦)ノ彡 バンバン!

(゜ロ゜;

さて、冗談はこのくらいにして・・。
事業仕分けのメール、まだの方はよろしくお願いします!
そうそう、ブログランキングもよろしくね!(o^-')b チェキラ!

それではみなさんごきげんよう。
  
Posted by arakihitoshi at 00:34Comments(4)TrackBack(0)

2009年12月02日

切羽詰ってます。

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札響は一昨日から、札幌市の全小学6年生にキタラで札響を聴いてもらう「ファースト・コンサート」の本番でした。
1日2回づつ。3日間で計6回の本番。
それに今回は、3日目の夜(今日)に”がん撲滅チャリティコンサート”が加わって、3日間で計7回のコンサート。
で、わたし(他数名)は明日の北大の学生向けのワークショップの合わせが休み時間に加わり、明日も本番。

ほぼキタラに住んでいる状態です。さすがに疲れて、というより若干ナチュラルハイになってきました。いい感じです。(笑)
明日のワークショップはハイのまま突入したいと思っています。

さてさて、問題の事業仕分け。
札響はもちろろん、日本のオーケストラの将来がかかってます。
オーケストラへの国の補助金を”無駄”と断じて廃止しようとしている事業仕分け。補助金の廃止や削減を実行に移されると破綻するオケが続出するでしょう。
全廃となると、札響も年間10憶の総事業費の内、1割〜2割を失うことになります。極めて深刻な事態に直面します。
オーケストラは収益性の乏しい事業です。チケット収入だけでは組織を運営できない構造的な宿命を抱えています。だからこそ、定期演奏会や依頼公演だけでなく、教育や社会福祉事業に積極的に携わり、公益性を常に意識した事業を展開しているわけです。
そういう流れを理解していない、ほぼど素人の”仕分け人”が「はい、無駄!」極めて短時間で感覚的に即決できる問題ではありません。
無邪気というかなんというか・・、仕分け人や政府は事の重大さが分かってやっているんでしょうか・・。


前回のコメントにも書いてくださった方がいましたが、ノーベル賞の益川教授が「紅衛兵と同じ」と科技予算仕分けを批判していました。
この例えは切られる側になるとよく分かります。
あの体育館の光景は公開人民裁判まがいの恐ろしいものに見えてきます。
畏まって事情を説明する被補助団体の幹部をバッサバッサと切り捨てるあの人はさながら・・。元女優という点も似てます。

あの体育館に小学生の子供たちを連れていって、「子供にも分かるくらい明確でなくてはだめ!」なんてやってたTV番組がありました。
子供に「レンホーさんカッコイイ!」とか言わせてましたが、まったく恐ろしいというか、ここまでくるとバカとしか言いようがないです。

おっと・・、感情的になってはいけませんね。反省反省・・。

日本のオーケストラを潰さないために、
貧しい日本になるのを絶対に止めるために、
再度お願いです。


=============================================================
☆☆下記の要領でメール送信をお願いします!!☆☆

文部科学省宛てにメールを2通出してください。(詳しくは前回のブログをご覧ください)

1通め
件名:事業番号「4」事業名「文化関係1−独立行政法人日本芸術文化振興会」
内容:『芸術創造活動特別推進事業助成金の削減・廃止に反対します。』という一文を入れて構成してください。この一文だけでも構いません。

2通め
件名:事業番号「5」事業名「文化関係2―芸術家の国際交流(学校への芸術家派遣)」
内容:『プロ・オーケストラによる本物の舞台芸術体験事業の廃止に反対します。』という一文を入れて構成してください。この一文だけでも構いません。

二通とも宛て先は下記です。
アドレス:nak-got@mext.go.jp 担当官:中川正春 後藤斎
==============================================================

上の文章をコピペして、BBSやブログなどで宣伝していただけると、さらに助かります。

みんな応援よろしくね!! (o^-')b

P.S. そうそう、ブログ本文の見解はわたし荒木均個人のものです。札響やユニオンなどの公式見解ではありませんので、念のため書き添えておきます。
  
Posted by arakihitoshi at 23:14Comments(6)TrackBack(1)

2009年11月28日

「事業仕分け」と道の予算削減 & 追伸

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今日は札響名曲コンサートの本番でした。高関さんでロッシーニやレスピーギなどのオールイタリアもの。
kitaraはほぼ満席。お客さんの反応はとても良かったと思います。
この仕事やっててお客さんの反応がいい、とういのがやはり一番嬉しいものです。

さて、そんな盛り上がりとは裏腹に、今日は深刻な二つの話題です。
非常に深刻です。
恐ろしい事態です。
およそ考えうる深刻を集めた感じです。
少し悪酔いするかもしれません・・。なるべく読みやすいように書きます。

まずひとつめ。
今日の道新朝刊27面をご覧ください。(ホントに見なくてもいいけど)
「札響補助金2000万円減 道が意向」
という記事があります。
道の補助金減額は平成12年から始まって、毎年ジリジリときています。
で、平成12年は1億8000万円あった補助金が、現在は9600万円まで減っています。しかしながら、もう限界です。
新聞にもあるように、ここからさらなる2000万円の減額は過去の財政危機のような事態を招きかねないです。非常に危険です。
本当にホントにほんと〜〜に!、再考してください。道さん。

そしてふたつめ。
これもですね〜〜、ここに来て「おまえもか!!」と言いたくなる問題です。
例の「事業仕分け」ですよ。は〜〜〜〜(溜め息)
まあ、まずはこれを見てください。↓
http://www.mext.go.jp/a_menu/kaikei/sassin/1286925.htm

あっ、そこのあなた見てないでしょ。
まあいいです、そんな方のために掻い摘まんで説明しましょう。
11月11日に行われた、国の芸術文化事業の「事業仕分け」の報告が載ってます。
伝統芸術とか、芸術家の海外派遣とか、シャレにならんものが色々削減されたり、廃止されたりしてるわけですが、札響に特に関係あるのは、

5番目の『文化関係2』という項目。
で、仕分け人の下した結論は、「伝統文化子ども教室、学校への芸術家派遣、コミュニケーション教育拠点形成:国の事業として行わない

がーーー!! 簡単に言うなーーー! (ノ`Д´)ノ−−−−−┻┻ -3-3

まあ、今回の「事業仕分け」作業の主旨は「すべてが公開される」ということに尽きるそうだから、この"結論"を叩き台と見て、これに対して国民皆で意見を言っていけばいい、ということなんだろうけど、
しかしですね、私に言わせるとあまりにもトンチンカンな叩き台だと思います。
そもそも、財を一旦集めて、公益性は高いけど収益性は低い教育や福祉などに、再配分するのが行政の役割なわけですよね?
そこにきて、
「芸術は自己責任。(中略)しっかりしたマーケティングで興行可能」
「本来の事業目的からずれている。いまさら必要ない」
「(中略)現在の成果目標では終わりが見えないのでスタートさせるべきではない。」(なんで?)
(すべて上のURLの事業仕分けの評価コメントから引用)
そういう個人の感想みたいんじゃなくてさ、行政本来の立場で考えてくんないかな・・、と思うわけです。


札響は文化庁の予算で、北海道・東北エリア津々浦々、遠くは甲信越や中部まで行って小学校で音楽教室してます。
2002年の破綻以降は、オーケストラ本体が行く前に小人数の別働隊が行って、ワークショップで子供たちと触れ合います。これをやると、本体が行った時には既に生徒たちの期待は最高潮に達しているわけです。
プログラムも、キタラのファーストコンサートと同じ曲目で、クォリティーも札幌の大人向けの演奏会と遜色無いものを企画して行っているつもりです。
音楽教室といえでも丁寧に丁寧に作り込んでいるわけです。(主催は違うけどkitaraでやるファーストコンサートをご覧になったことある方はお分かりいただけると思います)
その結果、訪問した小学校の子供たちから、学校単位と言わず、個人と言わず、感想や感謝の手紙を常時たくさん貰います。(下の写真・今日事務局で撮ってきたもの)
おたより


どうです? この可愛らしい手紙たち。ホントに励まされます。
これでも公益性低いって言うのかーー (ノ`Д´)ノ−−−−−┻┻ -3-3
こうした事業は、文化庁の予算があるから成せることで、興行的にはまったく成立しません。猿が考えたって分かります。
こういうことを実現するのが行政の役目です。
仕分け人に「必要ない」だの「興行可能」だのポンポン言われるのはとても心外です。

こないだ科学関係の予算が削減されるというので、ノーベル賞の先生たちがTVで怒ってるのを見ました。
その成果か、「科学関係の予算を削るなー」というメールは担当窓口に10000件くらい来てるそうです。
教育関係の予算は1000通くらい。芸術関係はほぼゼロ・・(゜ロ゜;


道の予算が削減されて、来年度から文化庁の音楽教室もなくなったら、マジメに危ないです。
正直危ないのも困るけど、こうして取り組んできた事業が全否定されるのは本当に悔しい思いがします。


そこで!
みんなーーーー! 文部科学省にメール出してくれーーー!! お願いだー!

メールの出し方は下のページ参照
http://www.mext.go.jp/a_menu/kaikei/sassin/1286925.htm

あ、いま「行政のページって面倒・・」って思ったでしょ。
ご安心ください! そんなあなたのために、わたしが雛形を作ってあげました。

まず、メールの「件名」に、
[ 5 文化関係2 ] 
と書きます。

内容は:
『「伝統文化子ども教室、学校への芸術家派遣、コミュニケーション教育拠点形成:国の事業として行わない」に反対です。特にプロ・オーケストラによる移動芸術教室は絶対に続けていくべきです。』
という一文を入れて構成してください。
あなたがオーケストラ鑑賞教室を聴いて感動した体験などを手短に綴って付け加えると申し分ないです。(もちろん上の例文のコピペだけでも構いません)

そして、メールアドレスは下記です。
nak-got@mext.go.jp
(担当:中川正春・後藤斎)

ね、簡単でしょ(o^-')b
日本を貧しい国にしないために頑張るんだ! (`□´)/オー!!

締め切りは12月15日なので急いでくださいね〜〜


それにしても、札響は先月全国のオーケストラで初めて、道内では全団体で最初に新制度で公益法人の認可を受けました。
これを受けるために定款作成だの公益性の証明だの組織再編だの、事務局は本当に大変な思いをしたわけです。
で、認可が降りて札響の公益性が認められたと思いきや、今度は「必要ない」といわれたり、予算を削られたり・・・、
このご時世、どこも大変だと思いますが、オーケストラをやっていくっていうことは、こんなにも行政とシンドイやりとりを続けていかなくてはいけないんでしょうか。

そもそも、国といわず地方自治体といわず・・・(゜ロ゜;
・・、止まらなくなりそうだから今日はこのへんで。


【追伸】12月1日
今日、オーケストラの全国組織から各オーケストラユニオン宛てにメールが届きました。
どうもわたしの理解が足りなくて、「4 文化関係1」という項目でもメールを送る必要が大アリなようです。国からの「アーツプラン」はここに含まれているそうです。アーツプランは札響は文化庁から年間約1億円弱の助成を受けて、定期演奏会などで大編成の演目や邦人の作品など、収益性に相反するプログラムを組むことが出来ています。例えば昨年のピーターグライムスがこれにあたります。ソリスト10人呼んで、合唱団でP席塞いで、他の仕事断って練習に1週間割くなど、アーツプランが無ければあり得ません。こういう収益を犠牲にしてもやる意義と価値のある企画に配分されるのが、国のアーツプランなのです。

以下、そのメールをそのまま転載します。
みんなーーー!! 応援してくれーーーー! 家でも職場でも送ってくれー!!
今こそみんなの数のパワーが必要なんだ!

====================================
各オケユニオン各位

オーケストラ協議会事務局長 **です。

現在、行政刷新会議が行っている「事業仕分け」により文化予算が大幅に削減、または事業によっては廃止という答申が出され、先に超党派によって制定された「文化芸術振興基本法」を無視した非常識な結論が出されようとしています。


オーケストラ業界にとっては、
1.日本芸術文化振興会への文化庁交付金→「圧倒的な縮減」:全体枠の縮減により芸術創造活動特別推進事業助成金(従来のアーツプラン)の減 額。
2.本物の舞台芸術体験事業→「国の事業として行わない」:地方へ、国としては実質廃止。

という厳しい結果が出ています。
仕分け人のコメントとして、、、、
・ 芸術文化に数百億円の国費を投入する以上、いつの時点で投入額をゼロにできるのか、見通しを示せ。
・ 国が子供のためだけに事業をすることは必然性に欠ける。地方自治体で実施すべき。
・ 文化の振興という数値では図れない事業の必要性は否定しないが、効果説明が不足でばらまきの批判を抑えるものではない。
など、文化に対する理解がまったく感じれらない内容ばかりです。

 文化庁にとっても各事業の予算削減の決定は本意ではなく、多くの国民の声を予算編成に反映させようとして、予算編成にいたる12月15日までにメールによる意見を文化庁が広く募集しています。
科学技術方面ではノーベル賞受賞者が、スポーツ界ではオリンピックメダリストが、次々緊急声明を出す中、音楽界のアピール度は低いと言わざるを得ません。現在まで文化庁に1万2千件のメールが寄せられ、その内1万件が科学技術関連、2千件が教育関連で音楽関連はゼロに等しい状況です。すでにオケ連は声明文を提出、ユニオン本部、オケ協も早急に対応します。

各オケユニオンにお願いしたいのは
1.各オケユニオン支部単位
2.各オケユニオン会員個人
からのメール投書と
3.文化庁予算で利益を得ていない人(定期会員、個人の弟子、アマチュアオケ、吹奏楽団、学校関係者)にも働きかけを行ってください。

◆アドレス:nak-got@mext.go.jp 担当官:中川正春 後藤斎

●事業番号「4」事業名「文化関係1−独立行政法人日本芸術文化振興会」
   *芸術創造活動特別推進事業助成金(従来のアーツプラン)従来のアーツプランについてはこの事業。
●事業番号「5」事業名「文化関係2―芸術家の国際交流(学校への芸術家派遣)」
   *本物の舞台芸術体験事業がこの項目。
*注意点
 ・様式自由、必ず「件名(タイトル)」に事業番号、事業名を記入すること。
 ・期限が12月15日まで

*参考ホームページ:文化庁http://www.bunka.go.jp/ 
 公募・採用欄「行政刷新会議事業仕分け対象事業についての意見募集」(11月18日)

  
Posted by arakihitoshi at 23:34Comments(12)TrackBack(0)